鹿島神宮 白馬祭 ~馬に踏まれる旅20
「白馬祭」は、白馬を見ると一年間の邪気を祓うという信仰と、お目覚めの神事として鎌倉時代から続きます。鹿島神宮境内に神馬(しんめ)、数頭を走らせる、鹿島立ちの神事であります。
小石やハンカチなどを神馬に踏ませたものを所持すると願いが叶うとされており(恋愛成就も謳われています)、参拝者はハンカチやタオルなどを持参します。
鹿島神宮への路
我がさいたま市から鹿島神宮のある、鹿島線 鹿島神宮駅まで公共交通機関を使って訪問するには、大きく分けて二つのルートがあります。
1つは、「東京駅から高速バスを使い、バス停 鹿島神宮まで向かう」方法。
もうひとつは、「成田線、鹿島線などJR線を使い、訪問する」方法です。
今回はJRを使い、訪問します。
JR我孫子駅にて、成田駅行きの成田線に乗り換え。12時47分発。
今日07日は平日ともあってか、成田線の車内席はほどよく埋まります。
13時28分、成田駅に到着。
ここから銚子駅行きの成田線に乗り継ぎ、佐原駅で鹿島神宮駅行きの鹿島線に乗り換えます。
佐原駅で乗り換える鹿島線は、全国的にも珍しい「0番線(ゼロ番線)」ホームから出発します。
佐原駅を出発した鹿島線の車両は、利根川を渡り、常陸利根川(霞ヶ浦)を渡り、鰐川(北浦)を渡ったあと、右手に鹿島城山公園を眺めながら、終点鹿島神宮駅に入線します。
鹿嶋市街地に宿泊することにする
今日訪れる「白馬祭(おうめさい)」は、18時から始まります。行事「白馬祭」自体は、それほど長い時間をかけて行うものではありません。なので、白馬祭が終了した後は、水戸方面に向かうつもりでした。
撮影用の機材をスーツケースで持ってきており、このスーツケース自体は、鹿島神宮駅周辺のコインロッカーに預けるつもりでした。鹿島神宮駅構内にはコインロッカーがなく、駅前の鹿嶋市観光協会の建物に併設するかたちでコインロッカーが用意されています。
ところが現在、鹿島神宮駅前および、鹿嶋市観光協会の建物は、来る2020年のTOKYOオリンピック開催に向け、整備を行っています。この鹿嶋市観光協会の建物も、解体、移設されるそうで、それにともない、コインロッカーは撤去されておりました。。
雨も降る感じだし、スーツケースを持って取材するのは困難です。
熟考の末、昨年09月に宿泊した、神宮ホテルに宿泊の予約を入れ、荷物をホテルに預ける作戦に変更しました。
茨城百景 鹿島神宮景勝地
JR鹿島線 鹿島神宮駅前からまっすぐ鹿島神宮方面へ進むと、緩やかな上り坂となります。かつて鹿島神宮駅周辺の低地帯は、北浦の水が流れ込んできていたようです。
坂の途中は公園(鹿詰公園)となっており、鹿島の剣豪 塚原卜伝(”つかはらとでん”ではなく、”つかはらぼくでん”)の像や、茨城百景「鹿島神宮景勝地」の碑があります。
神宮ホテルにチェックイン
JR鹿島線鹿島神宮駅周辺には、ビジネスホテル形式、旅館形式のいくつか宿泊施設があります。
最近では鹿嶋市全域において、外資系のホテルを含め、大手のビジネスホテルチェーン店が進出してきており、鹿島神宮駅周辺の宿泊施設は押され気味です。
イベント開催日にかかわらない、平日の鹿島神宮駅周辺においては、宿泊するのは少し難易度が高いような気がします。駅周辺で過去に、ビジネスホテル鈴章、ホテルがんけ、吉見屋旅館、神宮ホテルなどに宿泊したことがありますが、本日楽天トラベルから宿泊予約が可能だったのは、神宮ホテルだけでした。(ホテルの敬称略)
ワタクシの考え(推測)では、大きなイベント(鹿島アントラーズの試合、鹿島神宮の大きな行事)のときは、鹿島神宮周辺の宿泊施設は受け入れ体制を取るけれど、普段は開店休業みたいかかたちで受け入れをしていないんじゃないか?と見ております。
神栖市方面に足を伸ばすと、大手のビジネスホテルがたくさんあり、平日宿泊受け入れも、ぜんぜん余裕です。
神宮ホテルは、少し歴史のある建物のような気がします。
しかし、個室を含めメンテナンス(リニューアル?)が上手に行われており、好感が持てます。
鹿島神宮に向かう
白馬祭は18時から始まります。
ホテルで荷物を整理し、17時頃にホテルを出発。雨がしとしと降っています。
鹿島神宮の境内では、敷居が設置されており、この中を馬(「神馬」しんめ)が通過していくのだろうと推測できます。
七草がゆと甘酒が振る舞われます。
鹿島神宮 白馬祭(おうめさい)
鹿島神宮の白馬祭に訪問するのは、2度目になります。
初めての参戦は、14年前の2006年(平成18年)です。
あの当時、「フラッシュ撮影禁止」のお触れが出ているにもかかわらず、シャッターをバシャバシャ焚いて撮影する輩が多く、フラッシュなしで撮影した自分がバカを見たことを思い出します。
たしかに、「フラッシュを焚くことで、馬が驚いて暴れる可能性」があることは理解できます。
なら、瞬間的に点すフラッシュではなく、常時点きっぱなしの「LEDライト」ならOKであろう、と理論立てて、「石岡のおまつり」のときにテストしたLEDライトを使用することにします。
しかし、馬の入場の際に、係員から「(LEDライトは)馬が驚くからやめてくれ」と言う趣旨のことを言われました。すなおにLEDライトの使用は中止しましたが、常時点灯のLEDライトで馬が驚いてしまうのなら、境内にあちらこちら点灯している照明機器も消す必要があるんじゃないの!?と思いました。
動画「鹿島神宮 白馬祭 / 令和02年01月07日 茨城県鹿嶋市
動画「鹿島神宮 白馬祭」をUPしました!
白馬祭は18時30分には終了。
ワタクシが持ってきていた、ユニコーンの「百が如く」ツアーのハンディタオルは、無事に(?)神馬に踏んでいただけました。
雨の中、神宮ホテルに戻ります。
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