前々から訪問したかった袋田の滝に向かうことにしました。
袋田の滝に訪問するには、常磐線で北上し、水戸駅で水郡線に乗り換え、向かうは袋田駅。茨城県大子町(だいごまち)にあります。
インターネットで調べたら、鈍行で片道およそ4時間30分の旅。日が延びたとは言え、もたもた出発していたら、すぐ日が沈んでしまいます。
鈍行で行く常磐線と冬の空
起床は09時半。急いで準備をしました。
電車の時刻を調べていなかったので調べてみると、電車の時間には余裕がある感じ。ゆっくりと家を出ました。最寄り駅でホリデーパスを購入します。2040円。

【冬のいばらき】
水戸へ行く常磐線の車窓から。空が高く澄んでいます。
柏駅から常磐線で水戸駅まで向かいます。2時間半の電車旅。
電車内ではボックス席通路側を確保。途中、ひたち野うしく駅で窓側の人が降りたため、窓側の席をGet!。乗換駅の水戸駅までゆったりと窓側で座っていきました♪
水戸駅で水郡線に乗換え
常磐線 水戸駅に到着。水戸で降りるのは1,2年ぶりくらい? 乗換えの水郡線の出発時刻までは10分程度あるようなので、ちょっと写真を取ります。

【水戸駅2番線で出発を待つ水郡線 車両】
2両編成の非電化車両。車内は混み合っています。
水郡線は非電化なので、ディーゼル車両なんですね~。2両編成です。地方路線ですがこの時刻、2両とも乗客であふれています。乗車率70%といったところでしょうか。車社会とは言え、水郡線は地元民の利用で安泰な感じがします。

【水郡線 沿線図】
水郡線の車内には、名産名物観光地のイラストが描かれた沿線図が掲げられています。
水郡線は押しボタン式の開閉扉
水戸駅から袋田駅までおよそ70分。途中、座ることもできましたが、めったに乗ることの無い路線ですから、窓からの眺めを大事にするために、ずーっと立っていました。

【車窓には久慈川】
水戸駅を出発して幾駅かを過ぎると、車窓では、久慈川がのらりくらりとダンスをします。
水郡線の車両の扉は、自動ではありません。降りるときはドア付近にあるボタンを押して開閉します。

【水郡線のドア開閉ボタン】
駅に到着した際、このボタンを押さないとドアは開きません。
駅によっては駅員がいない駅もあり(無人駅と言うらしい)、そういった場合、水郡線後部車両の車掌さんがホームまで出向き、きっぷを回収したり精算したりしています。むーん、なんだか新鮮だにゃー。
水郡線 袋田駅に到着
袋田駅に到着。この時期、袋田駅はJRの企画で「駅からハイキング」に指定されているコースのため、駅構内はハイキングの人たちで非常に混み合っています。決して大きくないロッジ風の駅舎内は、満杯状態でした。

【水郡線 袋田駅 駅名標】
JRのハイキングコースに指定されており、今日はイベント実施日。混んでいました。
車掌さんにきっぷを渡し、駅舎を出て、いよいよ袋田の滝に向かいます!

【袋田駅 ホーム側から撮影】

【袋田駅 駅前ロータリー側から撮影】
水郡線 袋田駅から袋田の滝まで駅からハイキング
袋田駅駅前からのびる駅前通りを歩き、水郡線の単線の踏切を渡り、山道伝いに歩いていきます。
このあたりは昨晩、雪が降ったようで、所々白い雪が残っていますし、地面の一部は踏み固められて氷になっています。

【山道を歩く】
袋田駅から袋田の滝に向かう途中、こんな山道を歩きます。

【日本二十五勝 袋田の滝】
毎日新聞社が制定した景勝地の碑のようです。

【袋田の滝への案内】
凍った山道をとぼとぼ歩き続けます。さびた案内板がしぶい。

【まだまだ道が続く】
山道を越え、大通り沿いを歩きます。袋田の滝はまだ先のようです。

【「袋田の滝」と書かれた提灯】
道沿いの街灯には提灯が設置されています。徹底した観光化です。

【商店にはがちゃがちゃ】
きちんと稼働、商品も補充されているようです。

【思い出浪漫館】
袋田温泉の高級なホテル。

【袋田の滝(滝本)にバス停】
もうほとんど袋田の滝まで来ました。バス停があります。

【観光地化されている】
宿泊施設やお土産屋さん、食べ物屋さんが続きます。
袋田の滝 を観る
袋田の滝周辺は、観光地化されておりまして、おみやげ屋さんや宿泊施設でにぎわっています。道を歩き続けると行き止まりになり、階段が目の前に現れます。階段を上ると袋田の滝につづくトンネルがあるのでした。

【階段の先にトンネルがある】
お土産屋さん街を通り過ぎると、階段があり、その先にはトンネルが。

【観瀑施設管理事務所】
袋田の滝を観るためには、入場料が必要です。大人300円。子供150円。
このトンネルを通るためには、「袋田観瀑施設利用券」(大人300円)を購入しなければなりません。運営費に当てられるとのことですので、これくらいは妥当なところでしょう。お金を払い、いざトンネルに入っていきます。

【袋田の滝までトンネルを歩く】
トンネルはしっかりした作りで、水漏れも見受けられません。

【科学万博のごみ箱に似ている】
この意匠!科学万博のごみ箱に似ている!!

【ババーン! 袋田の滝】
気温がもう少し低ければ、滝が凍っていることもあるようです。
氷の月居山(つきおれさん)に登る
昭和54年に完成されたというトンネルは、コンクリートで固められており、安心感があります。展望台(途中に設置)や観瀑台(一番奥に設置されている)から袋田の滝を観ることができるのです。

【袋田の滝 観瀑台】
展望台から左に視線を向けると、もう少し高い位置から袋田の滝を観る事ができる観瀑台が見えます。
展望台からは吊り橋が架かり、月居山側に渡ることができます。

【つり橋】
展望台からは向かい側に渡る為の吊り橋が出ています。入口だった管理事務所を通らず、この吊り橋から展望台に渡ってくる事もできますが、こちら側にも料金所があります。

【月居山への階段】
吊り橋を渡ると階段があります。階段がしっかりしているので、この調子で月居山の頂上までいけると思いきや・・・。

【氷の張った道】
道は凍りつき、左の柵もすき間が大きく、歩くのに注意が必要です。

【袋田の滝を見下ろす】
袋田の滝を見下ろせる位置まで登りました。まだ頂上ではありません。

【急勾配の階段が続く】
階段にはなっていますが、急勾配。山登りをしている感覚と変わりません。

【分かれ道】
月居山方面(右)と生瀬の滝(奥)方面に分かれます。

【まっすぐ進む】
奥まっすぐの生瀬の滝に向かうことにしました。まったく人の気配がしません。

【すぐに行き止まり】
ほんの4,5分歩いただけで行き止まりになってしまいました。

【生瀬の滝】
木々の隙間から奥に見えるが生瀬の滝です。

【月居山山頂を目指す】
先ほどの分岐点に戻り、今度は山頂を目指すルートを選択します。

【足元はいっそう危なく】
山頂に向かうに従い、手すりが無くなったりします。

【月居山の頂上?】
登る時は今まで見上げていた周囲の山々を、今度は見下ろせます。強風で吹き飛ばされそう(XOX)。

【思い出浪漫館から袋田の滝入口までの遠景】
こんな高いところまで登ってきてしまいました。とにかく風が強くて、体ごと風で持って行かれそうです(>O<)。
日も暮れかかったので、月居山を大急ぎで降りました。凍った足元で何度か足を滑らせ、尻餅をつきました。転びました。恐るべし、月居山・・・。
観瀑台で袋田の滝を見学
再びトンネルに戻り、今度は観瀑台に向かいます。
観瀑台では袋田の滝を観るために、多くの観光客でにぎわっていました。

【袋田の滝 観瀑台】
袋田の滝を観るときにメインになる見学場。袋田の滝を間近に観ることが出来ます。

【袋田の滝 正面】
正面から見た袋田の滝。4つの滝の段があることから、「4度の滝(四度の滝)」とも呼ばれています。

【袋田の滝 下部】
滝の下のほうは、一部凍りついています。ちべたそう~(ぶるぶる)。

【袋田の滝 トンネル入口でイベント開催】
トンネル入口に戻ると、何かイベントを行なうようです。時間があまりないので、見ずに撤収。

【甘酒サービス】
甘酒は甘いので、辞退しました。おもてなしのその気持ち、受け取ったにょ~。
豊年万作にて露天風呂
帰り道、高級ホテルの豊年万作の駐車場にて、「氷瀑まつり」のイベントが行われるようです。開始時間は18時。まだ時間があるようなので、豊年万作の風呂を借りることにします。入浴券1000円なり。

【豊年万作 入浴場への渡り廊下】
地面に置かれた間接照明が高級感を増しています。こういうの重要です。

【入浴場】
温泉場には人がいたので、着替え場から撮影。さらに奥には露天風呂もあり、最高です♪
思っていたより露天風呂の雰囲気がよく、1時間近く粘ってしまいました(笑)。
豊年万作前の駐車場にて、よさこい踊りイベント
風呂から上がり、再び駐車場にもどります。
しばらくすると、地元の有志団体によるグループで、よさこい踊りのイベントが始まりました。
地元で何かを行なうっていうのは、良いですね~。内容云々も大事ですけど、何かを行なうっていうのが好き♪
袋田駅で 70分待ち
水郡線 袋田駅までは30分程度歩きます。街灯が少なく足元に不安がありますが、幸いなことに大通り沿いを歩くので、それほど危険ではありません。
踏切を渡って、いよいよ袋田駅前通りに入ろうとしたその瞬間、踏切が鳴りました。気動車が通過。気動車は遠目に袋田駅に止まりました。しかしまだ自分は、袋田駅まではかなりの距離があります。気動車に間に合うことなく、気動車は「シュポー」と汽笛を鳴らして袋田駅を出てしまいました・・・(涙)。

【袋田駅 駅舎内】
誰も居ません。窓口も閉まっています。きっぷは気動車内で購入するとのこと。

【袋田の滝 氷瀑まつりのポスター】
「YOSAKOI氷の舞」のイベントの文字が見えます。
袋田駅に到着すると、当然のごとく、駅舎内には誰もいません・・・。窓口も閉まっています・・・。時刻表を見ると、次の気動車は20:30・・・。あと、70分もあります・・・(涙)。時間があったので、これ幸いと駅舎内をたんまりと撮影しました(笑)。昼に袋田駅に来たときには、混んでいたから撮影を遠慮していたんです。良い機会となりました。
待てども待てども時間は来ません・・・。暖房設備は止められているのでだんだんと足元から冷えてきます・・・。かなりな罰ゲームです(謎)。

【俳句のしおり】
大子町では町内各地で俳句を募集しています。ワタクシ幸甚も、2句ほど投稿させていただきました。

【袋田駅 ホーム】
暗闇。待てども電車は来ません。なんと70分待ち。さらに本日の終電とのこと。
- 袋田で 寒さにしびれ 滝氷(たきごおり)
- 突風に 身をおどらせて 月居山
70分待った水郡線で帰る
20:30――。
やっと気動車が来ました。2両編成。袋田駅から乗り込むのは4名です。

【水郡線 車内】
空いています。まったりとした時間が流れます~。
整理券を取り、後部座席に座ります。
動き出した車内で、車掌さんがやってきました。整理券を渡してきっぷの精算(水戸まで:950円)をします。車内できっぷを買うシステムは、初めてです。
21:10、水戸駅に到着。今宵、水戸市内に泊まっていこうか、帰ろうか悩みました。
ちょうどその時、上野行きのスーパーひたち号(土浦までの乗車券:950円、我孫子までの特急券:900円)が入ってきたので、乗り込むことに。
流れ行く常陸の夜景を眺め、こうして袋田の旅は終わりを告げます・・・。 【完】
【 いつも ノンスケジュール 】
遠出をする割りには出発時間は遅いし、帰りの電車(気動車)の時間は事前に調べていないし、で、結構ずさんな旅を繰り返しています。旅はトラベルでトラブル。型にはまった旅はつまらないと思う派です。
月居山(つきおれさん)もどれだけ高い山か知らずに、いきなり登り始めています。一番高い場所で400m位の高さがあるようですね。この日は風がたいへん強く、頂上(自分が登った付近が頂上とは言いません)で吹き飛ばされそうになりました。。
この後も、何度か袋田の滝は訪問していますし、茨城訪問の、ライフワークの一つになっていきます。
いつか月居山には、きちんと登り切るつもりです。
このページは、2003年01月25日に取材した内容に基づき、2003年01月28日に書かれています。本文は当時の原稿を加筆修正している関係で、初出典時と写真や表現が異なる場合がございます。