移設された茨城百景 河原子海水浴場と水木浜
昭和25年(1950)05月10日、茨城観光審議会が茨城県内の100の景勝地を制定しました。
該当する場所には茨城百景碑が設置されました。
茨城百景碑が建立されてから今年2020年(令和02年)で、70年の年月が経過したことになります。
この70年間の間に消失した碑もあれば、何らかの事情で移設(移動)した碑も存在します。
今回は、茨城県日立市千石町の茨城百景 020 河原子海水浴場と水木浜を取り上げます。
現在の茨城百景 020 河原子海水浴場と水木浜
常磐線 JR常陸多賀駅から徒歩10分、多賀市民会館〔茨城県日立市千石町〕の駐車場敷地内に茨城百景碑は存在します。
横に広くデザインされた茨城百景碑は、意匠・デザインとして珍しい部類に入ります。
現在の茨城百景碑の見え方
多賀市民会館(多賀市民プラザ)駐車場内。
道路に面した看板の裏手側に、茨城百景碑が見えます。
場所 / アクセス
JR常陸多賀駅から茨城百景碑のある多賀市民会館へは、徒歩で10分程度です。
以前(2006年当時)の茨城百景 020 河原子海水浴場と水木浜
茨城百景 河原子海水浴場と水木浜の碑は以前、JR常陸多賀駅前のロータリーの花壇の中にありました。
JR常陸多賀駅前 駅前ロータリー花壇内にある茨城百景碑
茨城百景碑があった場所の現在
茨城百景碑が存在したロータリーは改修されたようで、当時の花壇の面影は残っていません。
ひたち国際大道芸
茨城県日立市に桜が咲く季節。
JR日立駅前の「日立さくらまつり」の時期に、JR常陸多賀駅前でも「ひたち国際大道芸」が行われます。国内外の有名大道芸人が集まり、日立市民を楽しませてくれます。
今や世界に名だたる日本発の大道芸人サンキュー手塚さんも、ここ「ひたち国際大道芸」に参戦されておられます。
今のワタクシだったら、動画撮影していただろうけど、2006年当時は動画を撮影する意義をまったくもっていなかったので、こちらの皆様の動画はございません。。。写真だけです。。。。
下孫駅停車場記念碑
JR常陸多賀駅前には、常磐線の前身であった磐城線開通に伴う記念碑が残っています。
「轔轔(りんりん)たる鉄輪 其の迅きこと雷のごとし」。黒い鉄の塊の驀進(ばくしん)する様を、野口勝一はこう謳いあげた。野口勝一(号北巌)、磯原(北茨城市)の生んだ童謡詩人野口雨情の祖父で、明治期の多賀郡を代表する政治家である。明治30年(1897)2月、水戸・平間の磐城線(のち常磐線と改称)が開通した。「下孫停車場記念碑」はその一年後に建立された。
碑は、鉄道開通を待ち望む地域住民の、停車場用地確保に苦心した経緯を今に伝える貴重な歴史の証言者であり、文化財である。篆額、撰文は野口勝一の手に成る。裏面には、停車場建設に尽力された有志の名前が刻されているが、碑の素材が風雨に弱い常陸特産の寒水石(大理石)を使用したためか風化して読みがたい。とはいえ、この碑の価値を損なうものではない。鉄道開通を記念した碑は、水戸駅前、平駅(現いわき駅)前、そして下孫駅前の三カ所に存在した。しかし昔のままの姿で建つのは、この「下孫停車場記念碑」だけである。
なお「下孫駅」は、昭和14年(1939)、多賀町の誕生にあたり「常陸多賀駅」と改められ、今日に至っている。
平成24年6月 日
小松徳年誌
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