005 愛宕山とさらし井

茨城百景_愛宕山とさらし井

茨城百景 愛宕山とさらし井

茨城百景_愛宕山とさらし井

茨城百景_愛宕山とさらし井

 

茨城百景 名称 愛宕山とさらし井
読み方 あたごさんとさらしい
包含風景 愛宕神社,袴塚古墳,姫塚
地域 茨城県水戸市愛宕町
碑の現存 現存する
実際の碑への記載 愛宕山とさらし井
説明
関連リンク
黄門さまゆかりの史跡とあじさいの道 050618 ※外部サイトです
注釈

 

茨城百景 愛宕山

愛宕山愛宕山古墳(国指定史跡)は、保和苑(桂岸寺)方面から北西約600m、水戸市内最大級の前方後円墳(愛宕山)が現れます。この古墳は全長が136m、後円部分の高さは約11mあり、この後円部分を上った先に愛宕神社があります。那珂国造(なかのくにのみやっこ)の祖、建借間命(たけかしまのみこと)の墓であろうとされています。
愛宕山古墳(茨城県水戸市)<br>水戸市内最大級の前方後円墳。

愛宕山古墳(茨城県水戸市)
水戸市内最大級の前方後円墳。

愛宕山古墳を「水戸市内最大級」と記しましたが、茨城県内は貝塚や古墳がたくさんあります。先に紹介した吉田古墳も比較すると小柄ですが、立派な古墳です。春と秋に内部が公開される虎塚古墳(ひたちなか市)、国府石岡市の県内最大級の前方後円墳である舟塚山古墳、県内第二位の梵天山古墳(群)は、常陸太田市にあります。

茨城百景 包含風景 愛宕神社

愛宕山古墳(標高 約11m)を上っていくと、愛宕神社があります。長和03年(1014)に常陸国府(今の石岡市)から水戸の守護神として勧請された社。火伏せの神。
愛宕神社<br>愛宕山古墳の中にあります。常陸國国府から勧請(かんじょう)された社です。

愛宕神社
愛宕山古墳の中にあります。常陸國国府から勧請(かんじょう)された社です。

茨城百景 さらし井

愛宕神社を更に北に進み、坂(瀧坂/滝坂)を下ると中腹に「曝井」(さらしい)があります。
瀧坂_愛宕神社から下る坂

瀧坂_愛宕神社から下る坂

『常陸國風土記』に「郡(こほり)より東北のかた、栗河(あはがは)を渡りて駅家(うまや)を置けり。そこより南に当たりて、泉、坂の中に出づ。多(さわ)に流れて尤(いと)清く、曝井と謂ふ」と詠まれています。
曝井(さらしい)の碑<br>愛宕山古墳の中腹に位置する。今でもきれいな水がわき出る。

曝井(さらしい)の碑
愛宕山古墳の中腹に位置する。今でもきれいな水がわき出る。

また、さらし井の碑の近くには、万葉集巻九に高橋連虫麻呂が「三栗の 那珂に向へる 曝井の 絶えず通はむ そこに妻もか」と詠んだ碑もあります。
高橋連虫麻呂(たかはし むらじむしまろ)が詠んだ碑<br>「坂の中に泉がわき出て、水量が多く清らかで、夏に村の女たちが布を洗って曝した」と常陸國風土記に記されています。

高橋連虫麻呂(たかはし むらじむしまろ)が詠んだ碑
「坂の中に泉がわき出て、水量が多く清らかで、夏に村の女たちが布を洗って曝した」と常陸國風土記に記されています。

 

茨城百景 包含風景 袴塚古墳

愛宕山古墳の別名。

 

茨城百景 包含風景 姫塚

〔誠意調査中〕