鉄道博物館に移設された、土浦駅にあった行商台
昭和時代、平成時代初期に、常磐線沿線で収穫された農作物を背負い、常磐線に乗って都内まで農作物を売りに来る商習慣がありました。「行商(ぎょうしょう)」と呼ばれる商売の文化でした。物流が整ってくることで、この行商はいつしか見なくなりました。
この行商の荷物はときに「60キロ」くらいの重さになることもあり、行商さんはその荷物を布にくるんで背負い、電車、汽車に乗り込みます。この重い荷物を下ろさずに、休めるように使われたのが『行商台』でした。
常磐線(日暮里駅-岩沼駅 区間)において、土浦駅ホームにあった行商台は「最後の行商台」と言われ、2021年11月17日(火)をもって撤去。鉄道博物館(埼玉県さいたま市大宮区)に寄贈される、とニュースになりました。
常磐線 土浦駅 2,3番線ホームにあった行商台
常磐線ホームは筑波鉄道が使用していた旧1番線ホームの撤去に伴い、2000年初頭にホーム番号の割り振り変更が行なわれています。現在の土浦駅2,3番線ホーム(島式ホーム)に、行商台はありました。もともとこのホームは、3,4番線の扱いでした。
鉄道博物館に展示されている行商台
土浦駅から行商台が撤去された1年後の2022年(令和04年)11月17日。土浦駅ホームにあった行商台は、鉄道博物館に展示されていました。
行商台は土浦駅から撤去されたときと同じ状態で展示されており、撤去を知らせる「お知らせ」のPOPが貼られたままになっています。
鉄道博物館 / アクセス
名称:鉄道博物館 – THE RAILWAY MUSEUM –(外部サイト)
住所:埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47番
営業時間:休館日を除く10:00~17:00
Powered by Studio Ibaraki Daisuki co.Ltd,
… #土浦市ID #さいたま市ID