日立風流物とは~神峰神社大祭礼/日立さくらまつり
日立風流物とは
『日立風流物』は、操り人形を乗せたからくり仕掛けの山車のことです。
日立風流物 表館
山車の正面を「表館(おもてやかた)」と言い、5層からなります。5つの層が扇のようにひらき、その5つの舞台の上で操り人形による劇が約10分間演じられます。
日立風流物 裏山
山車の上部分が180度回転すると、「裏山(うしろやま)」が正面に現われます。
せり出し分が開いて舞台となり、ここでもからくり人形による劇が演じられます。
元々は「宮田風流物」と呼ばれていました
「日立風流物」は以前、「宮田風流物」と呼ばれ、神峰神社の大祭のときだけ宮田地区の4町(東町、北町、西町、本町)が神峰神社へ奉納していました。
昭和20年の戦災の際、山車の大半を消失しました。昭和33年に北町の山車が復元され、国指定重要有形民俗文化財に指定されました。このとき、「日立郷土芸能保存会」が発足し、「日立風流物」という名称が誕生しました。
日立風流物復活に尽力した根本甲子男氏
消滅の危機にあった「日立風流物」の復活のために尽力したのが、根本甲子男(ねもとかしお)氏です。
昭和20年の戦災で多くの山車や人形を消失。根本氏は、文楽人形研究家の協力の下、人形浄瑠璃のかしらを収集しました。このかしらを、風流物の人形のかしらに転用しました。
氏の顕彰碑が、日立市街地を見渡せる、日立かみね公園〔茨城県日立市宮田町〕に設置されています。
郷土芸能の保護 日立風流物の伝承に生涯をかけた日立市名誉市民根本甲子男翁に感謝する
平成10年7月4日
根本甲子男翁顕彰碑建設実行委員会
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〔 この項おしまい 〕
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令和けんぽくの旅19(2日目)~大津、磯原海岸、龍子山城址、日立風流物 190503
平成17年度 日立神峰神社 大祭禮 050504 ※外部サイトです
《参考文献》ガイドブック 日立風流物 (発行:日立市郷土博物館)