ちょっと遭難しかけた 花園山,栄蔵室 登山 / 標高798m,標高881.6m
茨城県県北の、山々の紅葉を確認する旅〔 #茨城紅葉登山旅20 〕の2日目。
茨城百景である「花園山」(標高798m)と、茨城百景の包含風景である「栄蔵室」(標高881.6m)を登山するため、輪行下車した常磐線JR磯原駅から自転車で、花園山を登っていきます。
花園山に徒歩登山するルートは大きく分けて2つのルートがあります。
- 花園山の南側、花園神社側から北上して登山する「花園神社ルート」。
- 花園山の北側、猿ヶ城渓谷の林道にあるふたつの登山口、「北登山口」、「南登山口」ルート。
今回は、花園山の北側から登山を始めることにし、自転車で花園山の北側にアクセスすることにしました。(下記の話は、花園山の北側に到着してからの、徒歩登山の話になります)
12:30 登山スタート
花園山の南登山口から登山を始めると、軽い登りから始まります。
最初に目指すは、「花園山山頂」と「栄蔵室」方面に分かれる「分岐点」。
このとき、数組の下山者たちとすれ違い、挨拶をしました。
この下山者たちとすれ違って以降、再び南登山口に戻る(~14:50ころ)まで誰ともすれ違いませんでした。この日に限っては、俺っちが最後の登山客だったと思います。
12:48 花園山山頂/栄蔵室 分岐点
花園山頂に進むルートと、栄蔵室に進むルートへの分岐点に到着します。
どちらに行っても、またここに戻ってきます。
時間経過(残り時間)によっては、どちらかだけしか訪問できないので、優先順緯度の高い「花園山頂」ルートを選択します。
この「分岐点」から「花園山山頂」方面を歩くと、しばらく勾配は下りとなります。
下りなのでサクサク進めて楽ちんですが、逆に考えると、戻ってくるときは上りになるのです。。
「花園山頂/栄蔵室 分岐点」から、「花園山山頂 (入口)」までは、小川を何度か渡ります。
13:07 ちょっとだけコースアウトする。。
ここで、「花園山山頂」に向かうルートがあやふやになる部分があります。
「花園山山頂(矢印)」の案内板が見つからず、ちょっとだけコースアウトしてしまいました。。。
踏み跡もいくつかあったので、迷う方も少なからずいらっしゃるように思います。
コースアウトに気づかずに、ドンドン進んでいたら、軽い遭難になっていたかもしれません。。。
13:10 コース復帰、花園山頂方面ルートに戻る
(コースアウトせず、)正しいルートを進んでいたら、実はすぐ「上り」になります。
上りの踏み跡は、笹に隠れているので、注視する必要があるかもです。
13:11 花園山山頂(標高 798m)にゴール!
上り道を上りきり、尾根?を1分ほど進むと、「花園山頂」にゴールできます!
風が強い!
ベンチがあったので、さっさとおにぎりを食べてしまいます。
13:25 花園山を下山し、分岐点まで戻ります
笹の下山踏み跡を確認しながら下りていき、先ほど来た道を戻ります。
ここで、先ほどの遭難分岐点をチェック(動画撮影)しておきます。(後で動画をUPするかもです)
13:44 「花園山山頂/栄蔵室」分岐点に戻る
花園山山頂から分岐点まで20分ほどかかっていますが、道中立ち止まって動画撮影していたので、実際にはもっと早く分岐点にまで戻ることができます。
ここで選択肢。
1)「南登山口」に戻る。
2)「栄蔵室」に行く。(またここに戻って来る)
今の時刻は13時44分です。
秋(冬)の日没は早いし、この花園山はちょっと不気味。今から栄蔵室に行くことにすこし気後れします。
案内板「トレイルマップ」によると、この分岐点から栄蔵室までは「片道1.1km」ほどあるようです。また、事前に「分県登山ガイド07」(山と渓谷社)で調べた行程だと、「片道30分(行き)/戻りは25分」となっています。
何かトラブルがあったとして、行って帰って1時間強かかると推測。
今から栄蔵室に行って帰って、15時ころを想定しておく必要があります。
こちらの山側は北面だから、日没の影響も早いだろうな~、と思いながら、栄蔵室コースに進む幸甚でした。。
分岐点から栄蔵室に向かう
分岐点から栄蔵室に向かう道は比較的はっきりしており、迷うことはなさそう。
途中、「NTT通信施設」に出くわし(13:57)、車が入るような道になるので安心感も出てきます。
NTT通信施設を過ぎるとすぐ勾配が上がり、栄蔵室山頂を目指すことになります。
14:03 整地、植樹されたところで迷いそうになる
勾配を登り切ると、ほぼ山頂に上がってきた感があります。
一部整地され(?)ていて、人の手による植樹らしき場所に出ます。
ここでまた、コースアウトしそうになります。
整地された道をまっすぐ進む踏み跡があるのですが、まっすぐ進むのは間違い!
この整地された区画を『右に曲がる』のが正解です!
この近辺、笹が低く茂っており、都合の良い踏み跡を目隠ししているので、意外と迷う人がいると思います。
14:06 栄蔵室山頂(標高 881.9m)
ちょっと迷ったところから2分程度で、栄蔵室山頂に到着です!
栄蔵室の標高は881.9m(882m)。
茨城県の最高峰の標高を持つ山は、八溝山〔茨城県大子町〕があり、八溝山の標高は1022mです。
八溝山は何度か、自転車でクライムしたことがあります。足で登山したことはないです。。。
八溝山は3県〔茨城県大子町、福島県棚倉町、栃木県大田原市〕を跨いだ山です。
“茨城県単独でそびえる山”と縛りを加えると、県内で一番高い山は「栄蔵室」(標高882m)になります。
栄蔵室山頂にも、ベンチがいくつかあります。
20分ほど休憩し、下山(南登山口へもどる)します。
14:50 南登山口に戻る
栄蔵室山頂から約25分で、南登山口に戻ってこられました。
先にも記したとおり、登山開始直後に数組すれ違った登山客以外には、誰ひとり出会いませんでした。
15時ころ下山じゃ、秋の登山としては遅い時間なのかな~、とちょっと反省し、生きて帰れたことに感謝します。
そして俺っちは、自転車を回収し、花園神社方面へダウンヒルすることにいたします。
花園山の北側の登山口は、「南登山口」と「北登山口」のふたつがあります。
今回は「南登山口」から登りましたが、一般的には「北登山口」の方がメジャーらしいです。。自転車クライムで先に「南登山口」に到着したため、「北登山口」から登る予定を変更し、「南登山口」から登山を開始したのでした。
一応、「北登山口」を確認するため、自転車でもうちょっとだけ林道を奥に行ってみます。
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…
〔この項おしまい〕
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と言うのも、世の中にはもっと高く、険しい山はたくさんあるのは事実ですが、この花園山近辺で「行方不明」になられた方がいらっしゃるようで、あちこちに「行方不明者 探索中」のポスターが貼ってあるのです。。。
花園山周辺で遭難された方を捜索するポスター。※画像を加工しております。
あの方が、何らかのかたちで「実は生きていた」みたいなことであることを、お祈り申し上げます。