静神社 -常陸国二の宮-

静神社_常陸国二の宮

静神社 -常陸国二の宮-

静神社 〔茨城県那珂市静〕は、鹿島神宮、香取神宮とともに古くは「東国の三守護神」とされ、また常陸一の宮の鹿島神宮に次いで二の宮(にのみや)と言われた古い神社です。

静神社 / 常陸国二之宮 〔茨城県那珂市静〕(2018年撮影)

静神社 / 常陸国二之宮 〔茨城県那珂市静〕(2018年撮影)

静神社 祭神の建葉槌命(たけはづちのみこと)は日本で初めて織物を織った神と言われています。水戸藩二代藩主徳川光圀(義公)は、静神社を特に崇敬し、社殿を改築し、奉納されましたが、天保12年(1841)火災で焼失し、神明造の社殿は水戸九代藩主徳川斉昭(烈公)によって再建されました。

宝物には奈良時代後期の作と言われ、「静神宮印」と刻まれた銅印があります。なお、この地方は「静織の里」(しどりのさと)と呼ばれ、初めて織物(綾織・しずおり)を織ったと伝えられています。


静神社 大鳥居

静神社 大鳥居(2006年撮影)

静神社 大鳥居(2006年撮影)

静神社 大鳥居の右手には「常陸二ノ宮 静神社」の碑があり、左手には「茨城百景 静神社と小場江堰の眺望」の碑があります。

茨城百景 静神社と小場江堰の眺望

茨城百景 静神社と小場江堰の眺望

「常陸二ノ宮 静神社」の碑(2017年)

「常陸二ノ宮 静神社」の碑(2017年)

手水舎と二ノ鳥居(2006年撮影)

手水舎と二ノ鳥居(2006年撮影)

静神社 参道(2018年撮影)

静神社 参道(2018年撮影)

神門 (唐門)

静神社 | 神門(唐門)

静神社 | 神門(唐門)

静神社 | 狛犬 吽

静神社 | 狛犬 吽

静神社 | 狛犬 阿

静神社 | 狛犬 阿

本殿

静神社 | 本殿

静神社 | 本殿

 

拝殿

静神社 | 拝殿

静神社 | 拝殿

 

境内

静神社のヒノキ

静神社のヒノキ (天然記念物)

静神社のヒノキ (天然記念物)

樹高約30メートル、目通り神酒周囲7メートルの茨城県内一のヒノキ。市指定文化財天然記念物。

千度杉

静神社 | 千度杉

静神社 | 千度杉

目通り6.5メートルとされるこの木は、樹齢1000年の杉の木です。もともと拝殿に向かって左前の庭にあったものですが、昭和60年11月にこの位置に移し、上屋を設けて保存しています。天保12年(1841)の火災により、この木は枯れてしまいました。生木の際は御神木とされており、願い事が叶うよう、この木の周囲を千度回る習慣があったと言い伝えがあります。

手接足尾神社

手接ぎ足尾神社(てつぎ あしおじんじゃ)

手接ぎ足尾神社(てつぎ あしおじんじゃ)

手袋や靴下などが奉納されている。(2006年)

手袋や靴下などが奉納されている。(2006年)

本殿裏にある神社。手足の健康を守護する神として祀られています。手袋(軍手など)や靴下、靴などが奉納されています。

 

神社宝物

陣太鼓

静神社 | 宝物 陣太鼓(2006年撮影)

静神社 | 宝物 陣太鼓(2006年撮影)

幕末、水戸九台藩主徳川斉昭(烈公)の時代、天保年代の追鳥狩(おいどりがり)用の軍鼓として1840年ころに製作、使用されたもの。明治維新廃藩のとき、静神社に奉納されたと言われています。
太鼓は水戸市成沢、加倉井家の屋敷にあった一本の大ケヤキの木から作られた三つの太鼓の内のひとつ。他の二つは、水戸八幡宮、常磐神社に奉納され、市や県の文化財に指定されています。
直径146センチメートル、長さ61センチメートル。絵は「八方睨み龍」。水戸藩絵師、萩谷䙴喬(那珂市後台)の筆によるもの。

銅印

奈良時代後期の作と言われる鋳銅製で、縦横約5センチ角、高さ約6センチで、「静神宮印」と記されている。この印は水戸藩二代藩主徳川光圀によって社殿改築の際、本殿脇の大木のヒノキの根元から発掘されたもの。光圀は印笥(いんし)を寄進しました。国指定重要文化財。

紙本著色三十六歌仙絵

宝永02年(1705)、水戸家三代藩主綱条が奉納したもの。縦44センチ、横30センチの杉柾木板に金箔を塗り、和歌を彫り、下に作者の肖像をほどこしたもの。天保12年(1841)の火災の際に、一枚を焼失。現在、35枚が保存されています。県指定重要文化財。

静神社 | 宝物、天然記念物の案内板

静神社 | 宝物、天然記念物の案内板

 

静神社の主な行事

  • 例祭 04月01日
  • 田植祭 06月05日
  • 秋季大祭 11月25日 宵祭 、 26日 本祭 、27日 二日祭
静神社 | 秋季祭礼の灯籠(2006年撮影)

静神社 | 秋季祭礼の灯籠(2006年撮影)

 

斉藤監物の墓

斉藤監物の墓 (2006年撮影)

斉藤監物の墓 (2006年撮影)

斎藤監物は静神社の神官を務め、徳川斉昭の片腕であった藤田東湖に学びました。徳川斉昭の藩政改革に協力し、安政の大獄では、桜田門外の変で井伊直弼を襲撃。自ら重傷を負い、結果的に39歳で没しました。

静神社へのアクセス

名称:常陸国二之宮 静神社
住所:茨城県那珂市静2

静神社への公共交通機関によるアクセス。

JR水郡線静駅から徒歩30分。

静神社前、静神社周辺に駐車場があります。

 


 

いばらきだいすき セカンドシーズン

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〔 この項おしまい 〕

 

関連項目

茨城百景 041 静神社と小場江堰の眺望

瓜連城跡と常福寺、静神社 050305 ※外部サイトです

落ち着いた静神社のお祭り 061125 〔静神社秋季大祭〕※外部サイトです