日立駅 -空と海が交わる駅-
日立駅は、茨城県日立市にある常磐線の駅です。
2011年(平成23年)、日立市出身の建築家 妹島和世のデザイン監修により、ガラス張りの「空と海が交わる」透明で、開放的な空間に生まれ変わりました。
デザイン監修:妹島和世
設計:ジェイアール東日本建築設計事務所
施工:東鉄建設
階数:地上2階
延べ床面積:3568㎡
構造:S造
竣工年:2011年
私が日立に住んでいたころの思い出の一つは、学校や自分の家の窓から眺めているとき、まちを歩いているときなど、いたるところから海を見ることができました。
ところが日立駅からは海が見えませんでした。初めはそのことに何も疑いをもっていなかったのですが、毎朝駅を利用するようになり、あるとき潮の香りがして、駅はすごく海の近くにあるのではないかと気づきました。それからは、せっかく、海が近くにあるのに見えないのはもったいないなあと思い続けていました。
日立市の新しい玄関口となる橋上駅舎は、自由通路によって水平的に広がりながら、西口交通広場と東口交通広場、西口周辺で立地を検討している施設と東口交流支援施設が一体的につながりを持つように計画しています。そして、それらの施設のいろいろな場所から海を眺めることが出来ます。建物は、床、壁、天井がそれぞれ反射性の高い材料によって仕上げられ、海やまちの景色を柔らかく映し込み、外部と内部が緩やかにつながる開放的で透明な空間をつくります。
日立を訪れた人や日常的に利用している人が海やまちを眺めることによって、日立らしさを自然に感じることが出来ればいいなあと思います。
(日立駅構内 説明パネルより 引用)
日立駅 基本情報 / アクセス / 地図
常磐線 JR日立駅 駅舎 中央口
常磐線 JR日立駅 地図
住所:茨城県日立市幸町1-1-1
常磐線 JR日立駅 案内図 , 構内図
日立駅 空と海が交わる駅
■デザインの考え方
・自由通路と橋上駅舎は、周辺環境になじむように高さを低く抑え、平面的な広がりを持たせ、周りの環境に配慮しながら一体的なデザインで構成する。
・駅舎の長さと東口交通広場の長さ、そして駅舎の幅とプラットホームの幅をそろえることで、プラットホーム~自由通路・駅舎~東口交通広場の互いの関係性に配慮した、まとまりある空間とする。
・自由通路はまちへの風景を遮らないように軽やかな構造体で構成することで、親しみやすいヒューマンスケールの空間となって、誰からも永く愛される場所となる。
・東側に大きな開放感を設けたコンコースは、海の存在感をより身近なものとし、いつまでもふるさとを感じさせる場所になる。
(日立駅構内 説明パネルより 引用)
日立駅改札階、駅構内から日立の海を眺める
日立駅の駅舎壁面は、透明なガラス張りとなっており、太平洋の海を一望できます。
日立駅 自由通路からシーバーズカフェ、日立の海方面を眺める
この視野は東向きであり、JR日立駅が推奨する「朝日が立ち上がる」風景を見ることができます。
日立駅構内 改札方面から自由通路、動く歩道方面を眺める
日立駅 海岸口に下りる
JR日立駅の海岸口はデッキとなっており、ガラスに遮られることなく、太平洋の海を眺めることができます。朝日の昇る風景も堪能できます。
日立駅ライトアップイベント ひたちのヒカリ ~明日への輝き~
ひたちシビックセンター のイルミネーション イベント 「ひたちのヒカリ ~明日への輝き~」。2020年の冬、JR日立駅はピンクのライトアップ(日立の桜をイメージ)で彩られました。
日立駅 駅構内のオブジェたち
「えきピアノ」
令和元年(2019)09月から設置されました。「誰でも自由に弾くことのできるピアノ」と言うことで、話題にもなりました。
演奏時間 朝7時~夜10時
主催:ひたちえきピアノ実行委員会
「フラワーチェア」
日立駅 海の見えるカフェ | シーバーズカフェ
日立駅構内の自由通路の先に「 SEA BiRDS CAFE(シーバーズカフェ)」があります。日立駅の構造上、L字型に突き出たそのカフェではドリンクや軽食をいただくことができます。
店舗名:シーバーズカフェ
定休日:年中無休
営業時間: 7:00~22:00 (L.O. 21:00)
住所:茨城県日立市旭町 1-3-20 (常磐線 JR日立駅 内)
シーバーズカフェ メニュー
「日立」の歴史
日立鉱山(赤澤鉱山)の修理部門から始まった日立製作所
日立製作所は三菱パワーへ
日立製作所の火力発電部署が三菱重工に売却され、新法人「三菱パワー」になりました。その関係で今、日立市内からは「日立製作所」の社名や、日立製作所のシンボルマークの看板が無くなりつつあります。
日立駅 建築データーシート
□名称:日立駅自由通路及び橋上駅舎
□所在地:茨城県日立市幸町
□建築主:日立市、東日本旅客鉄道株式会社
□設計・監修
デザイン監修:妹島和世建築設計事務所
建築:東日本旅客鉄道 水戸支社
ジェイアール東日本建築設計事務所
構造:ジェイアール東日本建築設計事務所
監理:東日本旅客鉄道水戸支社、水戸建築技術センター
ジェイアール東日本建築設計事務所
妹島和世建築設計事務所
施工:東鉄工業水戸支社
事業調整:日立市都市建設部日立駅周辺整備課(当時)
□規模
敷地面積:2,984.27㎡ (自由通路・駅舎)、
2,727.59㎡ (情報交流プラザ・海岸口施設)
建築面積:駅舎 / 1,600.95㎡ 、自由通路 / 1,559.00㎡
情報交流プラザ / 212.00㎡
延床面積:駅舎 / 1,849.97㎡ 、自由通路 / 1,559.00㎡
情報交流プラザ / 212.00㎡
階数:2階 階高:4.34m 天井高:3.50m
最高軒高:駅舎 / 11.92m、自由通路・情報交流プラザ / 9.85m
最高高さ:駅舎 / 13.30m、自由通路・情報交流プラザ / 10.26m□期間
設計期間:2004年(平成16年)4月~2008年(平成20年)3月
施工期間:2008年(平成20年)7月~2011年(平成23年)4月
□構造
主体構造:鉄骨造
杭・基礎:深礎杭
□外部仕上
屋根:ハゼ式折板(ガルバリウム鋼板 厚0.5、山高160、働き巾500、フッ素塗装)
外壁:ガラスカーテンウォール (上下二辺支持、MJG併用、合わせガラスTG12+2+12+遮熱フィルム)
外構:植栽 / オリーブ、舗装/ コンクリート舗装、高機能保水、透水性平板ブロック(コンクリート特殊色)舗装
□内部仕上
天井:アルミパンチングメタル 厚2.0
壁:ガラスカーテンウォール(上下二辺支持、MJG併用、合わせガラスTG12+2+12+遮熱フィルム)、アルミアルマイトクリア厚3.0
床:コンクリートシールハード仕上
(日立駅構内 説明パネルより 引用)
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日立駅自由通路及び橋上駅舎デザイン提案競技 妹島和世建築士に決定する 060115 ※外部リンク