NHKの朝のニュースでも取り上げられた、この土浦全国花火競技大会。
全国規模で認知されているそうです。
13時に出発! 電車で土浦駅まで向かうことにしました。
科学万博-つくば’85 時代以前の常磐線カラー車両
乗り換えの柏駅ホームで雑誌を読みながら電車を待ちます。グゥーンとホームに滑り込んできた電車をまったく気にしません。止まったようなので乗り込もうとすると、!!!
あああああああああああああああああああああー、科学万博-つくば’85 以前の常磐線で採用されていた「あずき色」の車両だぁー(よだれ)。

【常磐線 あずき色バージョン】
先頭車両はあずき色。真ん中が銀色。最後が白と、てんこ盛り♪。常磐線土浦駅ホームにて。
にやにやしながら乗り込みます。どことなく古めかしい雰囲気をかもしだしています。この車両は土浦駅止まりのようなので、土浦駅で降りた後、しっかりと写真に収めさせていただきました。
花火大会会場へ向かう
15時。土浦駅に到着して改札フロアに出ると、すごい混雑。
この前来た時の『土浦八坂神社神輿巡幸』や『土浦キララまつり2002』とは大違いです。人人人で、歩くことも困難。エスカレーターも止められていて、今回の催しがいかに大きいかを思わせてくれます。

【土浦駅 改札フロア構内】
改札の向こうでは、黒山の人だかり状態です。混んでいますね~。

【土浦全国花火競技大会 パンフレット】
土浦駅構内で、花火大会のパンフレットが無料で配られています。

【エスカレーターは運用中止】
混雑時の事故を防止するため、エスカレーターはベニヤで塞いであります。
土浦駅から花火会場(桜川)までは臨時バスが出ています。駅東口(霞ヶ浦側)と西口(ウララ側)の両方からバスが出ているようです。駅構内の雰囲気は東口のバス(花火会場とは反対側になる)を利用して欲しいようですが、西口のほうが花火会場に近いので、心理的に西口から駅を出ます。

【臨時バスのりば】
土浦駅西口には、花火大会会場への直通臨時バス乗り場があります。

【帰りのバス案内】
バス車内には「帰りのバス」の案内が貼ってあります。最終は21時15分との事。
珍来で食事をして花火大会会場へ

【(仮バス停) 田中三丁目】
花火大会会場となる田中三丁目には、取ってつけたようにバス停が設置されています。
まだお昼を食べていなかったので、目の前にあった珍来で餃子と半ライスを食します。珍来の餃子、好きなんですよー(笑)。
定食で出てくるラーメンスープが楽しみだったのですが、この珍来では味噌汁が出てきました・・・(残念)。それでも美味しい餃子と半ライスであっという間に食べてしまいました。これで514円(税込み)ですから、良いですねー(嬉)。
ざくっと食事を終わらせ、花火会場に向かいます。
田んぼの中まで場所取り
桜川沿いまで出て、花火を見学するつもりです。

【田んぼの中で花火観賞】
こんな田んぼの中で、すでにいっぱい。河川敷で場所を確保できるのか!?
途中に広がる収穫の終わった田んぼの中にも、見学人があふれ始めています。うーん、同じ花火大会でも『第49回とりで利根川大花火』でもこんなに人はいなかったなー。
まだ16時を回ったばかりだというのに、少しあせりが出てきました。このまま行ったら、写真を撮るための良い場所が確保できないかもしれないからです・・・。

【花火会場となる桜川河川敷に向かう】
この土手を登ると、花火メイン会場になるはずです。期待とあせりでドキドキ。

【ゴミ袋】
大会本部前に置かれているゴミ袋。「霞ヶ浦を大切に!」と書かれています。
土浦全国花火競技大会 大会本部

【大会本部】
特等席とのうわさもあります。関係者の家族がいたりするのは何故!?
花火大会では大会本部が設置されておりまして、ここが花火を観るときの基準になります。花火大会の警護と言って内心、彼らは花火を観ることを楽しみにしている事でしょう。
たまに警護以外の人物(家族だとか、どこかのお偉方)が中に入っていくのを見ると、ちょっとムッとしてしまうのは、私の心が狭いからですか?
大会本部前には桟敷席が広がっていた
大会本部の前には、ものすごい数の桟敷席が用意されていました。花火が打ちあがる真正面はすべて桟敷席であるといっても過言ではありません。
桟敷席エリアでフリー席をキープするのは困難なので、下流のほうに歩いていきます。
どんどん下流に向かい、坂に場所を陣取りました。(席確保1回目)
座ることができてとりあえず一安心です。
席を確保するも、しっくり来ない

【まもなく日が落ちる】
かなりの人の多さに、良い席を確保することができません。どうしよう・・・。
場所を陣取ったものの、いまいちしっくり来ません。場所がかなり下流方面になってしまったからです。さらに、右手上空には木があって、視界をふさいでいるからです。
この場所をあきらめ、再び会場内を歩き回りました。
席をまたまた移動する
そして見つけたのが、桜川沿いにある安全ロープの外側です。これなら視界に邪魔な木もありません。そうして花火の始まる18時を待つのでした・・・。(席確保2回目)

【桜川】
安全のロープ外側はこんな感じです。後ろにはぎっしりと見学者が座っています。

【後ろには見学者】
会場にはぎっしりと見学者がいます。席の確保の仕方がすごい。ガスコンロもアリ。
土浦全国花火競技大会 プログラムが始まる

【遠い花火】
花火が打ち上がってから最初の30分くらいはこの場所で頑張りましたが、ちょっと遠いですね。
18時ちょっと前。一発の花火が上がりました。花火大会の始まりのようです。
メイン打ち上げ会場からかなり離れてしまったため、まったくと言っていいほど会場アナウンスの声が聞こえてきません。本当なら、花火の名称だとか、どこの花火だとかが聞こえてきても良いはずです。
打ち上げ場所は、2箇所あるようです。ひとつはこちら側に近いようで、撮影もしやすいのですが、もうひとつの打ち上げ場所は、桟敷席側にあるようでして、花火が遠くにしか見えません・・・。ズームの利かないデジカメの私にとって、花火が遠いというのは、死活問題。
しばらく撮影をしてこの場所を放棄することにしました。
席確保3度目は、桟敷席の通路
会場をぶらつき、たどり着いたのが桟敷席の通路。高くそびえる桟敷席が邪魔になりますが、ここなら迫力のある花火を撮影することができそうです。(席確保3回目で確定)

【花火(パラパラ動画)】
桟敷席の間から撮影。連続して花火が上がります。間近に見えるのが迫力満点。

【55 愛のエンゲージリング】
ハート型の花火が二重に見えます。エンゲージリングを現しているのでしょう。
この花火大会で初めて知ったのが、花火にも種類があるということ。
- 『10号玉』と呼ばれる一発物。
- 連続して花火を打ち上げる『スターマイン』。
- 花火が開いた時に、特定の形を連想させる『創造花火』
の3種です。
一発物の花火『10号玉』は迫力があり、昔ながらの花火といったところでしょうが、刺激に慣れすぎた現代人にとっては一発で終わってしまうのは魅力不足かも。
そういう意味では『創造花火』の形(意匠)の面白さは評価できますが、観る角度によっては何がなんだか分からないといった不具合もあります。
やっぱり連続ものの『スターマイン』は、素人から玄人まで楽しめる、今風な花火だと思います。

【56 真っ赤なお耳のおサルさん】
創造花火は数発打ち上げられます。その数発打ち上げた中の、もっとも「おサルさん」に見えた造花火。

【57 海月(くらげ)】
創造花火。何発かあがったうち、一番くらげに見えるのをUPしました。

【59 FANTASTIC FIRE(パラパラ動画)】
小さい花火が続くスターマインです。連続性のある花火が盛り上げてくれます。

【67 サボテンの花に満天星】
写真がぶれてしまっていますが、この形を“サボテン”として見ているのでしょうか。

【89 いつも心に太陽を】
このUFOみたいな花火が“太陽”なのでしょうか?

【91 今宵はHANABIでパーティー(パラパラ動画)】
創造花火の組み合わせで、パーティーのような楽しさを表現しております。
『スターマイン』の中には『創造花火』を組み入れたりして、楽しめるものも多く存在します。さらに「音楽」と融合させて観る者をさらに楽しませてくれる花火も多くあります。
中でも項目最後のスターマイン「さあみんなで歌おう踊ろう」は、「YMCA(ヤングマン)」の歌にのせ「Y・M・C・A」を創造花火で魅せてくれました。この演目は会場の雰囲気を最大限まで盛り上げてくれました。

【93 さあみんなで歌おう踊ろう(パラパラ動画)】
ラストを飾ったスターマイン。「YMCA」の歌にのせ、魅せてくれました。
20時半ころには花火大会も終了。
いやーたくさん撮影してしまいました♪ やっぱり土浦の花火大会はあなどれませんねー。デジカメのメモリーが途中で足りなくなってしまったので、解像度を落として撮影したくらいです。

【花火が終わり、出店も賑わう】
たいへん満足のいく花火大会でした。興奮冷めやらぬ、会場はとても盛り上がっており、出店も儲かっていそうです。
帰りはバスに乗らず、歩いて土浦駅に向かいます。
っていうか土浦駅方面にもどるバス乗り場の場所が分からなかったんです・・・。
高架橋(土浦ニューウェイ)を頼りに進んでいきます。土浦駅構内はかなり混んでいるらしく、辺りをぶらぶらして時間を過ごしました。
花火が終了して土浦駅に戻り、栗山米店

【栗山米店】
デジカメメモリー切れのため、写メールで撮影。大きい自社ビルです・・・。
今後取材するであろう、栗山米店を見ておきます。よくよく見てみると、栗山米店は駐車場も管理しているし、自社ビルもかなり大きいですし、要注意です。
何故、栗山米店なのか。それは、旧西友土浦店の跡地を管理する組合の電話番号が、この栗山米店だからなのです・・・。
駐車場にいた管理のおじさんにちょこっと聞いてみると、栗山米店は茨城に昔から住む地元人とのこと。やはり、要注意です。
混雑する JR土浦駅構内

【帰りの土浦駅改札】
かなり待ったのに、この混みよう。何とか無事に帰れました。
土浦駅周辺でぶらぶら過ごし、なんとか土浦駅の混雑も解消してきました。
土浦駅ホームに電車が来ました。乗車率がかなり満杯になりましたが、入り込みます。このくらいならまだ朝の埼京線のほうがキツキツです。
花火大会の終わった土浦に、まもなく冬がやってくることでしょう。 【完】
【 タイムリーな、土浦の花火ネタ!? 】
本作品は2002年10月の土浦全国花火競技大会の作品になります。が、つい4,5日前の2018年10月05日(土)に、土浦市桜川河川敷で平成最後の『第87回 土浦全国花火競技大会』が実行されました。

【第87回 土浦全国花火競技大会】平成最後の土浦の花火大会は、強風の影響と、けが人の発生により、途中で中断。中止となってしまいました。
ご存じの通り(?)、第87回の土浦の花火大会は「強風」の影響と、「スターマイン」の火だねによる10数名の軽傷者の事故により、途中中止となってしまいました。
まだ今回の花火大会については解決していない部分もあるようで、今後の進展を見守るしかない状態です。(本文18年10月10日 00:35現在)
さて、土浦全国花火競技大会は、今年2018念で87回を数え、約90年近い歴史があります。
1925年に霞ヶ浦海軍航空隊の航空戦死者を慰める事と、不況にあえぐ土浦市街地の復興を願う趣旨で、神龍寺(茨城県土浦市)の住職が私財を投じ、霞ヶ浦湖畔で花火会を行なった事が始まりです。

【神龍寺(茨城県土浦市)】
神龍寺の住職秋元梅峯が私財を投じて始めた花火大会が発端。 #土浦きららまつりの旅181 の時に訪問。

【神龍寺 慰霊塔】
神龍寺敷地内にある、慰霊塔。本事案の霞ヶ浦海軍航空隊 航空戦死者を祀った慰霊塔かまでは未確認。。すみません。。 #土浦きららまつりの旅181 の時に訪問。
第二次世界大戦時に中断したり、住職の財産がなくなってしまって中止が検討されましたが、日本煙火工業会が力添えし、今日の花火大会へとつながってきました。
なお、作品中、花火の写真が下手ですが、これは当時のカメラの性能(OLYMPUS C21)によるものと、私自身が「花火をきれいに撮影する」事にはそれほどこだわっていないのが要因です。
申し訳ございません。
また、作品中、撮影場所移動で桟敷席付近まで移動しましたが、現在(2018年)では桟敷席付近は入場証を持たない者は、そのゾーンに入る事ができない(規制されている)はずなので、ご注意を。
このページは、2002年09月08日に取材した内容に基づき、2004年05月18日に書かれています。本文は当時の原稿を加筆修正している関係で、初出典時と写真や表現が異なる場合がございます。