「開き」を大きく見せる「カグラサン」~日立風流物の構造
「開き」を持ち上げある装置「カグラサン」
日立風流物の表館(表山)には、5つの「開き」があります。
「開き」は、真ん中の3段目から、上の5段目までは「せり上がり」と呼ばれる構造になっており、上に持ち上がります。「せり上がり」が上に持ち上がったあと、それぞれ左右に開きます。
5層目:約80センチ
4層目:約60センチ
3層目:約40センチ
巻上装置「カグラサン」
この「せり上がり」3段に関しては、持ち上げる際に手動式の巻上装置で持ち上げます。この巻上装置のことを、「カグラサン」と呼びます。
2層目の「せり上がり」も「約20センチ」持ち上げますが、こちらは装置を使わず、人力で持ち上げます。
持ち上げたあと、開きます
2層目から5層目の「せり上がり」は所定の高さまで持ち上げたあと、固定され、「開き」を左右に開きます。
「開き」は上に行くほど横幅が広くなる
5層ある「開き」は、上層に行くほど横幅が広くなります。
これは、遠近法により「遠くのものが小さく見える」現象を、抑制させるためです。
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〔 この項おしまい 〕
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平成17年度 日立神峰神社 大祭禮 050504 ※外部サイトです
《参考文献》
- ガイドブック 日立風流物 (発行:日立市郷土博物館)
- 日立風流物 -歴史と記録- (発行:日立郷土芸能保存会)