鹿島神宮 -常陸国一の宮-

鹿島神宮 -常陸国一の宮-

鹿島神宮 -常陸国一の宮-

鹿島神宮 は「武甕槌大神」(たけみかづちのおおかみ)を祭神とする、茨城県鹿嶋市宮中にある神社です。常陸国一之宮(ひたちのくに いちのみや)。皇紀元年(紀元前660年)の創建であり、例祭日は09月01日。

鹿島神宮 / 常陸国一の宮 (旧)大鳥居 〔茨城県鹿嶋市宮中〕(2006年撮影)

鹿島神宮 / 常陸国一の宮 (旧)大鳥居 〔茨城県鹿嶋市宮中〕(2006年撮影)

 

神代の昔、天照大御神(あまてらすおおかみ)の命を受けた武甕槌大神は香取の経津主大神(ふつぬしのおおかみ)と共に出雲国へ向かわれ、国譲りをを成就し、皇孫の国たるべき日本の建国に挺身されました。
古代東国から筑紫の国に向かう防人たちは、この神に武運長久を祈り船出していきました。「鹿島立ち」の言葉の起こりでもあります。

初代神武天皇は東征なかばにおいて思わぬ窮地に陥れられましたが、大神の「韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)」の神威により救われました。以来、皇室をはじめ藤原氏などの崇敬もうけ、中世、近世には源頼朝、徳川将軍家の祈願や寄進が寄せられました。

 


大鳥居

鹿島神宮 大鳥居 (2019年撮影)

鹿島神宮 大鳥居 (2019年撮影)

鹿島神宮の大鳥居は2011年(平成23年)の東日本大震災で被災し、倒壊してしまいました。後年の2014年(平成26年)、鹿島神宮の樹叢から切り出した木を使い、木製の大鳥居が建立されました。

 

楼門

鹿島神宮 | 楼門

鹿島神宮 | 楼門

鹿島神宮の楼門(国指定重要文化財)は、水戸藩初代藩主の徳川頼房が寛永11年(1634)に造営した朱塗りの門です。

楼門 随身像(左) | 彫刻 三木宗策

楼門 随身像(左) | 彫刻 三木宗策

楼門 随身像(右) | 彫刻 三木宗策

楼門 随身像(右) | 彫刻 三木宗策

 

本殿

鹿島神宮 | 本殿

鹿島神宮 | 本殿

鹿島神宮の本殿(国指定重要文化財)は元和05年(1619)、江戸幕府2代将軍徳川秀忠が奉納しました。三間社流造り。

 

拝殿

鹿島神宮 | 拝殿

鹿島神宮 | 拝殿

鹿島神宮の拝殿(国指定重要文化財)は元和05年(1619)、江戸幕府2代将軍徳川秀忠にが奉納しました。入母屋造り。

石灯籠

鹿島神宮 | 石灯籠

鹿島神宮 | 石灯籠

灯籠には「式年御船祭」の文字。県指定文化財。

 

仮殿

鹿島神宮 | 仮殿

鹿島神宮 | 仮殿

鹿島神宮 仮殿(国指定重要文化財)は、鹿島神宮の本殿を修復する際など一時的に神様をお遷しする社殿です。

 

樹叢

鹿島神宮 | 樹叢

鹿島神宮 | 樹叢(じゅそう)

鹿島神宮の奥参道から広がる樹叢(県指定天然記念物)は、境内約70ヘクタールに広がります。一千種にわたる植物は植物学上貴重であるため、県の天然記念物の指定を受けています。

「天然記念物 鹿島神宮 樹叢」の碑。

「天然記念物 鹿島神宮 樹叢」の碑。

鹿島八景 鹿島山の晴嵐

鹿島八景 鹿島山の晴嵐

 

鹿園

鹿島神宮 | 神鹿

鹿島神宮 | 神鹿

鹿島神宮の鹿園(ろくえん)は、鹿島神宮の御祭神の使いとして親しまれている神鹿が30数頭柵の中で飼育されています。

 

奥宮

鹿島神宮 | 奥宮

鹿島神宮 | 奥宮(おくのみや)

鹿島神宮の樹叢を約300メートル進むと、奥宮(国指定重要文化財)。
本宮御祭神の荒魂(あらみたま)を奉祀しています。社殿は慶長10年(1605)に徳川家康により奉納された旧本殿を元和05年に引遷しました。

 

要石

要石が祀られている。

要石が祀られている。

鹿島神宮 | 要石(かなめいし)

鹿島神宮 | 要石(かなめいし)

鹿島神宮の要石は、奥宮の後方150メートルの場所にある石で、別名を「山の宮」、「御座石」(みまいし)と言います。いくつかの伝説があり、この石が「地震を起こす大なまずの頭を押えている」という言い伝えがあります。

また、水戸黄門仁徳録には、この石を掘り出そうと「七日七夜掘っても掘りきれず」と書かれています。信仰上、伊勢神宮の本殿床下の心の御柱的存在とされています

 

御手洗

鹿島神宮 | 御手洗(みたらし)

鹿島神宮 | 御手洗(みたらし)

御手洗(みたらし)は、奥宮の前にある坂を下ったところにある潔斎(けっさい)の池です。池の水は清く美しく澄みんでいます。大昔は、鹿島神宮への参拝がこの御手洗を起点としており、参拝者はこの池で身を清めてから参拝すると、されていました。

祭神が天曲弓(あめのまがゆみ)で御手洗を掘った際、一夜にして水が湧いたと伝えれています。また、水位は大人子どもによらず、胸の高さを超えないという伝説により、七不思議のひとつに数えられています。年始には、約200人もの人々が、大寒禊を行ないます。

 

鹿島神宮の祭事

白馬祭

鹿島神宮_白馬祭_令和2年

鹿島神宮_白馬祭_令和2年

白馬祭(おうめさい)は、鹿島神宮で新年01月07日に行なわれる行事です。
白馬祭で白馬を見ると一年間の邪気を祓う、と言う信仰と、お目覚めの神事として鎌倉時代から続きます。 〔→ 鹿島神宮 白馬祭 ~馬に踏まれる旅20

祭頭祭

祭頭祭(さいとうさい)は、鹿島神宮で毎年03月09日に行なわれる春の大祭(無形民俗文化財)です。
午前10時からの「祭頭祭」、午後からの「祭頭囃」(さいとうばやし)、午後6時からの「春季祭」(しゅんきさい)により構成されています。※祭事のうち、「祭頭囃・春季祭」は土曜日に行なうように調整をしています。

提灯まち

鹿島神宮_鹿嶋のお祭り_提灯まち_ロード鹿島神宮18

鹿島神宮_鹿嶋のお祭り_提灯まち_ロード鹿島神宮18

提灯まち(ちょうちんまち)は、鹿島神宮で毎年09月01日に行なわれる、鹿嶋のおまつりの提灯を用いた祭事です。〔 → ロード鹿島神宮18_初日_~提灯まち

 

神幸祭

鹿島神宮 朝曳きと行宮祭、還幸祭_レンタサイクルで行く鹿嶋の歴史めぐり~鹿島の祭の旅19

鹿島神宮 朝曳きと行宮祭、還幸祭_レンタサイクルで行く鹿嶋の歴史めぐり~鹿島の祭の旅19

鹿島神宮で毎年09月01日、02日にかけて行なわれる大祭。
神幸祭、行宮祭、還行祭。
鹿島の山車(4基)が町内を練り歩き、山車の曳き廻し(のの字回し、乱曳き、手踊りなど)を見ることができます。02日の早朝には山車の朝曳きが奉納され、還行祭では御仮屋の前で悠久の舞や鹿島踊りが奉納されます。〔 → 鹿島神宮 朝曳きと行宮祭、還幸祭_レンタサイクルで行く鹿嶋の歴史めぐり~鹿島の祭の旅19

御船祭

御船祭(みふねまつり)は、鹿島神宮でうし年の09月02日に行なわれる祭事です。

 

鹿島神宮へのアクセス

鹿島神宮へは公共交通機関を用いて、以下の方法でアクセスできます。

  • JR鹿島線: 鹿島神宮駅から徒歩にて
  • 高速バス: 東京駅、羽田空港などと接続
鹿島線_鹿島神宮駅_駅舎

鹿島線_鹿島神宮駅_駅舎

高速バス バス停「鹿島神宮」

高速バス バス停「鹿島神宮」

アクセス:JR鹿島神宮駅から

JR鹿島線 鹿島神宮駅から鹿島神宮まで、約徒歩10分。

 

鹿島神宮 周辺での宿泊

 


 

いばらきだいすき セカンドシーズン

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〔 この項おしまい 〕