鹿島神宮 朝曳きと行宮祭、還幸祭_レンタサイクルで行く鹿嶋の歴史めぐり
午前02時頃、セットしていた目覚ましより早く目が醒める。
俺は基本、目覚まし不要派だ。年に1回くらい寝過ごしそうになるか、ならないかくらい、朝は起きられる。
《参考》昨日(09月01日)の旅(↓)
鹿島神宮 朝曳きと行宮祭、還幸祭_レンタサイクルで行く鹿嶋の歴史めぐり~鹿島の祭の旅19
目が覚めたのは、昨晩から宿泊している神宮ホテル〔茨城県鹿嶋市宮中〕。
昨晩中に用意しておいたカメラ機材を再度確認し、フロント2階に下りる。
午前02時過ぎの早朝なのに、ホテルフロント奥でホテルの人が待機(仮眠)しているのは、さすがだと思う。
「朝曳きを見てきます」と伝え、フロントマンに部屋の鍵を預けます。
早朝に外出できるか少し心配していたが、ホテル側は普通に受け入れてくれた。まあ、ホテルの人も、鹿島神宮で山車の朝曳きが行われる日くらいは、把握されているのだろう。
鹿島神宮 朝曳き

例年ない日の丸があるのは、令和になったからかな。

ホテルがんけ前に、山車はまだいない。
一番早く山車が動き出すのは、大町の山車だと思う。そう思ってホテルがんけさんのところに行くも、山車はまだいない。
時刻は午前03時。
どうやら朝曳きが始まる時間を、1時間早く間違えてしまったようだ。。朝引きが始まるのは、午前04時からだった。。
暑くもなく、寒くもないので、ちょっと歩き回るにはちょうど良い気候だ。
鹿島神宮 境内めぐり

提灯まちの窯場は、まつりのあと。って感じだ。

戦いきった、提灯たちが重なる。
鹿島神宮の境内。
行宮、御仮屋前には、鹿島神宮の行事関係者5、6人が椅子に座って雑談をしている。

御仮屋の行宮に参拝する。

鹿島神宮拝殿前の参道。
御仮屋を参拝し、鹿島神宮拝殿方面へと入っていく。
鹿島神宮の樹叢。神秘的。

神様は御仮屋に遷っているので、拝殿には誰もいない?

鹿島神宮樹叢入口。
大町の山車が動き出す
午前03時30分頃、駐車場から大町の山車(牧野下座連)がお囃子もなく動き出す。がんけさん前で停止。

第二駐車場から無音で大町の山車が移動する。

大きく太い輪っぱは、鹿行地区の特徴。

塚原卜伝の人形が、鹿島神宮方面を眺めている。

牧野下座連と佐原囃子の提灯。
午前04時になろうとする前、大町の山車がお囃子を奏で、動き出します。
【動画 09:56】朝曳き(牧野下座連)/ 鹿島神宮 令和元年(2019)09月02日
角内区の山車
年番町の角内区の山車には、人形ではなく、榊が盛られています。

年番町 角内区の山車がやってきます。

山車を鳥居前に停め、御仮屋に参拝します。

角内区の山車は180度回転させ、戻っていきます。
仲町区の山車
仲町の山車が来ました。鳥居の前で手踊りを奉納します。

ホテルがんけさん前に仲町区の山車。

参道をゆっくりと進んできます。

鳥居前で仲町区の手踊り。

御仮屋に参拝しに行きます。

鳥居前で仲町区の記念撮影
「鳥居と山車のセンターがそろっていませんね~」みたいなやりとりがありました。
ミニ博物館 ココシカ

ミニ博物館 ココシカ〔茨城県鹿嶋市宮中〕

一度宿泊してみたい「ホテル古保里」さん。
自転車(レンタサイクル)をお借りするため訪問した、ココシカさん。本来は地域振興を目的とした、展示館としての役割も担っております。
鹿嶋の町は起伏が激しいので、鹿島城址や御手洗池など少し離れたところへのアクセスの際、レンタサイクル(特に、電動機付自転車は便利!)は役に立つと思います。
時間があれば、展示展もゆっくり見ていきたいところ。
公式サイト《 ミニ博物館ココシカ 》

仲町の交差点で、山車がターンしています。

小倉酒店に日本酒「鹿島城」の看板。
06時を回り、一旦ホテルに戻ります。
神宮ホテルにて朝食、チェックアウト
08時過ぎに朝食。おかずが家でも出てくるような、ザ・茨城の朝食 ってな感じが良いですね。

神宮ホテル 朝食(和食)
宿泊前日のチェックイン時に、和食か洋食のいずれかを選択するシステム。The Ibaraki Breakfast.だぜ。

それでは、チェックアウトします。

ベッドの隙間なども、撮影しておく。
自分の場合、持ち物(タオルや充電ケーブルなど)を部屋に置き忘れていないかを事後確認するため、チェックアウト時に部屋の中をいくつか撮影しております。
もし、帰宅後に「○○が見つからない!忘れてきた!?」と言うときに、写真を見返し、その写真(ホテル客室)に忘れ物がないことを目視で確認できるだけでも、安心感があります。
09時30分にチェックアウトし、大きい荷物をホテルに預かってもらい、鹿島神宮に向かいます。
提灯まちに使われる「提灯竿?」の構造について

「提灯まち」の軸の部分を観察する
昨晩使用された「提灯まち」の竿?軸の棒をよく見てみます。
「提灯まち」に使用される提灯竿(って言うのかしら?)の軸の部分、俺はずっと「太い竹」だと思っていました。でも、竹は統一間隔で“くびれ(節?)”があって、まっすぐに生成しにくいな、と思っていました。
この写真の提灯竿の根本を見ると、「太い木」のように見えます。その太い木に、縄をぎゅうぎゅうに巻き付けて固定し、滑りにくく加工しているように見えます。
せっかくこの部分を触るチャンスがあったのに、なぜか遠慮して遠巻きで観察するだけになってしまった。。サッカーで言ったら、「ボールウォッチャー」になってしまった。。鹿島(アントラーズ)だけに。
10:00 鹿島神宮 行宮祭
10時からは、楼門前の行宮/御仮屋で行宮祭。

御仮屋/行宮前で宮司による祝詞
悠久の舞
巫女4人による舞。
四人の舞姫が春は桜の枝 秋は菊の花を携え、我が国の平和と繁栄の祈りを込めて舞う神楽舞です。
【動画 09:39】悠久の舞 /鹿島神宮 行宮祭 令和元年(2019)
鹿島踊り

鹿島踊り:コミカルな踊りに見える

鹿島踊りのときに使う「八咫烏」の太鼓?
子どもいきいき自然体験フィールド100選
行宮祭が終了すると、次の還幸祭は15時です。
参道を鳥居の方に戻ると、入口脇に「子どもいきいき自然体験フィールド100選」のプレートがありました!

子どもいきいき自然体験 フィールド100選
No.35 鹿島神宮樹叢
昨晩までは、この辺りは混雑していたのと、警察のテント?があって視界が遮られていました。今日は人が少ないから、見つけることができたのでしょう!
レンタサイクルで行く、鹿島歴史めぐり
レンタサイクルで、鹿島神宮の西側を散策します。

ファミマ鹿島神宮前店の裏を進む。

「鹿島紀行」で芭蕉が詠んだ句碑。
茨城百景 包括風景
鎌足神社
根本寺
この小高い山は、鹿島城山公園。昔ここはお城だったのか。鹿島城と呼んだらしい。電動機自転車って、スゴイ!鹿島城山公園の坂道を、電動機付自転車だとスイスイ登れてしまう!!

小高い山は、お城跡。鹿島城山公園。

鹿島城址記念碑

鹿島城址から北浦を望む
こんなすごい眺めなのに、茨城百景ではない。
鹿島城址は茨城百景に制定、選択されていません。先の「鹿島城址記念碑」が明治26年頃のものだから、茨城百景を制定した昭和25年ころには、鹿島城址は世間一般に認識されているはず。
また、「茨城の城郭」(茨城城郭研究会)によると、鹿島城の敷地はもともと、現在の鹿島城山公園だけではありません。現在の茨城県立鹿島高等学校〔茨城県鹿嶋市城山2丁目〕の敷地や、JR鹿島線 鹿島神宮駅南口から見える、塚原卜伝の像や、「茨城百景 鹿島神宮景勝地」の碑がある小高い山も、鹿島城の敷地だった。
街中の酒店には、日本酒 「鹿島城」の看板があったな。

ファミリーマート鹿島神宮前店。

小倉酒店さんにある「鹿島城」の看板。
ファミリーマート 鹿島神宮前店で休憩。
鹿島神宮 要石
鹿島神宮の樹叢まで戻り、樹叢を縦断します。砂利道の鹿島神宮線を自転車で進みます。神宮奥宮の分岐点から要石方面へは、自転車を押して歩きます。

鹿島神宮 県道192号
鹿島神宮の敷地を縦断する県道。普段、車の通行はできません。自転車は通れる。要石への近道。
要石。
この要石を取ってやろうと、七日七夜、掘っても掘っても掘りきれない、という伝説があります。地震押さえ(ナマズ押さえ)の石とも言われています。

要石の鳥居。

掘っても掘りきれない、要石。
鹿島神宮 御手洗池公園
そのまま鹿島バイパスまで出て、反時計回りで鹿島神宮の敷地をぐるりと進みますと、御手洗がある公園に回れます。

鹿島神宮の外道を通る。

御手洗池公園〔茨城県鹿嶋市大字宮中〕
御手洗池公園に到着。
この公園も鹿島神宮の敷地の一角です。鹿島神宮の拝殿、本殿があった樹叢入口を進んでくると、ここに出て来られます。
この御手洗池の食事処「一休」の前に、もう一軒お店がありました。今は「一休」1店舗だけになってしまった。14時。一休でちょっと遅い昼食。

一休「祭り蕎麦」1000円(税込)
冷たいまぜそば。具に大根、かつお節、揚げ玉、ねぎなどが入り、西京みそをベースにした特製くるみみそで混ぜてからいただきます。
昔はここ「御手洗池」で体を清めてから、鹿島神宮に参拝したそうです。経年劣化もあるんだろうけど、御手洗はよごれてしまった。

御手洗池
昔はもっときれいな池だったけど、今日はちょっと汚れている感じだな。
自転車で鹿島神宮の正面側に戻り、ココシカさんに自転車を返却。電動機付き自転車は二日間でレンタル料1600円だったが、良い選択であった。
鹿嶋は地形の起伏が激しい。鹿島神宮から少し足を延ばすとき、補助機能は皆の助けになるであろう。移動時間の節約にもなった。
15:00 鹿島神宮 還幸祭
15時から、還幸祭。
参道には各町の山車が勢ぞろいし、神様を見送ります。

楼門前の御仮屋で、還幸祭の儀式。

神様が還っていく、渡御行列。
【動画 05:01】鹿島神宮 還幸祭 お見送り / 令和元年09月02日

還幸祭が終わる
還幸祭が終わり一安心。だけどこれから夜には「年番引継ぎ」の儀式もあり、祭りは続くのです。
鹿島の祭りの旅は終わる
還幸祭が終わって、もうすぐ16時。
この後、夜にかけて年番引継ぎや乱曳きなど、お祭りの見どころはまだまだあるのだが、今日は帰ろう。

山車ののの字廻しの跡が道路に残る。

ホテルに預かってもらっていた荷物を回収します。
ホテルに預けてあった荷物を回収し、街中で曵かれる山車を眺めながら、鹿島神宮駅に向かう坂道を下りていくのであった。

まだ鹿島の祭りは終わらぬが、帰ります
JR鹿島線鹿島神宮駅に続くこの坂。かつては鹿島城の敷地の一部だったのか。。
本日の探索ルート(徒歩+電動機付自転車)
〔 この項おしまい 〕
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