水戸の梅まつり2019(偕楽園)
今年(2019年/平成31年)も02月の中旬から、水戸偕楽園〔茨城県水戸市常磐町〕で『水戸の梅まつり』が開催されています。
昨日(03月01日)は雨が降り、今日02日(土)は谷間の『晴れ』のようです。「雨の翌日は梅が良く咲く」の独自理論の元、偕楽園へ訪問することが決まりました。
青春18きっぷで水戸まで行く
水戸で梅まつりが催されるこの時期は、JRではフリーきっぷの「青春18きっぷ」が販売されます。
青春18きっぷは普通電車の場合、乗降り自由なため、使い方によっては重宝します。
・5回分のきっぷは、1枚のきっぷにまとまっています。ばら売りはしていません。
・1人で5回使用できるほか、同一行動が前提であれば、複数人を同時に利用することができます。
ワタクシの場合、地元駅から水戸駅、偕楽園臨時駅までの片道利用だけで2000円ちかい乗車券になります。1回分(2370円)の18きっぷ利用で、往復するだけで”モト”が取れます。
・恋瀬川から見る筑波山 ちょっとガスっている
・梅まつりの影響か、社内が混雑しているのでグリーン車を利用
常磐線 偕楽園駅(臨時駅)に到着
まもなく偕楽園臨時駅。
下り水戸方面の常磐線の場合、進行方向左手に偕楽園の梅が広がります。今日は天気も良く、たくさんの来園客が偕楽園内を散策しています。
偕楽園駅(臨時駅)は、水戸の梅まつりの時期だけ営業される、変わった駅です。
一時期、上り上野方面のホームがあった時代もあったようですが、現在は下りホームのみ利用されています。
偕楽園で梅を堪能し、弁当を食べる
常盤神社の大階段をのぼり、偕楽園へは東門から入園します。
聞けば、今年(2019年)の秋から、茨城県外からの来園者を対象に、偕楽園は入園を有料化するそうです。
100歩譲って有料化はOKだとしても、4つも5つもある偕楽園の出入り口に対し、どのように入場料を徴収するのか、技術的な部分で興味津々です。入園料よりも、チケットを管理チェックする関係者の人件費で莫大な費用が掛かる気がします。
園内に入ると、野口さんのお茶屋さんが「梅昆布茶」の店頭販売。野口さんも頑張っておられます。
園内の梅は、公称では「55%」ほどの開花状況だそうです。ナイツ風に言えば、「45%」は咲いていないことになりますが、まあまあ観られる感じ咲いています。
11時すぎなので、おなかが空いてきます。
かつての梅まつりの時期に水戸市街地に訪問した時の経験からすると、水戸市街地全般では観光客全員のお昼を受け入れるだけのキャパは無いように感じられます。飲食店で待つことが苦でなければ飲食店でOKだと思います。
飲食店を探し回ったり、待つことが苦である場合は、こちら偕楽園内で販売されるお弁当を買って食べたほうがスムーズに行くことが多いです。
にぎわうお弁当売り場で弁当を買い、広場でいただきます。
今回購入した弁当は、水戸市街地のアンコウ料理の有名店、山翠さん〔茨城県水戸市泉町〕のお弁当でした。
梅まつり期間中、水戸の梅大使、モデルさんを被写体とした「大撮影会」が開催されます。一般の方も参加できます。
水戸の梅まつり_How to 撮影会_どうやって撮影会に参加するのか2020
竹林(孟宗竹林)、表門(正門)
俺っちは、ほぼ毎年、偕楽園に来ております。
梅の時期だけではなく、オールシーズンで来園しています。そんな俺が混雑している時期に偕楽園に居座ってしまってはほかの来園客に申し訳ないので、孟宗竹林(もうそうちくりん)、表門を経由して茨城県立歴史館へ行くことにします。
茨城県立歴史館
水海道小学校本館は、明治14年に建てられた茨城県内で最古の小学校建築物です。二番目に古い小学校建築物は、明治44年に建てられた「旧上岡小学校(第一棟)」〔茨城県久慈郡大子町〕となります。
こちらの水海道小学校本館は、大正10年に旧水海道からこの地に移築されている関係で、“現地保存”という意味では「旧上岡小学校(第一棟)」の方が古い建物と言うことになります。
茨城県立歴史館は今の時期、「通常展示」のみです。
「特別展示展」が開催されているときは入館料が跳ね上がりますが、通常展示のみの時は入館料は150円です。
一部の展示を除き、館内の展示物は写真撮影がOKで、SNSによる拡散もOKとのこと。
これも時代の流れだし、写真撮影を受け入れる姿勢は良いと思います。というか、今の時代、写真撮影をさせないと、入場者数に影響してしまうことでしょう。
2階の奥で、横山大観の展示。
茨城県武道館と横綱常陸山の像
歴史館方面に来たついでに、茨城大学方面に行ってみることにします。茨城大学方面に行くには、路線バスで終点「茨大前」に向かえば良さそうです。
横綱常陸山の像を改めて撮影したかったので、茨城県武道館最寄りのバス停「武道館前」で下車します。
武道館の敷地内に常陸山の像。武道館改修工事のため、防護壁越しでの撮影。
茨城四十五景 尼港殉難者記念碑
武道館前の道路を挟んで向かいには公園があり、ここに「尼港殉職者記念碑」があります。
この記念碑は「茨城四十五景」に指定されています。そのため、この公園内に「茨城45景記念碑」があると踏んで探索します。しかし、園内にはいくつかの碑がありますが、どれも四十五景碑ではない。
茨大前営業所と茨城鉄道跡地(事前調査)
公園の裏手は、茨城交通の茨大前営業所〔茨城県水戸市袴塚〕の営業所(車庫?)兼バス停になっています。
かなり以前に、この茨大前営業所に来たことがあります。
この敷地の北側にある道路は、かつて常磐線赤塚駅から御前山までをつないだ鉄道、茨城鉄道の路線跡と聞いています。現在は線路など鉄道があった面影はありませんが、この道路幅(写真)が当時の鉄道、駅の面影を残します。
茨城鉄道に関しては、今後の旅の中でテーマを作って探索していきます。
水戸東照宮(立ち食い焼肉ボンバー、常陸山の碑)
再び、茨大前営業所からバスに乗り、水戸駅方面を目指します。
次に訪問するは、銀杏坂の水戸東照宮〔茨城県水戸市宮町〕。
弘道館、水戸大手門(復元整備)
弘道館〔茨城県水戸市三の丸〕は、水戸の梅まつりの時期、正門を開放(開門)します。
※弘道館への入館(正門部分を含む)は、入場料が必要です。
この正門は本来、天皇などが来館されたときのみ使用される門です。普段は閉まったままとなります。
10数年前に正門の修繕整備が完了したことを記念し、梅まつり期間中、日時を限定して解放したことが由来となっています。ここ最近では、梅まつりの期間中に解放されることが多くなっているため、弘道館の正門が開いている様子を目にする方は少なくないはず。レア度は下がってきている気がします。
弘道館前から水戸城跡方面を振り返ると、水戸大手門の復元工事中。
ここ最近の、水戸市内で大きいできごとのひとつになっています。
水戸市内、水戸城跡周辺では水戸城跡を整備しようと、様々なものが復元されています。
大手門工事期間中は、大手橋から続くこの道路(通路)が使用できなくなるため、通行者用のう回路が作られています。う回路は土塁を越えていく坂道(階段)となっています。この坂道は、普段は見ることのできない土塁を上から見られるので、レアであります。
茨城百景 碑「弘道館と水戸城址」の行方
大手門の整備工事をしている場所に茨城百景碑がありましたが見当たらない。。撤去されたりしていないよね?大丈夫かな~。
孔子廟・八卦堂特別公開 / 弘道館記碑の復元
弘道館裏手にある孔子廟や八卦堂(はっけどう)は、この梅まつり期間中、「特別公開」(無料)されています。
※「八掛堂」ではありません。「八卦堂」です。
孔子廟
八卦堂は窓格子のすきまから、中の碑をのぞき込むことができたのでそれほどありがたみがありませんが、孔子廟の開放は珍しい気がします。
八卦堂
3.11の震災で、八卦堂内にある「弘道館記碑」は被災していました。
常陸太田の寒水石を用いて修復されたそうです。よーく碑を見ると、表面が波打っていたり、文字が認識できない状況であるなど、碑が破損したことが分かります。
遠目に八卦堂を眺めると、八卦堂の建物が価値があるように思われるかもですが、この八卦堂は覆堂です。この八卦堂は、建物の中にある「弘道館記碑」を雨風から守ることが目的です。
漫遊バス 助さん号 (格さん号)
この漫遊バス助さん号、格さん号は梅まつりの期間中に、弘道館と偕楽園間をむすぶリレーバスです。
10数年以上、運行されていますが、一度も乗車したことはありません(^^;)。
俺自身、漫遊バスに乗車するタイミングが合いません。。。
水戸京成ホテル 被災痕を眺める
水戸駅前に古くからある、水戸京成ホテル。
かつては、土浦市の土浦港(霞ケ浦)にも土浦京成ホテルはありました。土浦の京成ホテルには、ホテル併設のプールがあったり、中華料理のバイキング(ビュッフェ)があって、幼少期に利用したことを覚えています。
3.11の震災時、水戸京成ホテルのタイルがはがれ、落下していました。
水戸駅前の「みとの梅香径(うめかおるみち)」
カメラのスナオシさん前、西友跡前を通り、水戸駅のペイデストリアンデッキに上がる途中に、梅の木が植えられた鉢が設置されています。「みとの梅香径(うめかおるみち)」と称して展示し、観光客をもてなしています。
さて、これにて今回の旅は終了。
上り常磐線で帰宅の途につきます。
常磐線 神立駅、珍来神立で珍麺と餃子を食べる ≪おまけ≫
18きっぷの“途中下車”を利用して、神立駅〔茨城県土浦市〕で途中下車。
神立珍来で夕食を食べて帰るのです。
〔 この項おしまい 〕