常磐線 旧トンネル訪問の旅 第2章 ~鞍掛山トンネル、向山トンネル発見

常磐線_旧トンネル訪問の旅_第二章_02_鞍掛山トンネル、向山トンネル発見

福島県いわき市2003年05月03日(土)取材
常磐線旧トンネル訪問の旅2003第2章 /////

 

常磐線 旧トンネル(廃トンネル)散策の旅、2日目。(初日はこちら
前乗りでのいわき訪問だったので、散策としては今日が実質初日になります。

前回の『常磐線北上の旅 第1章』では悪天候の中の散策だったので、旧トンネルを見つけるのはたいへん困難でした。でも、今日は快晴。
輪行で折りたたみ自転車も持ってきているし、今回の旅は成功させたい物です。

 

常磐線 旧トンネル訪問開始!

朝8時に起床。目が覚めると、ビジネスホテル『ホテル東洋』です。今回の常磐線 旧トンネル散策の旅は、前乗りでいわきに訪問しているのです。

お昼に食べるであろう、調理パンおにぎりお茶を大通り沿いのセブンイレブンで購入し、いわき駅に向かいます。

09時15分。駅前のマクドナルドに入り、朝マックを食します。

いわき駅前のマクドナルドにて<br srcset=

ソーセージマフィンのセット。普段、朝マックなんて食べないですけど、こういう朝食が旅気分を盛り上げます。” width=”500″ height=”375″> いわき駅前のマクドナルドにて
ソーセージマフィンのセット。普段、朝マックなんて食べないですけど、こういう朝食が旅気分を盛り上げます。

えーっと、この時間で一番早く出発する電車は何かなー??持っていた時刻表をめくると、09時18分の電車がありますねー。これで行きますかーって、あと3分しかない~(´;ω;`)。次の電車だと10時52分だし・・・。

仕方ないので、このまま自転車で北上してしまいましょう!最初の目的地は四ツ倉駅久ノ浜駅の間にある「鞍掛山トンネル」(544.50m)と、「向山トンネル」(91.2m)を探します。

09:37 平大橋を横断<br srcset=

国道6号を北上していきます。夏井川を渡る、平大橋を通過。” width=”500″ height=”375″> 09:37 平大橋を横断
国道6号を北上していきます。夏井川を渡る、平大橋を通過。

09:53 国道6号をがんがん北上<br srcset=

標識に「原町」「双葉」の文字。常磐線の駅名にも使われているのでわかりやすい。” width=”500″ height=”375″> 09:53 国道6号をがんがん北上
標識に「原町」「双葉」の文字。常磐線の駅名にも使われているのでわかりやすい。

09:58 神輿を運ぶトラック<br srcset=

GPSを頼りに住宅地に入っていきます。今日はこどもの日のお祭りなのでしょうか。” width=”500″ height=”375″> 09:58 神輿を運ぶトラック
GPSを頼りに住宅地に入っていきます。今日はこどもの日のお祭りなのでしょうか。

10:02 常磐線の線路に合流<br srcset=

予定通り、常磐線の踏切(岸前踏切)に合流。更に進んでいきます。” width=”500″ height=”375″> 10:02 常磐線の線路に合流
予定通り、常磐線の踏切(岸前踏切)に合流。更に進んでいきます。

 

常磐線 草野駅、四ツ倉駅訪問

前回の04月に行なった『常磐線北上の旅 第1章』は異なり、本日は快晴。夏日です。
草野駅四ツ倉駅を訪問し、写真を撮ります。

10:10 常磐線 草野駅<br srcset=

無人駅かと思っていたら、草野駅は駅員さんのいらっしゃる駅でした。” width=”500″ height=”375″> 10:10 常磐線 草野駅(東口)
無人駅かと思っていたら、草野駅は駅員さんのいらっしゃる駅でした。

草野跨線橋から撮影<br srcset=

常磐線草野駅から数分の場所に、常磐線をまたぐ草野跨線橋。常磐線を北に眺める。” width=”500″ height=”375″> 草野跨線橋から撮影
常磐線草野駅から数分の場所に、常磐線をまたぐ草野跨線橋。常磐線を北に眺める。

依り代(よりしろ)としての幟(のぼり)<br srcset=

布の部分よりも、木の柱の方が重要とされます。てっぺん部分に枝が着けられていますが、依り古い風習である事を示しています。” width=”500″ height=”375″> 依り代(よりしろ)としての幟(のぼり)
布の部分よりも、木の柱の方が重要とされます。てっぺん部分に枝が着けられていますが、依り古い風習である事を示しています。

10:39 常磐線 四ツ倉駅(東口)<br srcset=

四ツ倉駅に到着。前回の悪天候とは打って変わって良い天気です。” width=”500″ height=”375″> 10:39 常磐線 四ツ倉駅(東口)
四ツ倉駅に到着。前回の悪天候とは打って変わって良い天気です。

 

ここから5連続、常磐線 旧トンネル訪問

四ツ倉駅久ノ浜駅の間にある「鞍掛山トンネル」「向山トンネル」は、前回訪問しようとして見つける事すらできず、訪問に失敗したトンネルです。リベンジなり!

印刷してきた地図で見ると、手前にある鞍掛山トンネルのほうが近いので、簡単にたどり着けそうですが、線路がかなり山の中に入ってからトンネルに入る関係で、アクセスしにくいのです。いったん久ノ浜駅側に回り、向山トンネルから攻めたほうが具合がよさそうです。

この考えは、前回のトンネル訪問でたどり着くことができず、久ノ浜駅からいわき駅に戻る電車の車窓から、旧トンネルをしっかりと確認したのが元となっています。

四ツ倉駅前の細い道<br srcset=

この細い道を進んで、旧トンネルを探しに行きます。” width=”500″ height=”375″> 四ツ倉駅前の細い道
この細い道を進んで、旧トンネルを探しに行きます。

四倉諏訪神社<br srcset=

05月05日に例大祭が催されるようです。” width=”500″ height=”375″> 四倉諏訪神社
05月05日に例大祭が催されるようです。

前回、遭難していた旧6号国道<br srcset=

諏訪神社からしばらく進むと、交番の横にある旧6号国道。ここを進みます。” width=”500″ height=”375″> 前回、遭難していた旧6号国道
諏訪神社からしばらく進むと、交番の横にある旧6号国道。ここを進みます。

竹ざお<br srcset=

おそらく05月05日の端午の節句を祝う為の竹ざおだと思うのですが。” width=”500″ height=”375″> 竹ざお
おそらく05月05日の端午の節句を祝う為の竹ざおだと思うのですが。

道路に竹を挿す穴が<br srcset=

竹ざおを挿す為の穴が公道に設けられているなんて、都心部では考えられないです。” width=”500″ height=”370″> 道路に竹を挿す穴が
竹ざおを挿す為の穴が公道に設けられているなんて、都心部では考えられないです。

 

常磐線 向山トンネル(91.2m)

国道6号のラーメン屋さん(久ノ浜ラーメン)まで行き、そこから一本裏手の旧国道6号を戻るようにして自転車を進めます。
常磐線 線路下のちいさなを潜り抜け、工事現場のような場所まで来ました。

弁天島<br srcset=

常磐線のトンネル散策がなければ、立ち寄ってみたい。” width=”500″ height=”375″> 弁天島
常磐線のトンネル散策がなければ、立ち寄ってみたい。

国道6号を進んでいき、弁天島を過ぎた辺りにバス停。青春18きっぷのポスターにありそうな構図。

国道6号を進んでいき、弁天島を過ぎた辺りにバス停。青春18きっぷのポスターにありそうな構図。

久ノ浜ラーメンのお店を基点に、折り返すように旧6号側をもどります。

久ノ浜ラーメンのお店を基点に、折り返すように旧6号側をもどります。

常磐線下のトンネル<br srcset=

こちらをくぐって、左に進みます。” width=”500″ height=”375″> 常磐線下のトンネル
こちらをくぐって、左に進みます。

草の坂を登ると、線路があります。
線路伝いに歩いていくと「現・向山トンネル」に行き着くことができます。

現行で使用されている、常磐線 向山トンネル。もちろん、常磐線の車両が行き来するので、近寄ってはなりません。。

現行で使用されている、常磐線 向山トンネル。もちろん、常磐線の車両が行き来するので、近寄ってはなりません。。

久ノ浜駅側から(南方向を)見て「現・向山トンネル」の左手に、常磐線の旧トンネルである「向山トンネル」があります。この向山トンネルは上部分が木の葉で覆われています。距離が91.2mと短く、トンネルに入っていかなくても反対側出口が見えます。

常磐線 向山トンネル〔北口/久ノ浜駅側〕<br srcset=

線路内の距離が短いので、トンネル内でカーブを描いていても、出口の明かりが見えます。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 向山トンネル〔北口/久ノ浜駅側〕
線路内の距離が短いので、トンネル内でカーブを描いていても、出口の明かりが見えます。

 

ヘッドライトハンディライトの電源を入れ、向山トンネルに入っていきます。トンネルの中は新しめのバラストがごろごろしていて、あまり歩きやすくありません。気をつけながら進みます。

崩れ落ちたトンネル内のレンガが足下に転がっていて、ちょっとこわくなります。向山トンネル自体は短い距離だったので、あっという間に反対側に出ることができました。

 

ゴシック調に積まれたレンガ<br srcset=

現行トンネルとは異なり、厳粛なたたずまいを見せます。” width=”500″ height=”375″> ゴシック調に積まれたレンガ
現行トンネルとは異なり、厳粛なたたずまいを見せます。

崩れ落ちたレンガ<br srcset=

月日が経っていますから、必ずしも安全ではありません。何か起きても、自己責任ですね。” width=”500″ height=”375″> 崩れ落ちたレンガ
月日が経っていますから、必ずしも安全ではありません。何か起きても、自己責任ですね。

トンネル内のレールは無い<br srcset=

レールは撤去されています。現行線路の保守道路として車が通る事もあるようです。” width=”500″ height=”375″> 向山トンネル〔久ノ浜(北)→四ツ倉(南)方面〕
レールは撤去されています。現行線路の保守道路として車が通る事もあるようです。

 

旧 向山トンネルを抜けると、道路がありました(^^;)

旧 向山トンネルを抜け、少し歩くと道路と踏切があることが判明。その道は旧国道6号とつながっているようなので、そちら経由で自転車でも来られそう。

旧 向山トンネルを通ってここまで来ましたが、一般道とつながっていました。

旧 向山トンネルを通ってここまで来ましたが、一般道とつながっていました。〔向山街道踏切〕

急いで今来たトンネルを戻り、自転車を取りに行きます。GPSで今通った旧 向山トンネルの位置が分かっているので、GPSを頼りに民家の通りを自転車で抜けていきます。細い坂道があります。

一見すると、私道のような坂道がありまして、その坂を登ると先ほどの踏切(向山街道踏切)が現れます。右手に向山トンネル。左手に鞍掛山トンネルです。

向こうの国道6号方面から続いている<br srcset=

どうやら先ほどのラーメン屋さんの道路と、この道がつながっていたようです。” width=”500″ height=”375″> 向こうの国道6号方面から続いている
どうやら先ほどのラーメン屋さんの道路と、この道がつながっていたようです。

 

向山トンネル〔左:現行/右:旧トンネル〕<br srcset=

右手の草木に覆われているのが、旧向山トンネルです。” width=”500″ height=”375″> 向山トンネル〔左:現行/右:旧トンネル〕
右手の草木に覆われているのが、旧向山トンネルです。

鞍掛山トンネル〔左:現行/右:旧トンネル〕<br srcset=

右手の草木に覆われているのが旧トンネル。” width=”500″ height=”375″> 鞍掛山トンネル〔左:現行/右:旧トンネル〕
右手の草木に覆われているのが旧トンネル。

 

常磐線 鞍掛山トンネル(544.50m)

常磐線 向山トンネルと鞍掛山トンネルの相関図

常磐線 向山トンネルと鞍掛山トンネルの相関図

旧 向山トンネル現行の向山トンネルと比較すると海寄りで、鞍掛山トンネル現行の鞍掛山トンネルと比較すると山寄りに配置されています。
現在のトンネルとクロスするように、新・旧トンネルへの線路が敷かれている配置なんですね。

向山トンネルは先ほど通り抜けたし、撮影も済んでいますから、今度は鞍掛山トンネルに向かいます。

 

 

現行の鞍掛山トンネルとほぼ同じ位置から旧 鞍掛山トンネルは始まります。トンネルの内部のつくりがほぼまっすぐなので、先に出口の光が見えています。
しかし出口が見えても、このトンネル544.50mもある長めのトンネルのひとつ。
さらにトンネルの右手には看板が設置され、そこには「トンネル剥離防止工法開発実験」なる文字が・・・。ふにゅん(´・ω・`)。

“脅かし”とも思える文字にたじろぎます・・・。のぶーんという音にもびびってしまい、このトンネルは入るのを止めてしまいました・・・。

鞍掛山トンネルへの保守道路<br srcset=

鞍掛山トンネルへアクセスできる保守道路。” width=”500″ height=”375″> 鞍掛山トンネルへの保守道路
鞍掛山トンネルへアクセスできる保守道路。

現行の鞍掛山トンネル(久ノ浜駅方面/北口)<br srcset=

向山トンネルと鞍掛山トンネルは、新旧のトンネル配置がクロスしています。” width=”500″ height=”375″> 現行の鞍掛山トンネル(久ノ浜駅方面/北口)
向山トンネルと鞍掛山トンネルは、新旧のトンネル配置がクロスしています。

旧トンネル 鞍掛山トンネル〔久ノ浜駅方面/北口〕<br srcset=

トンネル内がまっすぐなので、遠くに出口の光が見えます。” width=”500″ height=”375″> 旧トンネル 鞍掛山トンネル〔久ノ浜駅方面/北口〕
トンネル内がまっすぐなので、遠くに出口の光が見えます。

旧 鞍掛山トンネル 上部<br srcset=

旧トンネルはレンガ調で作られています。見た目はしっかりしているように見えるのですが。” width=”500″ height=”375″> 旧 鞍掛山トンネル 上部
旧トンネルはレンガ調で作られています。見た目はしっかりしているように見えるのですが。

『トンネル剥離防止工法開発実験』の看板<br srcset=

旧鞍掛山トンネルの入口右手には、「実験」の案内看板。ちょっとビビります・・・。” width=”500″ height=”375″> 『トンネル剥離防止工法開発実験』の看板
旧鞍掛山トンネルの入口右手には、「実験」の案内看板。ちょっとビビります・・・。

 

海を見ながらお昼です

再び国道6号を北上します。右手には久ノ浜海岸が流れていきます。

久之浜港の看板<br srcset=

国道6号を進んでいくと、久ノ浜駅ならぬ、久之浜港の看板が見えてきました。” width=”500″ height=”373″> 久之浜港の看板
国道6号を進んでいくと、久ノ浜駅ならぬ、久之浜港の看板が見えてきました。

右手の細い道を進む<br srcset=

国道6号からはずれ、右手の細い道を進む事にします。港(海)があるはず。” width=”500″ height=”375″> 右手の細い道を進む
国道6号からはずれ、右手の細い道を進む事にします。港(海)があるはず。

商店街住宅街を足して割ったような通りをとおり、海岸にたどり着きました。
ちょうど良い海岸を見つけたので、ここでお昼にします。

自由の女神<br srcset=

お店と住宅とが入り交じるこの地に、自由の女神像はえっちな雰囲気がぷんぷんします。” width=”500″ height=”375″> 自由の女神
お店と住宅とが入り交じるこの地に、自由の女神像はえっちな雰囲気がぷんぷんします。

倉のある町並み<br srcset=

土蔵の倉が建ち並びます。” width=”500″ height=”375″> 倉のある町並み
土蔵の倉が建ち並びます。

海風が汗で濡れた服を乾かしてくれます。久しぶりに体を動かしたので、調理パンおにぎりがいつもより全然おいしく感じます(´^ω^`)。

海に出ました<br srcset=

まっすぐ道を進んでくると、海が見えてきました。座れるところがあったので、ここでお昼にします。” width=”500″ height=”375″> 海に出ました
まっすぐ道を進んでくると、海が見えてきました。座れるところがあったので、ここでお昼にします。

お昼ごはん<br srcset=

朝、購入した調理パンとおにぎり。いつもより、おいしくいただきました(^^)。” width=”500″ height=”370″> お昼ごはん
朝、購入した調理パンとおにぎり。いつもより、おいしくいただきました(^^)。

 

常磐線旧トンネル訪問の旅2003第2章 /////

 


 

Re:ぶらり茨城(2018年10月30日記載)

【 常磐線 旧トンネルを見つける 】

常磐線で破棄された廃トンネルを探す旅の第2章。
今回は自転車を輪行持参しているので、機動力バツグンです。

第1章となる04月の旅では悪天候で満足な調査ができませんでした。今回はたいへん天気が良く、さい先の良いスタートを切る事ができています。

 

このページについて

このページは、2003年05月03日に取材した内容に基づき、2004年07月08日に書かれています。本文は当時の原稿を加筆修正している関係で、初出典時と写真や表現が異なる場合がございます。