弘道館 孔子廟が公開される
早春のころ、茨城県水戸市では『水戸の梅まつり』が催されます。
水戸の梅まつりではメイン会場を、日本三名園のひとつ水戸偕楽園〔茨城県水戸市常磐町〕と、弘道館〔茨城県水戸市三の丸〕の二箇所としています。
JR水戸駅に近い弘道館では、通常期閉じられている「正門」が開かれることがあります。
弘道館は正庁(学校御殿と呼ばれるメインの建物)を見学(有料です)される方は多いと思いますが、その裏手である敷地にも、見学すべき施設、建築物が多数あります。この裏手の敷地はアクセス、見学が無料となります。
本ページの内容は、2019年(平成31年)の『水戸の梅まつり』期間の特別公開の内容となります。通常期とは情報が異なりますので、あらかじめご理解ください。
孔子廟 の門は閉じられている
弘道館の正門がある場所から反時計回りで裏手に回ると、「孔子廟」(こうしびょう)と案内のある場所に着きます。この門は「戟門」(げきもん)と呼ばれるもので、貴族や高官などの家の門を指し示します。
孔子の教えは唐虞(とうぐ)三代の道を折衷した最も中正を得た道徳なので弘道館はその教義を採用するとともに、その廟を安政04年(1857)館構内に建立し、孔子神社を廟中に安置してその霊を祭った。
廟の公像は大成殿を模した総欅瓦葺入母屋造り、平屋建ての建物であったが、昭和20年08月の戦災で正門(戟門/げきもん)とその左右の土塁を残し、昭和45年11月旧態に模して再建した。
※唐虞(とうぐ)・・・堯と舜、夏・殷・周の3代を咥えた呼び名。
※戟門(げきもん)・・・貴族や高官などの家。中国の唐の時代、高官は武器を門に並べ立てることを許されていたため。
2019年 孔子廟が特別公開される
2019年(令和元年)の梅まつりの時期、弘道館付近には、「孔子廟・八卦堂特別公開」の看板が立てられていました。通常期、孔子廟も八卦堂も、公開されることはありません。
八卦堂は覆堂にのぞき穴(?)みたいなものがあり、その穴から内部をのぞき込むことはできますが、孔子廟に関してはがっちりと門が閉まっているため、その存在は未確認でした。
開放される孔子廟の戟門
孔子神社 (孔子廟 戟門内)
孔子の教えを採用し、その霊を祀った孔子神社。
このような神社建築物があるとは、まったく知りませんでした。この拝殿は、昭和45年(1970)に再建されたものと思われます。
一応、俺っちは建築を少し勉強してきましたけど、神社建築の説明が間違っている可能性があります(汗 (一応、二級建築士です。。)
孔子廟 戟門土壁の構造を表した模型も展示されていました。
アクセス:弘道館 (水戸の梅まつり 会場)
名称:弘道館
住所:茨城県水戸市三の丸
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〔 この項おしまい 〕
八掛堂じゃなくて八卦堂~東日本大震災で被災し修復された弘道館記碑
令和03年 コロナ禍における「水戸の梅まつり」はやるのか、やらないのか
黄門さまゆかりの史跡とあじさいの道 050618 ※外部サイトです
通常期、弘道館裏手にある「孔子廟」の門(戟門/げきもん)は固く閉じられていて、俺っちはこの門の先に何があるのかを知りませんでした!