雨の徳満寺の太刀祭の旅19
本日(2019年07月07日)は七夕。笹の葉さらさらです。
天気は、雨が降っているような、降っていないような感じ。
茨城県利根町の徳満寺では、「太刀祭(たちまつり/たいとうさい/だいとうさい)」が催されます。徳満寺の太刀祭は、13年前の2006年07月に一度、訪問したことがあります。
2006年に取材した当時の写真も残っているのですが、ワタクシ当人に、祭事そのものの記憶がほとんどありません。
本日07日に太刀祭が催されるせっかくのタイミングですので、リベンジ訪問と言うことで、利根町の徳満寺に向かうことにしました。
我孫子駅の弥生軒で唐揚うどん
成田線乗り換えの我孫子駅。
常磐線からの乗り継ぎで成田線に乗り換え、布佐駅に向かいます。しかし、乗り換えタイミングぎりぎりで成田線は出発してしまった。。つぎの電車は約30分後。あと1分待ってくれれば乗り換えできたのに、ちょっと乗り換え接続が悪すぎだぜ。
10:18
弥生軒で唐揚うどん(1個)を食して次の電車を待ちます。
休日の成田線は、空いているイメージですが、本日は椅子がほどよく埋まっている感じです。
成田線 布佐駅下車
11:04
布佐駅に到着。布佐駅の下車は、今年(2019年)は2回目。
01月27日に、 #ロード取手市守谷市19 で輪行下車をしています。
布佐駅を出て、徳満寺方面へ歩きます。空は雨が降りそうな感じ。風が時折強く吹きます。その風に乗って、お囃子が聞こえてきます。
栄橋から徳満寺に渡る
栄橋を渡り、徳満寺境内に入りますが、一行は徳満寺をすでに出発していました。太刀祭のチラシが貼られており、巡行スケジュールが記載されています。
今の時間帯(11:22)だと太刀祭の一行は、上柳宿辺りらしい。
「上柳宿」というローカルな地名を知ることができても、10数年前だったらその場所がどこであるかは見当がつきませんでした。今はスマートフォンがあり、地図機能でローカルな場所も、あっという間に探し出すことができます。
良い時代になったものです。と書くと、昔の人っぽくてかっこ悪い。
どんどん、最先端の技術、サービスを活用していきます!
太刀祭の一行に合流します
ときおり吹く強風に乗ってお囃子も聞こえてくるので、町内の地図を見ながら向かうと、木製の太刀(たち)で作られた竜が見えてきました。赤い目をした竜です。
この巡行では、約7カ所の会所を巡りながら、徳満寺に戻ることになります。
古くからある町並みと、新興住宅地とを巡行していきます。
セブンのあんかけ焼きそばでお昼ご飯
12:20
お昼時。
太刀祭はスケジュールとしては、夕方4時過ぎまで町内を巡行します。なので、少しくらい太刀から離れても行事の取材には影響を与えないでしょう。巡行活動範囲は布川地区内だけのようなので、見失うこともほぼありません。
この近くにセブンイレブンありますので移動。セブンで「あんかけ焼きそば」を購入し、駐車場の片隅に座っていただきます。
自転車に乗ってようが、歩いて散策しようが、「セブン(コンビニ)でお昼を買って、駐車場の片隅で地べたに座ってお昼を食べる」いつものスタイルは、何ら変わりがありません。。
利根町の布川地区は住宅街であり、古い町並みと新興住宅地とが入り交じっています。マツキヨやヤオコーがあったりします。
太刀の巡行は淡々と町(集会所)を巡っていきます。地味な風景が続きますが、いつもドラマティックな展開が待っているわけではありません。。
柳田國男記念館公苑
12:50
大きな平屋建てのお屋敷と、大きな碑があります。碑には「柳田國男記念公苑」の文字。小川家(柳田國男の兄の家主)の母屋を復元し、記念館にしています。
この布川地区内は、柳田國男先生(兵庫県生まれ)の第二の故郷と言われる利根町。國男先生は、13-16歳の頃に利根町に住んでいました。
記念館の塀に掲げられた案内を見ると、本日この時間は記念館の見学ができるようです。見学は無料とのこと。「見学の際は管理棟に声をかける」ように、書かれています。
管理棟の担当者に声をかけ、記念館の敷地に入ります。
小川の祠
敷地裏手に、「小川の祠」がありました。
國男少年が家人の留守中に、この祠の石の扉を開けると、祠の中にはきれいな石が入っていました。その石に國男少年は驚き、興奮のあまり気が遠くなってしまいました。よく晴れた青い空を見上げると、数十の星が見えました。
突然ヒヨドリが、ピーッと鳴いて通りました。その拍子に身が引き締まり、人心地がついたそうです。あのとき、ヒヨドリが鳴かなければ、気が変になっていたかもしれないと、振り返っています。
柳田國男記念公苑資料館 / 蔵
記念館の裏手には蔵があり、「柳田國男記念公苑資料館」と看板が掛けられています。
この蔵には当時、たくさんの蔵書があって、國男少年は読書にふけていたそうです。
布川神社
太刀巡行のご一行とは、布川神社前の会所で合流します。
布川神社 拝殿。
来見寺
赤門。
1560年(永禄03)布川城主豊島頼継により創建されました。
1755年(宝暦05)に再建された赤門が最も古い建造物。徳川家康が鹿島神宮参詣の途中にこの来見寺に立ち寄った際、庭にあった松を気に入り、当時の住職がその松を家康に献上しました。返礼として来見寺に江戸城の梅が贈られました。「松替えの梅」と呼ばれています。
鬼沢青果店でスイカの自販機?
13:55
中宿集会所で休憩。常陽銀行前の鬼沢青果店では、スイカの自動販売機?
CREAM HOUSEさんでチーズケーキ
利根町布川の歴史ある町並みに、急に現れるメルヘンチックなお店、CREAM HOUSE さん。ニューヨークチーズケーキ(170円/税抜)、ベルギーショコラ(同)を購入。補給食替わりにいただく。チーズケーキは酸味と甘みでおいしい。ショコラも、スポンジケーキが柔らかく、チョコクリームも良い甘さでおいしい。
栄橋と酒屋
利根川の方に出てみる。バス停栄橋。栄橋は、茨城百景包括風景です。
堤防下には、酒屋さん。
徳満寺境内
小林一茶の句碑。
一茶は布川には知人や師が多く、布川には49回訪れ、合計289泊も宿泊しました。
文化03年01月に、
段々に 朧よ(おぼろよ)月夜 こもり堂
と詠んでいます。
太刀祭一行が徳満寺に戻ってくる
徳満寺の敷地をぐるりと回るように境内に入ってきます。(車での参拝道)
15:15ころ、境内到着。予定時刻より1時間以上早く、徳満寺境内に戻ってきました。
竜の木製の太刀を倉庫に収納。
本堂で打ち上げ?が行われるようです。
間引き絵馬と金銅板両界曼荼羅
お寺の方にお願いして本堂に上がらせてもらい、かの有名な「間引き絵馬」を撮影させていただきます。
間引き絵馬 / 水子絵馬
金銅板両界曼荼羅
また、重要文化財である建久05年(1194)銘の、「金銅板両界曼荼羅(こんどうばんりょうかいまんだら)」も撮影させていただきます。
篭
江戸に行くときに住職を乗せたとされる、篭も天井からぶら下げられています。この篭もまた、先の木製の太刀と同じように、屋根裏から出てきたものだそうです。
お礼を言い、徳満寺を後にします。
利根町役場
利根町役場。
何か利根町の歴史を紹介するようなものがあるかと思い、立ち寄りますが、一般的に役所でした。本日は参議院選挙の不在者投票の投票所として利用されており、担当者さんがおられました。
布佐駅から帰宅します
小雨と強風が吹く中、布佐駅に戻ります。成田線が入線。
13年前は特に印象の残らなかった太刀祭でしたが、今回の訪問は、あのときの「リベンジ」(?)と言って良いほど、たくさんの収穫を得た旅でした。
おしまい。