常磐線 旧トンネル訪問の旅 第2章 ~末続、夕筋、台ノ山、東禅寺山トンネル

常磐線_旧トンネル訪問の旅_第二章_04_末続、夕筋、台ノ山、東禅寺山トンネル

福島県いわき市広野町2003年05月04日(日)取材
常磐線旧トンネル訪問の旅2003第2章 /////

 

 

今回の常磐線旧トンネル訪問は、3泊4日の計画。本日はその3日目です。
前回2003年04月05、06日を使った2日間の常磐線旧トンネル探索は、思いのほか成果が出ませんでした。

しかし、今回は事前にしっかり準備した事もあり、昨日の2日目では常磐線久ノ浜駅から末続駅までを散策し、旧トンネルを見つける事ができました。
今日は末続駅から北上し、広野駅までの区間の旧トンネルを探していきます。

末続駅から北上し、広野駅までのトンネルは、

  1. 末続トンネル (350.94m)
  2. 夕筋トンネル (206.48m)
  3. 台ノ山トンネル (156.55m)
  4. 東禅寺山トンネル (136.44m)

となります。

 

 

電車輪行で常磐線 末続駅まで

08時ちょっと前に起床。
09時18分の電車に乗らなければならないので、ちょっと早めにホテルを出ます。時間があまり無かったので、朝食を食べる時間がありません・・・。

常磐線 いわき駅に向かう<br srcset=

ホテルから駅までは自転車移動。本日も快晴♪ 旧トンネル探し日和ですね~(´^ω^`)ナンノコッチャ。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 いわき駅に向かう
ホテルから駅までは自転車移動。本日も快晴♪ 旧トンネル探し日和ですね~(´^ω^`)ナンノコッチャ。

おととい使用したきっぷ(乗車券)いわき駅改札で提示します。このきっぷ地元駅から使用し、途中下車扱いでいわき駅改札を出たきっぷなのです。ですから、いわき駅以北はまだ使っていないため、有効なのです(´^ω^`)。

いわき駅ホーム売店で、お茶チョコナッツハイチュウを購入します。

昨日も利用した末続駅に到着。

末続駅無人駅なので、途中下車印運転手さんが押してくれるはず。先頭車両の運転手さんに、途中下車印を押してもらおうとしましたが、「(押さなくて)いいですよ」って押してくれませんでした・・・。いいのかにゃ~(´・ω・`)。末続駅では私一人しか降りませんでした。

末続駅舎内で自転車を組み立てます。
今日の目標は、末続トンネル夕筋トンネル台ノ山トンネル東禅寺山トンネルを攻略し、最後は金山トンネルをやっつけます!!!

常磐線 末続駅 駅舎内<br srcset=

折りたたみ自転車を組み立てます。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 末続駅 駅舎内
折りたたみ自転車を組み立てます。

 

末続トンネル(350.94m)

田んぼの広がる道を北上しながら進んでいくと、末続陸前浜街道踏切に出くわします。
この踏切を渡らずに、右手を見ると、末続トンネルがあります。現在も保守用道路として利用されているこの道は、たいへん状態がよく、すいすい進めそうです。

生活道路を進む<br srcset=

国道、県道とは異なり、地元の人が利用する生活感のある道路を進んでいきます。” width=”500″ height=”375″> 生活道路を進む
国道とは異なり、地元の人が利用する生活感のある道路(県道247号)を進んでいきます。

末続陸前浜街道踏切<br srcset=

この踏切を進んで行けば、国道6号に合流できますが、ここを右折します。” width=”500″ height=”375″> 末続陸前浜街道踏切
この踏切を進んで行けば、国道6号に合流できますが、ここを右折します。

末続トンネル〔末続駅方面〕<br srcset=

こうして撮影している間にも、地元の車がこの道を通り過ぎていきます。トンネル内で車はすれ違えないので、注意が必要です(^^;)。” width=”500″ height=”375″> 末続トンネル〔末続駅方面〕
こうして撮影している間にも、地元の車がこの道を通り過ぎていきます。トンネル内で車はすれ違えないので、注意が必要です(^^;)。

末続トンネルの特徴は、その三角形の形をした頭部分でしょう。ゴシック的なアーチが力強いです。トンネル内部の道の状態もよいです。350.94mもありますが、前回一度来ているので安心です。

末続トンネル〔現行/末続駅方面〕<br srcset=

旧トンネル向かってすぐ左に、現行の末続トンネルがあります。” width=”500″ height=”375″> 末続トンネル〔現行/末続駅方面〕
旧トンネル向かってすぐ左に、現行の末続トンネルがあります。

末続トンネル上部<br srcset=

ゴシック調のストレートラインが格調の高さを感じさせてくれます。” width=”500″ height=”375″> 末続トンネル上部
ゴシック調のストレートラインが格調の高さを感じさせてくれます。

末続トンネル内部<br srcset=

このところ天気は良かったので、この水たまりはトンネル内で染み出た水かと思われます。” width=”500″ height=”375″> 末続トンネル内部
このところ天気は良かったので、この水たまりはトンネル内で染み出た水かと思われます。

末続トンネル上部<br srcset=

ゴシック調のストレートラインが格調の高さを感じ末続トンネルを出る
長かったトンネルからやっと出られます。させてくれます。” width=”500″ height=”375″> 末続トンネルを出る
長かったトンネルからやっと出られます。

末続トンネル〔広野駅方面〕<br srcset=

こちら側のデザインは、今まで見てきた常磐線旧トンネルのデザインに似ています。” width=”500″ height=”375″> 末続トンネル〔広野駅方面〕
こちら側のデザインは、今まで見てきた常磐線旧トンネルのデザインに似ています。

道なりに進む<br srcset=

左手に現行の常磐線線路があります。” width=”500″ height=”375″> 道なりに進む
左手に現行の常磐線線路があります。

今は浜<br srcset=

山道が続いた常磐線沿線も、この瞬間だけ“今は浜”になり、風景が変わります。” width=”500″ height=”375″> 今は浜
山道が続いた常磐線沿線も、この瞬間だけ“今は浜”になり、風景が変わります。

テトラポット<br srcset=

海水浴ができるような雰囲気ではありません。波がテトラポットに打ち付けています。” width=”500″ height=”375″> テトラポット
海水浴ができるような雰囲気ではありません。波がテトラポットに打ち付けています。

線路沿いを進む<br srcset=

夕筋トンネルが見えてきます。左手には夕筋踏切があります。” width=”500″ height=”375″> 線路沿いを進む
夕筋トンネルが見えてきます。左手には夕筋踏切があります。

 

夕筋トンネル(206.48m)

夕筋トンネルは造りが深谷沢トンネル天神沢トンネルに似ています。

夕筋トンネル〔末続駅方面〕<br srcset=

木々に包まれ地ます。丸い感じの入口は、これまでの常磐線旧トンネルのデザインと同じように感じます。” width=”500″ height=”375″> 夕筋トンネル〔末続駅方面〕
木々に包まれ地ます。丸い感じの入口は、これまでの常磐線旧トンネルのデザインと同じように感じます。

夕筋トンネル〔現行〕<br srcset=

旧トンネルの左手に、現行の夕筋トンネルがあります。” width=”500″ height=”375″> 夕筋トンネル〔現行〕
旧トンネルの左手に、現行の夕筋トンネルがあります。

夕筋トンネル上部<br srcset=

レンガを割るようにして、木や草が生えてきています。強度が劣化しないか心配。” width=”500″ height=”375″> 夕筋トンネル上部
レンガを割るようにして、木や草が生えてきています。強度が劣化しないか心配。

はがれ落ちるモルタル<br srcset=

強度補強のために塗られたモルタルが剥がれ落ちています。。トンネル崩落。。。(´=ω=`)。” width=”500″ height=”375″> はがれ落ちるモルタル
強度補強のために塗られたモルタルが剥がれ落ちています。。トンネル崩落。。。(´=ω=`)。

距離は206.48mとけっこうな長さがあります。が、直線ですのでそんなに怖くありません。しかし、明かりが見える分、歩いても歩いても近づけない感覚と、出口の明かりのため自分の周りの雰囲気が見づらくなってしまうのが逆に怖いです。
末続駅方面から夕筋トンネルを抜け、広野駅方面側の造りはがっしりとしたゴシック調なのはインパクトがあります。

夕筋トンネル〔広野駅方面〕<br srcset=

すごくがっちりしたデザイン。同じ夕筋トンネルでも、末続駅方面と、広野駅方面でこうもデザインが異なるというのは、当時の設計者が何人かいたことを物語っています。” width=”500″ height=”375″> 夕筋トンネル〔広野駅方面〕
すごくがっちりしたデザイン。同じ夕筋トンネルでも、末続駅方面と、広野駅方面でこうもデザインが異なるというのは、当時の設計者が何人かいたことを物語っています。

さらに進んで、台ノ山トンネルに行く予定でしたが、道は線路に吸い寄せられるようにして無くなってしまいましたー(´・ω・`)。

こまったなー、一度戻りますかー。
末続トンネル夕筋トンネルは現在も使われている道路に近く、アクセスする気持ちがなくても見つけられるかもしれません。しかし、次の台ノ山トンネルは位置といい、といい、アクセスがたいへん難しいトンネルです。

夕筋トンネルを一度戻り、長沢踏切を渡っていきます。この道を進めば国道6号に合流できそうです。工事現場のような砂利の坂道を下っていきます。遠くに国道6号が見えます。

道なりに進むと現行線路と合流<br srcset=

夕筋トンネルを出て道なりに進むと、現行線路に吸収されてしまい、道が無くなってしまいました。” width=”500″ height=”375″> 道なりに進むと現行線路と合流
夕筋トンネルを出て道なりに進むと、現行線路に吸収されてしまい、道が無くなってしまいました。

長沢踏切を渡り、砂利道を下る<br srcset=

夕筋トンネルをいったん戻り、長沢踏切を渡ります。砂利道を下っていくと、国道6号に合流できそう。” width=”500″ height=”375″> 長沢踏切を渡り、砂利道を下る
夕筋トンネルをいったん戻り、長沢踏切を渡ります。砂利道を下っていくと、国道6号に合流できそう。

 

朝食兼昼食のえび天ざるそば

国道下をくぐり、右折するようにして上ると、合流できました。
ちょうどそこには蕎麦屋さん。時刻は12時ちょっと前ですし、朝ごはんも食べていませんから、ここで食事にしましょう。

上の橋が国道6号<br srcset=

この下の道路をくぐって道なりに進むと、国道6号に合流できます。” width=”500″ height=”375″> 上の橋が国道6号
この下の道路をくぐって道なりに進むと、国道6号に合流できます。

そば屋さん<br srcset=

ここで朝食と昼食を兼ねた食事をします。思っていた以上に美味しく、うれしくなります。” width=”500″ height=”375″> そば屋さん
ここで朝食と昼食を兼ねた食事をします。思っていた以上に美味しく、うれしくなります。

えび天ざるそばを注文(写真なし)。あまり期待していませんでしたが、コシが強くもっちりとしたそばに驚き。長野で食べたそばとはまた違ったおいしさです。天ぷらのえびも新鮮。ぷりっとしていて、こういうえびってあるんだなーって感心してしまいました。そばつゆも美味。大満足で店を出ます。

 

行方の分からない、台ノ山トンネル

国道の夕筋トンネルを通過。ここは前回も通ったトンネルです。

国道の夕筋トンネル<br srcset=

国道6号の夕筋トンネルをまっすぐ進みます。” width=”500″ height=”375″> 国道の夕筋トンネル
国道6号の夕筋トンネルをまっすぐ進みます。

右手にラブホテル「メロディ」があるので右折します。道を進むと夕筋踏切が現れます。この近くに見つかりそうで見つからない台ノ山トンネルがあるはずです・・・。

ラブホテルの看板<br srcset=

ラブホテルの看板があるところ右手に細い道があります。常磐線も右手なので、ここを右折します。” width=”500″ height=”375″> ラブホテルの看板
ラブホテルの看板があるところ右手に細い道があります。常磐線も右手なので、ここを右折します。

舗装された道<br srcset=

前回も通った山道。前回は徒歩でとぼとぼ歩きましたが、今回は自転車なので楽ちん。” width=”500″ height=”375″> 舗装された道
前回も通った山道。前回は徒歩でとぼとぼ歩きましたが、今回は自転車なので楽ちん。

この台ノ山トンネルがまったくといっていいほど、情報が無いのです・・・。踏切を渡り、道なりに進んでいきます。右手には広大な海。道は完全な悪路。水溜りがあったり、砂利が荒かったりで、自転車を押して歩きます。

夕筋踏切<br srcset=

この踏切を渡り、向こう側から常磐線の夕筋トンネルにアクセスします。” width=”500″ height=”375″> 夕筋踏切
この踏切を渡り、向こう側から常磐線の夕筋トンネルにアクセスします。

夕筋トンネルの場所が分からない<br srcset=

この真正面に夕筋トンネルがあると考え、散策。” width=”500″ height=”375″> 夕筋トンネルの場所が分からない
この真正面に夕筋トンネルがあると考え、散策。

実を言いますと、台ノ山トンネルがどこにあるのかはまったく分かっていないのです・・・。ここにあるかな?っと予測したのが、畑の奥の藪の中。藪の中を調べるものの、ここではないようです・・・。

一旦道を戻り、海がさらに見える方に進みます。すると、さらに道が続いているではないですか!?。
前回はここまで来ませんでした。

道なりに進む<br srcset=

悪路ですが、自転車を走らせ、夕筋トンネルを探します。” width=”500″ height=”375″> 道なりに進む
悪路ですが、自転車を走らせ、夕筋トンネルを探します。

藪の中<br srcset=

こんもりと茂った、この藪と木々の間に台ノ山トンネルがあると推測し探すも見つかりませんでした。” width=”500″ height=”375″> 藪の中
こんもりと茂った、この藪と木々の間に台ノ山トンネルがあると推測し探すも見つかりませんでした。

藪を戻って進むと海が見えた<br srcset=

藪の中をあきらめ、道を進むと視界が開け、海が見えます。更に進めそうです。” width=”500″ height=”375″> 藪を戻って進むと海が見えた
藪の中をあきらめ、道を進むと視界が開け、海が見えます。更に進めそうです。

道が細くなる<br srcset=

道が細くなります。ここをまっすぐ進んでみましょう。” width=”500″ height=”375″> 道が細くなる
道が細くなります。ここをまっすぐ進んでみましょう。

 

 

台ノ山トンネル(末続駅側/156.55m)

細い道を進み、枕木が使われている坂道を発見。

枕木が埋まっている<br srcset=

枕木が埋まっている坂道を発見!” width=”500″ height=”375″> 枕木が埋まっている
枕木が埋まっている坂道を発見!

ここかと思い、入っていきます。
視界が開ける場所で、眺めてみると、上のほうに、レンガ調のトンネルが高い場所に見えます!。

高台にちらりと見えるは、台ノ山トンネル<br srcset=

レンガ調の作りである事から、現行トンネルでは無く、旧トンネルである事は間違いありません。でも、どうやってあそこに行くのかしら(??)。” width=”500″ height=”375″> 高台にちらりと見えるは、台ノ山トンネル
レンガ調の作りである事から、現行トンネルでは無く、旧トンネルである事は間違いありません。でも、どうやってあそこに行くのかしら(??)。

あれだ!うーん、あそこってどうやっていくんだ~(´@ω@`)。

踏みならされた細い道を進みます<br srcset=

常磐線の線路がある方を見ると、踏みならされた跡があります。” width=”500″ height=”375″> 踏みならされた細い道を進みます
常磐線の線路がある方を見ると、踏みならされた跡があります。

現行 台ノ山トンネル<br srcset=

常磐線の線路に出てしまいました。この現行トンネルの右手に、旧トンネルがあるはず。” width=”500″ height=”375″> 現行 台ノ山トンネル
常磐線の線路に出てしまいました。この現行トンネルの右手に、旧トンネルがあるはず。

再び、藪の中を進んでいくと、壊れた金網などが倒れています。

朽ち落ちた金網<br srcset=

かなり古い金網で、金網に枯れた草や蔦などが絡み合っています。” width=”500″ height=”375″> 朽ち落ちた金網
かなり古い金網で、金網に枯れた草や蔦などが絡み合っています。

少し進んでいくと、藪の中に大きく口を開けた台ノ山トンネルを発見しましたー!!(´^ω^`)。

台ノ山トンネル〔末続駅方面〕<br srcset=

がっちりした印象を受ける台ノ山トンネル。トンネル上部が黒くすすで汚れている姿は、今にも機関車がトンネルの向こうから現れてきそうな強烈な力強さを感じさせてくれます。” width=”500″ height=”375″> 台ノ山トンネル〔末続駅方面〕
がっちりした印象を受ける台ノ山トンネル。トンネル上部が黒くすすで汚れている姿は、今にも機関車がトンネルの向こうから現れてきそうな強烈な力強さを感じさせてくれます。

あたりは完全に木々に覆われ、自然と一体化した状態です。台ノ山トンネルは長さ156.55mとそれほど長いトンネルではありません。トンネルは左にゆるく曲がっていくようで、うっすらと反対側出口の明かりが見えます。しかし、天井をよくよく観察すると、レンガが剥がれ落ちてきています。それも比較的新しい剥離跡のようで、危険な感じがします。通り抜けることは簡単ですが、自転車を置いてきてしまっていますし、ここは内部を軽く撮影だけして戻ることにしました。

台ノ山トンネルの表面<br srcset=

レンガがびっちりと積み重なり、威厳高そうな雰囲気、風格を感じます。” width=”500″ height=”375″> 台ノ山トンネルの表面
レンガがびっちりと積み重なり、威厳高そうな雰囲気、風格を感じます。

すすで汚れた天井部<br srcset=

すすで殿上が汚れていますが、レンガが剥がれ落ちた部分は赤い色を出しています。” width=”500″ height=”375″> すすで汚れた天井部
すすで殿上が汚れていますが、レンガが剥がれ落ちた部分は赤い色を出しています。

出口の明かり<br srcset=

左に緩くカーブを描いています。うっすらと出口の明かりが見えます。” width=”500″ height=”375″> 出口の明かり
左に緩くカーブを描いています。うっすらと出口の明かりが見えます。

トンネル内から振り返って撮影<br srcset=

トンネルを通り抜けた汽車は、左手に広がる海の景色に驚いた事でしょう。” width=”500″ height=”375″> トンネル内から振り返って撮影
トンネルを通り抜けた汽車は、左手に広がる海の景色に驚いた事でしょう。

 

台ノ山トンネルにアクセスするときは、木々の中を歩くのではなく、現行の台ノ山トンネル内から行ったほうが近道のようです。

現行の台ノ山トンネル内<br srcset=

このトンネル内の線路は単線。複線化できるくらいの幅があり、ゆったりしています。” width=”500″ height=”375″> 現行の台ノ山トンネル内
このトンネル内の線路は単線。複線化できるくらいの幅があり、ゆったりしています。

現行の台ノ山トンネルの側面は、縦格子のつくりになっていて、電車が来たときは縦格子からトンネル外に逃げてしまえばよいし、電車が来ないときを見計らって現行の台ノ山トンネル内部を歩き、旧台ノ山トンネルに近づいたほうが、逆に安全な気がします。
(いずれにせよ、JRの敷地内なので自己責任でお願いします・・・)

 

台ノ山トンネル(広野駅側/156.55m)

再び、先ほどの踏切のところまで戻り、広野駅方面に道を進みます。

前回、ビビビっと来た砂利道(右)<br srcset=

坂道を下ってきたところの右側にある道。“赤い屋根の家”への入口です。” width=”500″ height=”375″> 前回、ビビビっと来た砂利道(右)
坂道を下ってきたところの右側にある道。“赤い屋根の家”への入口です。

通称「赤い屋根の家」<br srcset=

人が住んでいるような気配がしません。。” width=”500″ height=”375″> 通称「赤い屋根の家」
人が住んでいるような気配がしません。。

軽く坂道を下っていきますと、前回ビビビときた砂利道が現れましたので、右折して入っていきます。
この道を登っていくと、「赤い屋根の家」(私が勝手に名づけた)があり、そこをくるりと回るように道を進むと、現行の台ノ山トンネルの上部分に出られます。トンネル入り口に向かって右手には旧線跡があり、台ノ山トンネルに続いています。しかし、この広野側の台ノ山トンネルもまた“ひと癖”あります。ものすごいが行く手をさえぎります。

常磐線の上を通過する<br srcset=

今来た道を回り込むような感じ。” width=”500″ height=”375″> 常磐線の上を通過する
今来た道を回り込むような感じ。

この辺りで藪に入る<br srcset=

左手の藪が生い茂る中を降りていきます。” width=”500″ height=”375″> この辺りで藪に入る
左手の藪が生い茂る中を降りていきます。

藪の中<br srcset=

とげのある蔦を避けるように進みます。路肩には溝があるので注意。” width=”500″ height=”375″> 藪の中
とげのある蔦を避けるように進みます。路肩には溝があるので注意。

台ノ山トンネル〔広野駅側〕<br srcset=

草木に包まれているせいか、海風による劣化が少ない感じ。” width=”500″ height=”375″> 台ノ山トンネル〔広野駅側〕
草木に包まれているせいか、海風による劣化が少ない感じ。

前回はで、体中あちこち切り傷を作ったことや、路肩の水溜り(枯れ草で見えなかった)に足を突っ込んでしまって、「敗戦」でした。まさに廃線に敗戦(´-ω-`)ニューン。

しかし、今回は違います。
足元を確かめるためのを持ってきているし、バンドズボンのすそを締めていますから、すその中にとげとげ草が入り込むこともありません。

台ノ山トンネル内部<br srcset=

右側にカーブを描くように曲がります。出口の明かりが見えます。” width=”500″ height=”375″> 台ノ山トンネル内部
右側にカーブを描くように曲がります。出口の明かりが見えます。

トンネル内部から撮影<br srcset=

両脇に木(枕木?)が2本立付けられています。何の意味があるのでしょう?” width=”500″ height=”375″> トンネル内部から撮影
両脇に木(枕木?)が2本立付けられています。何の意味があるのでしょう?

 

広野駅側の台ノ山トンネルもまた、深く木々に覆われています。トンネルの入り口両脇に、木が立て付けられているのが新鮮。今までのトンネルには、こんなの無かったなー。
こちら側も同じように、レンガが崩れ落ちているようなところが数多く見受けられます。やはり台ノ山トンネル内部を歩くのは危険かも。

道を戻ります。現行の台ノ山トンネル上の道を通るとき、線路脇の道を歩く人を見かけました。良いのかなー。JRの人に怒られないのかなー。

線路わきを歩く人<br srcset=

堂々と歩いているのですが、線路わきって歩いて良いのかしら(??)。” width=”500″ height=”375″> 線路わきを歩く人
堂々と歩いているのですが、線路わきって歩いて良いのかしら(??)。

 

田んぼの風景の道を進んでいきます。
ちょうど田植えの時期のようで、たくさんの人が田んぼに入って稲を植えています。

こいのぼり<br srcset=

明日(05月05日)は、こどもの日~(´^ω^`)。” width=”500″ height=”375″> こいのぼり
明日(05月05日)は、こどもの日~(´^ω^`)。

田植え<br srcset=

田植えの季節なんですね~。” width=”500″ height=”375″> 田植え
田植えの季節なんですね~。

 

東禅寺山トンネル(136.44m)と橋げた

前回も来た、見覚えのある道を右折し、軽く上っていくと、東禅寺踏切

東禅寺踏切<br srcset=

車の往来も多く、一般的に使われている通り。” width=”500″ height=”375″> 東禅寺踏切
車の往来も多く、一般的に使われている通り。

曹洞宗 東禅寺<br srcset=

東禅寺というお寺が実際にあるトンネルです。” width=”500″ height=”375″> 曹洞宗 東禅寺
東禅寺というお寺が実際にあるトンネルです。

そしてその先には東禅寺山トンネルがあります。おそらく、今回訪問するトンネルの中で、この東禅寺山トンネルが一番わかりやすく、一番アクセスしやすいトンネルでしょう。状態もたいへんよく、よほど変なことをしなければ事故もおきないと思います。

東禅寺トンネル〔末続駅方面〕<br srcset=

このトンネルも地元の人が車の往来でよく使われています。トンネル内の空気の流れが良く、トンネル内壁はほどよく乾燥し、状態がたいへん良い。” width=”500″ height=”375″> 東禅寺山トンネル〔末続駅方面〕
このトンネルも地元の人が車の往来でよく使われています。トンネル内の空気の流れが良く、トンネル内壁はほどよく乾燥し、状態がたいへん良い。

 

この東禅寺山トンネル手前(末続駅側)には、が流れています。

そのには昔、橋がかけられていたようで、橋げた跡が今でも残っているようです。遠めに見ても、何かあるのは分かります。自転車をあぜ道に残し、歩いて橋げたを見に行きます。
橋げたは軽く草に覆われて全体を把握するのは難しかったのですが、橋げたが存在することは確認できました。

橋げた跡<br srcset=

藪の下に、レンガ調の橋げた跡があるのが確認できますでしょうか?” width=”500″ height=”375″> 橋げた跡
藪の下に、レンガ調の橋げた跡があるのが確認できますでしょうか?

 

あぜ道を戻り、東禅寺山トンネルを進むことに。東禅寺山トンネルはまっすぐ。136.44mです。普段から農家の方でこのトンネル道を往来利用しているようで、トンネル内の道もしっかりしています。

物件でもそうですが、人が使っていると、物って壊れないんですよねー。で、人がしばらく使われない建物って、どんどん崩壊していくじゃないですかー??。まさにトンネルも同じですねー。東禅寺山トンネルも普段から利用されているので全然丈夫。逆に、まったく人に使われない台ノ山トンネルに崩壊が始まっている。

東禅寺山トンネルを通り抜けます。出口付近で水溜りがありましたが、基本的に問題なし。広野駅側は天井付近が補修されているのかも。

東禅寺トンネル〔広野駅方面〕<br srcset=

こちら側も、たいへん状態が良く残されています。” width=”500″ height=”375″> 東禅寺山トンネル〔広野駅方面〕
こちら側も、たいへん状態が良く残されています。

 

東禅寺山トンネルを抜けてまっすぐ行くと、にぶつかります。左手には線路が。
があり、人が通れるような道があります。ビビッと来たので入ってみることに。道なりに進んでいくと、現行の東禅寺山トンネルの撮影ポイントになっていました(´^ω^`)。

踏みならされた藪<br srcset=

ここを進んで行くと、何かがありそうな気がしました。” width=”500″ height=”375″> 踏みならされた藪
ここを進んで行くと、何かがありそうな気がしました。

現行 東禅寺山トンネル〔広野駅側〕のViewPoint<br srcset=

すると、現行の東禅寺山トンネルの撮影ポイントに出ることができました。” width=”500″ height=”375″> 現行 東禅寺山トンネル〔広野駅側〕のViewPoint
すると、現行の東禅寺山トンネルの撮影ポイントに出ることができました。

 

常磐線 広野駅

川を右回りに迂回するように進むと、橋がありますので川を渡ります。
道をどんどん進み、鉄道の下を潜り抜け、広野の街中を進みます。広野駅前の通りです。

広野駅前商店街<br srcset=

商店街と言えるほどお店はありません。シャッター商店街という感じ。” width=”500″ height=”375″> 広野駅前商店街
商店街と言えるほどお店はありません。シャッター商店街という感じ。

常磐線 広野駅 駅舎<br srcset=

「♪今は山中から、今は浜~」で有名な童謡「汽車」の石碑がある駅。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 広野駅 駅舎
「♪今は山中から、今は浜~」で有名な童謡「汽車」の石碑がある駅。

広野駅に到着。有名な、前回も撮影した「今は山名、今は浜~」の石碑を反対側から撮影します。駅前の自販機でコカコーラを買い、がぶ飲み。

童謡「汽車」の石碑 裏側<br srcset=

石碑の反対側から撮影します。” width=”500″ height=”375″> 童謡「汽車」の石碑 裏側
石碑の反対側から撮影します。

広野駅から竜田駅まで輪行することも考えていましたが、せっかくの機会ですし、このまま木戸駅竜田駅サイクリングすることにします。

 

常磐線旧トンネル訪問の旅2003第2章 /////

 

 


 

Re:ぶらり茨城(2018年11月06日記載)

【 長文になってしまった 】

常磐線旧トンネル訪問の旅、第二章。
今回訪問したトンネル旅の中で、一番長文のページになってしまいました。。

常磐線の旧トンネルで一番有名なのは、金山トンネルなのかしら。
金山トンネルだけ見たい、という廃トンネルマニアは多いと思うけど、今回更新した末続トンネルや夕筋トンネル、台ノ山トンネル、東禅寺山トンネルは金山トンネルと比べたら、地味な方だから、更新どころのポイントがなかなかつかみにくく感じております。

次の更新で、やっと金山トンネル(旧トンネル)が登場します。

 

このページについて

このページは、2003年05月04日に取材した内容に基づき、2004年07月12日に書かれています。本文は当時の原稿を加筆修正している関係で、初出典時と写真や表現が異なる場合がございます。