はじめての日立電鉄線 ~大甕駅から常北太田駅まで

はじめての日立電鉄線~大甕駅から常北太田駅まで

茨城県水戸市県央)、ひたちなか市日立市常陸太田市2004年03月07日(日)取材

~ここまでのあらすじ~
青春18きっぷで水戸偕楽園までたどり着き、今年も「水戸の梅まつり(偕楽園)」を堪能。梅梅ガールズ(水戸の梅大使)は今年も“満開”で大満足。500円の弁当を食べ、次の行動を考えます。


18きっぷで日立電鉄線 大甕駅を見にいく

お腹もいっぱいになりましたし、移動することにします。
まだ日も高いし、もともと行ってみようと決めていた、日立電鉄に乗りに行きますか~。

日立電鉄線
常北太田駅(JR水郡線 常陸太田駅接続)-大甕駅(JR常磐線大甕駅乗換)-鮎川駅」で構成されるローカル線。日立製作所へ勤務する者や、地域の学生が利用する路線となっています。来年(2005年)、廃線になるとウワサされています。

近隣路線図<br>赤いライン部分が、日立電鉄線です。常磐線大甕駅と水郡線常陸太田駅に接続しています。鮎川えきは独立駅です。

近隣路線図
赤いライン部分が、日立電鉄線です。常磐線(青)大甕駅と水郡線(緑)常陸太田駅に接続しています。鮎川駅はどの路線にも接続しない、独立駅です。

偕楽園駅に戻り、下り常磐線を待ちます。
入ってきた常磐線に乗り込みます。この常磐線は勝田駅が終点です。目的の日立電鉄に接続する駅は、もう少し先の大甕(おおみか)駅です。

偕楽園駅時刻表<br>偕楽園駅は臨時駅。下りホームしかありません。下り水戸駅方面行きは運用期間中、15時29分をもって営業を終了します。

偕楽園駅時刻表
偕楽園駅は臨時駅。下りホームしかありません。下り水戸駅方面行きは運用期間中、15時29分をもって営業を終了します。

勝田駅行き白電が入線<br>勝田駅は水戸駅寄りひとつ先の駅。水戸にこなれない方は、この電車が水戸駅に行くのか迷うみたいです。水戸駅に行きます。

勝田駅行き白電が偕楽園駅に入線
勝田駅は水戸駅寄りひとつ先の駅。水戸にこなれない方は、この電車が水戸駅に行くのか迷うみたいです。水戸駅に行きます。

 

常磐線勝田駅で途中下車

乗ってきた常磐線は、ここ勝田駅が終点扱い。
勝田駅で一度降り、駅舎を撮影します。

常磐線勝田駅ホームにて<br>乗ってきた電車は勝田駅が終点扱い。勝田には車両基地があります。駅名標を撮影。

常磐線勝田駅ホームにて
乗ってきた電車は勝田駅が終点扱い。勝田には車両基地があります。駅名標を撮影。

常磐線 勝田駅 駅舎<br>常磐線の中でも、かなり立派な駅舎です。駅前にはおおきなロータリーがあります。

常磐線 勝田駅 駅舎
常磐線の中でも、かなり立派な駅舎です。駅前にはおおきなロータリーがあります。

常磐線 勝田駅 東口ロータリー<br>(土浦以北の)常磐線の中でも、こんなに広大な駅舎、ロータリーはめずらしい。

常磐線 勝田駅 東口ロータリー
(土浦以北の)常磐線の中でも、こんなに広大な駅舎、ロータリーはめずらしい。

485系車両を上から撮影<br>ときどき水戸駅以北で見かけることのある、銀色の485系を発見!

485系車両を上から撮影
ときどき水戸駅以北で見かけることのある、銀色の485系を発見!

485系車両(銀色の車両)<br>真ん中のシルバーが485系の車両。もともと「ビバ会津」として運行されていました。どうやったら、乗れるのかな~。

485系車両(銀色の車両)
真ん中のシルバーが485系の車両。もともと「ビバ会津」として運行されていました。どうやったら、乗れるのかな~。

 

常磐線大甕駅に到着

勝田駅下りホームに電車が入ってきたので乗り込み、大甕駅へ。

大甕駅に到着。こちらの常磐線ホームの柵の向こう側に、ちょっと変わったホームが見えます。どうやらあちらのホームが日立電鉄線のようですね。高架橋を上り、日立電鉄側に向かいます。

あちらのホームが日立電鉄線<br>常磐線大甕駅に降り立つと、向こうに異なるホーム。あちらが日立電鉄の大甕駅です。

あちらのホームが日立電鉄線
常磐線大甕駅に降り立つと、向こうに異なるホーム。あちらが日立電鉄の大甕駅です。

当初、日立電鉄に乗るかどうかは、大甕駅に着いてから決めることにしていました。というのも、事前に時刻表を確認していなかったので、日立電鉄乗った後、きちんと次の行動ができるのかどうかが不安だったからです。

駅に設置されている時刻表を見ると、上りも下りもまだ数時間後まで電車があるようです。間違っても、ここ大甕駅に戻って来れないことは無いことが確認できました(^^;)。

高架橋(跨線橋)を上る<br>階段を上ると、右が常磐線大甕駅の駅舎がある出口。左が日立電鉄線へのホーム(改札)になります。

高架橋(跨線橋)を上る
階段を上ると、右が常磐線大甕駅の駅舎がある出口。左が日立電鉄線へのホーム(改札)になります。

高架橋突き当たり左が日立電鉄線<br>突き当たると手書きの時刻表が貼られています。もうすぐ電車が来そうです。

高架橋突き当たり左が日立電鉄線
突き当たると手書きの時刻表が貼られています。もうすぐ電車が来そうです。

日立電鉄の大甕駅ホームに下りたところで、まもなく電車が入線する様子。
常北太田(じょうほくおおた)駅行きの電車のようです。

改札で常北太田駅までのきっぷ(490円)を購入し、入線してきた電車(2両編成!)に乗り込みます。駆け足で電車に乗ってしまったので、日立電鉄のホームをじっくりと観察できませんでしたが、きっぷは手売りだったし、ホームの作りは昭和4,50年代っぽい雰囲気をかもし出しているし、懐かし系かも。
車両は電化されているものの、線路のつくりが悪いようで上下左右にかなり揺れます。

“おおみか”の駅名標<br>ローカルな雰囲気をかもし出す看板(駅名標)。電車が来てしまってゆっくり撮影できず。

“おおみか”の駅名標
ローカルな雰囲気をかもし出す看板(駅名標)。電車が来てしまってゆっくり撮影できず。

常北太田駅までのきっぷ<br>決して安い金額ではないですね~。きっぷは手売りでした。

常北太田駅までのきっぷ
決して安い金額ではないですね~。きっぷは手売りでした。

茂宮駅(もみやえき)<br>電車内から撮影。安っぽいホームのつくりがローカルです。

茂宮駅(もみやえき)
電車内から撮影。安っぽいホームのつくりがローカルです。

電車内は空いている<br>夕方4時過ぎということもあるのか、電車の中は空いています。遠慮しがちに撮影。

電車内は空いている
夕方4時過ぎということもあるのか、電車の中は空いています。遠慮しがちに撮影。

川中駅(かわなかえき)

川中駅(かわなかえき)

常陸岡田駅(ひたちおかだえき)

常陸岡田駅(ひたちおかだえき)

車内の扇風機<br>夏場はあの扇風機が、くるくる回るのでしょう。

車内の扇風機
夏場はあの扇風機が、くるくる回るのでしょう。

小沢駅(おざわえき)

小沢駅(おざわえき)

常北太田駅(じょうほくおおたえき)

常北太田駅(じょうほくおおたえき)

2両編成の車内を撮影する<br>終点の常北太田駅で撮影。

2両編成の車内を撮影する
終点の常北太田駅で撮影。

 

日立電鉄線 常北太田駅に到着

2,30分程度、電車に揺られて到着したのは常北太田駅でした。

ここもまた、つくりの古いホーム。隣のホームに行くには、線路上の横断歩道?を歩いて渡るという、筑波鉄道の古い写真で見かけたような構造です。
改札のおばさんにきっぷを渡し、常北太田駅の駅舎を出ます。

日立電鉄線の車両<br>2両編成の日立電鉄車両。これでもきちんと電化されているんですね~(^^)。

日立電鉄線の車両
2両編成の日立電鉄車両。これでもきちんと電化されているんですね~(^^)。

構内にはたくさんの赤い車両があります<br>常北太田駅構内の奥には、たくさんの日立電鉄車両があります。

構内にはたくさんの赤い車両があります
常北太田駅構内の奥には、たくさんの日立電鉄車両があります。

常北太田駅ホーム<br>長い木製のベンチと、手書き風の駅名標。トタンの壁面は、昭和風です。

常北太田駅ホーム
長い木製のベンチと、手書き風の駅名標。トタンの壁面は、昭和風です。

発車ベルと時刻表<br>こちらの時刻表も手書きです。

発車ベルと時刻表
こちらの時刻表も手書きです。

線路上の横断歩道を渡る<br>線路の反対側にあるホームに行くには、線路の上を歩くのです!?

線路上の横断歩道を渡る
線路の反対側にあるホームに行くには、線路の上を歩く!?のです。

ホームへは階段で上がる<br>電車の扉位置は高いので、かさ上げされたホームに階段で上がります。

ホームへは階段で上がる
電車の扉位置は高いので、かさ上げされたホームに階段で上がります。

ホームからまっすぐ進んで改札があります<br>ホームからまっすぐ進むと改札。Suicaには対応していません(^^;)。

ホームからまっすぐ進んで改札があります
ホームからまっすぐ進むと改札。Suicaには対応していません(^^;)。

常北太田駅 事務所内<br>机には手売り用のきっぷ?チケットが見えます。なぜか10円の公衆電話がある。

常北太田駅 事務所内
机には手売り用のきっぷ?チケットが見えます。なぜか10円の公衆電話がある。

常北太田駅 駅舎 待合室<br>木造な駅舎。薄汚れた感じが、ますます昭和40年代?な感じです(^^)。

常北太田駅 駅舎 待合室
木造な駅舎。薄汚れた感じが、ますます昭和40年代?な感じです(^^)。

バス路線図<br>常北太田駅舎内に掲げられた、太田駅近辺のバス路線図。

バス路線図
常北太田駅舎内に掲げられた、太田駅近辺のバス路線図。

日立電鉄線 常北太田駅 駅舎<br>来年(2005)廃線になると言われている日立電鉄。バス路線に変換されるのでしょうか?

日立電鉄線 常北太田駅 駅舎
来年(2005)廃線になると言われている日立電鉄。バス路線に変換されるのでしょうか?

 

水郡線 常陸太田駅に接続している

日立電鉄線 常北太田駅から、水郡線 常陸太田(ひたちおおた)駅(盲腸駅)へと接続しています。

水郡線 常陸太田駅<br>歩いて1,2分で常陸太田駅。水戸方面からふたつに分かれる水郡線の盲腸駅の方です。

水郡線 常陸太田駅
歩いて1,2分で常陸太田駅。水戸方面からふたつに分かれる水郡線の盲腸駅の方です。

接続といっても、駅舎間は徒歩1,2分程度離れています。常陸太田駅で時刻表を見たところ、40分程度電車が来ないことが判明しました(TT)。本当に地方の駅って待たせますよね~。この駅が自然に包まれていて、時間を堪能できればよいのですが、駅前の道路はがんがん車が通っていて、まったく雰囲気が無いのです・・・(´・ω・`)。
しかたなく、駅前のモスバーガーでポテトとホットコーヒーで時間をつぶします・・・。

17時25分。上菅谷駅行きの水郡線が入線します。
一人掛けのシートに腰を下ろし、出発を待ちます。

常陸太田駅は盲腸駅<br>線路はどこまでも続いているわけではありません。こういう線路もあるのです。

常陸太田駅は盲腸駅
線路はどこまでも続いているわけではありません。こういう線路もあるのです。

古い駅名標プレート<br>たまに見かけることのある、金属製?の駅名標です。

古い駅名標プレート
たまに見かけることのある、金属製?の駅名標です。

常陸太田駅 駅名標<br>アクリル製の、常磐線ではよく見かけるタイプの看板。

常陸太田駅 駅名標
アクリル製の、常磐線ではよく見かけるタイプの看板。

入線してくるキハ110系<br>水郡線で使われている、気動車のキハ110系。シュポ!って、汽笛?を鳴らします。

入線してくるキハ110系
水郡線で使われている、気動車のキハ110系。シュポ!って、汽笛?を鳴らします。

ボックス式シート?<br>片側は4人掛けのボックスシート。こちらはシングル席のボックスシートで構成されています。

ボックス式シート?
片側は4人掛けのボックスシート。こちらはシングル席のボックスシートで構成されています。

常磐線川尻駅は十王駅に変わります<br>平成16年03月13日から、常磐線の川尻駅は、駅名が十王駅に変わるそうです。

常磐線川尻駅は十王駅に変わります
平成16年03月13日から、常磐線の川尻駅は、駅名が十王駅に変わるそうです。

17時40分過ぎ、この気動車の終点、上菅谷駅に到着。接続の水戸駅行きの水郡線を待ちます。
水郡線で水戸駅まで行き、常磐線に乗り変えて南下します。

神立駅で下車。珍来でチャーハンと餃子を夕食として食します。

 

《この項、おしまい》

 


Re:ぶらり茨城(2019年01月22日記載)

【 はじめてのローカル電車 】

水戸の梅まつり(2004年)訪問後、青春18きっぷを使って大甕駅前で訪問。当時、廃線になると話題になっていた、『日立電鉄線』の「大甕-常北太田」に乗車してきた作品です。

多分、「廃線になる」などと行った目的で地方路線、ローカル路線に訪問したのは、この件がはじめてだと思います。

電車に乗るのは好きですが、鉄オタ(ほめ言葉)を自称するほど好きなわけではなく、いくつかある移動手段のひとつとして、鉄道にプライオリティがある、という感じです。

日立電鉄線はこの訪問年の翌年、2005年03月31日に廃線となってしまいます。
旧サイトをご存じの方は、ご存じだと思いますが、その廃線最終日にも訪問しております。その時の模様も、「Re:ぶらり茨城」でリメイク更新します。
今はYOUTUBEなど動画全盛時代なので、動画(高解像度ではない)もUPします。(→動画茨城

本職の鉄オタ(尊敬語)の方には叶いませんが、日立電鉄線最終日の最終便にも乗車しています。いずれ、それっぽい動画(音声?)をお披露目できると思います。

このページについて

このページは、2004年03月07日に取材した内容に基づき、2004年04月09日に書かれています。本文は当時の原稿を加筆修正している関係で、初出典時と写真や表現が異なる場合がございます。

1 個のコメント

  • 日立電鉄はほぼJRで代替乗車が出来たんですね。常北太田~大甕は水郡線で水戸から常磐線を大甕~鮎川は常磐線大甕~日立を並行しているので。