偕楽園

偕楽園

偕楽園

水戸 偕楽園 は、日本三名園〔金沢の兼六園、岡山の後楽園〕のひとつです。

江戸時代の1842年(天保13年)、水戸藩9代藩主 徳川斉昭(なりあき /烈公)が、「民と偕(とも)に楽しむ場」として開設したものです。偕楽園内には、二層三階建の木造建築「好文亭」が建ち、偕楽園本園の台地からは、千波湖が一望できます。

早春のころ、白梅・紅梅が約一ヶ月に渡り、咲き乱れます。偕楽園の梅園には現在、約100種3000本の梅の木が植えられており、多くの観光客を迎え入れます。


アクセス

名称:偕楽園 (本園)
住所:〒310-0033 茨城県水戸市常磐町1丁目3
開園時間:06時~19時(2月中旬~9月末) ※時期によって変動
入園料:要 ( →有料になった偕楽園って再入場できるのでしょうか

公共交通機関によるアクセス | 水戸市街地まで

  • 常磐線 JR水戸駅 〔路線バス乗り換え〕
  • JR偕楽園臨時駅(梅まつり期間中のみ営業)
  • 高速バス 東京駅発
    -赤塚・茨大ルート 水戸駅行き → バス停大工町下車 〔徒歩15分で偕楽園へ〕
    -県庁ルート 水戸駅行き → 水戸駅下車 〔路線バス乗り換え〕

偕楽園の由来 -偕楽園記碑-

偕楽園記碑 | 偕楽園の名匠の由来、創設理由などが徳川斉昭の直筆で記されています。

偕楽園記碑 | 偕楽園の名匠の由来、創設理由などが徳川斉昭の直筆で記されています。

「偕楽園記碑」は、偕楽園が創設された由来や造園の趣旨などについて記されています。

この偕楽園(公園)は、斉昭自分ひとりだけのものではなく、領内の人々が学問や武術を学んだあとで余暇を利用して休息し、心身を養うことを目的としていることを記しています。

偕楽園のデーター

総面積:約13万8500㎡
東半分が「梅林」 西半分「杉林」となっています。

梅林

偕楽園の梅林 | 紅梅と白梅

偕楽園の梅林 | 紅梅と白梅

偕楽園の梅林は、天保年間(1830~44)に「軍用に使用する梅干し」の用途を兼ねて植えられました。当初は1万本を植えましたが、現在は約100種、3000本が植えられています。〔関連用語:水戸の六名木

偕楽園の3つの門

水戸 偕楽園 表門と表門料金所(左手)
水戸 偕楽園 表門と表門料金所(左手)
  1. 表門:表門は、偕楽園の正式な入口です。黒塗りのため、「黒門」とも呼ばれます。
  2. 東門:常磐線JR水戸駅、偕楽園臨時駅、常磐神社に近い門。多くの観光客が利用します。
  3. 御成門:明治天皇が来園される際に、混雑を避けるために設けられた門。令和02年の偕楽園有料化に伴い、御成門は利用が廃止となりました。

偕楽園 本園

仙弈台

偕楽園の見晴らし広場「仙弈台」から千波湖方面を望む。

偕楽園の見晴らし広場「仙弈台」から千波湖方面を望む。

「仙弈台」(せんえきだい)とは、千波湖をはじめ、周囲の景観が一望できる、見晴らし広場にある台地のこと。ここで囲碁や将棋を楽しんだとされます。設置されている石でできた囲碁台(碁盤)や将棋台(将棋盤)、琴石、卓石は、偕楽園開園当時に設置されたものです。

仙弈台 | 偕楽園の見晴らし広場から突き出ている。

仙弈台 | 偕楽園の見晴らし広場から突き出ている。

仙弈台にある碁盤、将棋盤は偕楽園開設当時からのもの。

仙弈台にある碁盤、将棋盤は偕楽園開設当時からのもの。

吐玉泉

吐玉泉 | 真弓山(常陸太田市)で採掘された寒水石でつくられている。

吐玉泉 | 真弓山(常陸太田市)で採掘された寒水石でつくられている。

「吐玉泉」(とぎょくせん)は、真弓山(常陸太田市)で採掘される大理石(寒水石)でつくられています。現在の吐玉泉は四代目。 〔 茨城百景 真弓山と寒水石

吐玉泉から湧き出る水はかつて、好文亭で開かれる「お茶会」用の湯に用いたとされます。現在の吐玉泉に湧き出す水は、「飲料に適さない」と表記されています。

南岸の洞窟

南崖の洞窟 | かつて「神崎岩」を採掘するために掘った洞窟。

南崖の洞窟 | かつて「神崎岩」を採掘するために掘った洞窟。

「南岸の洞窟」(なんがいのどうくつ)は、今から約350年前の、水戸藩二代藩主徳川光圀時代から九代藩主斉昭時代にかけて、「神崎岩(かみさきいわ)」と呼ばれる石を採掘した洞窟です。

暁鐘

暁鐘 | 旧制水戸高で使用されていた鐘(復刻)。

暁鐘 | 旧制水戸高で使用されていた鐘(復刻)。

「暁鐘」(ぎょうしょう)は、旧制水戸高等学校の寄宿舎であった暁鐘寮に設置されていました。寮生たちは、毎朝交代で鐘を撞いていました。太平洋戦争中に鐘は献納されてしまいましたが、同窓会が再鋳し、昭和54年の同校の開校60周年祭を機に、この地に復元しました。

向学立志の像

向学立志の像 | 旧制水戸高の学問への精神を表した像。

向学立志の像 | 旧制水戸高の学問への精神を表した像。

「向学立志の像」は、マントを羽織り、高下駄を履いた、旧制水戸高等学校生徒の立像です。右手にコンサイスの辞書と、文科・理科を象徴する二冊の本を抱えています。向学立志の精神を表現。平成元年、同校の開校70周年を記念し、建立されました。

偕楽園の碑 (句碑,歌碑,詩碑,記念碑など)

観梅碑

観梅碑 | 梅の季節の偕楽園を詠んだ永坂周の碑。

観梅碑 | 梅の季節の偕楽園を詠んだ永坂周の碑。

観梅碑(かんばいひ)は、梅の季節の偕楽園を詠んだ、永坂周(ながさかしゅう・幕末から大正時代の医者であり書家)の作、ならびに書です。

子規の句碑

子規の句碑 | 正岡子規が「崖急に 梅ことごとく 斜めなり」と詠みました。

子規の句碑 | 正岡子規が「崖急に 梅ことごとく 斜めなり」と詠みました。

明治時代の代表的な俳人である正岡子規(1867-1902)が明治22年(1889)04月05日に偕楽園に訪れた際、好文亭から見た南崖の梅の印象を後年詠んだ句の碑。
碑に記された句には「急な勾配の崖に、どの梅の木も崖の斜めにあわせ、懸命に花を咲かせている」と、人生訓を感じさせる句と評価されています。

二名匠の碑

二名匠碑 | 「水戸彫り」の名工、海野美盛と萩谷勝平を称え、建立されました。

二名匠碑 | 「水戸彫り」の名工、海野美盛と萩谷勝平を称え、建立されました。

「水戸彫り」とよばれた彫金(ちょうきん)の名工、初代海野美盛(うんのびせい)と萩谷勝平(はぎたにかつひら)の技倆を称え、明治43年(1910)11月に海野勝珉(うんのしょうみん)等によって建立された碑。

その他 選定もの

  • 茨城百景 偕楽園
  • 水戸八景 千湖の暮雪
  • 日本遺産 偕楽園、弘道館(他) 近世日本の教育遺産群 -学ぶ心・礼節の本源-
  • 日本100名城 水戸城 弘道館
茨城百景碑 偕楽園

茨城百景碑 偕楽園

水戸八景碑 千湖暮雪

水戸八景碑 千湖暮雪

日本遺産パネル 偕楽園

日本遺産パネル 偕楽園

偕楽園の自然

御幸の松

御幸の松 | 明治天皇・皇后両陛下が行幸されたことを記念し、植樹。

御幸の松 | 明治天皇・皇后両陛下が行幸されたことを記念し、植樹。

御幸の松(みゆきのまつ)は明治23年(1890)に明治天皇・皇后両陛下が茨城県に行幸されたことを記念して植樹されました。しかし、そのときの松は昭和47年に枯れてしまいました。

現在の松は、昭和天皇・皇后両陛下が昭和49年に立ち寄られたときに植樹されたものになります。

左近の桜 190302

在りし日の 左近の桜 (2018年09月撮影)

在りし日の 左近の桜 (2018年09月撮影)

樹齢63年 樹高16m 幹周3.84m シロヤマサクラ。
令和元年9月9日(月)台風15号(強風)により、倒木してしまいました。現在、有志によって再興のための活動が行なわれています。

倒木した「左近の桜」~偕楽園 見晴広場

水戸の六名木

昭和09年に、特に優れた梅を6品種選定しました。それらは水戸の六名木と呼ばれ、現在でも偕楽園園内で楽しむことができます。(とされています)

  • 烈公梅(れっこうばい)
  • 江南所無
  • 白難波
  • 柳川しだれ
  • 虎の尾
  • 月影

その他

  • 孟宗竹林
    弓の材料とするために、斉昭が京都の竹を移築したものが始まりとなります。
  • 宮城野萩
    斉昭が伊達藩から譲り受けた萩が始まりです。園内には5種類の萩があります。
  • 太郎杉
  • 次郎杉
    昭和39年(1964)09月の台風20号で倒木してしまいました。
孟宗竹林

孟宗竹林

宮城野萩 | 紫色や白色の花をつける。

宮城野萩 | 紫色や白色の花をつける。

太郎杉

太郎杉

次郎杉

次郎杉

偕楽園 豆知識

Q:偕楽園の面積は何坪ですか?
A:偕楽園の面積は、13ha(ヘクタール)(=130000㎡:平方メートル)で、拡張部分を合わせると、30haになります。

Q:偕楽園に、梅の木を植えた理由を教えてください。
A:偕楽園の梅の木は、天保年間(1830~44)、徳川斉昭の命により「軍用の非常食」の目的として植えられました。

偕楽園の催し物 、イベント 、行事

偕楽園周辺

  • 常磐神社・常磐神社義烈館
  • 東湖神社
  • 三木神社
  • 桜山
  • 丸山 (護国神社前の丘)

いばらきだいすき セカンドシーズン

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関連項目

八の身弁当 880円 090308 ※外部サイトです