新利根川の茨城百景20~佐原の町並み
今年、令和02年(2020)は、新型コロナウイルスの影響で各種イベント、祭礼が中止となっています。07月は本来、夏祭りが始まる時期で大忙しになるはずなのですが、今年に限っては予定はなし。。。
また、今年の梅雨は「令和2年7月豪雨」と名前が付くほどの被害をもたらしています。
コロナによるイベントの消失と、豪雨などの悪天候で外出の予定が立てづらい。
そんな中、本日07月12日は「新利根川の茨城百景(包含風景)」巡りを実行することにしました。現地まで輪行で訪問し、終了後は輪行で帰る日帰り旅です。
茨城百景 071 新利根川の釣場
包含風景:幸田,荒地,下根本,浄玄橋,八子川,むじな塚,金江津,柴崎の堰,古河,堂前橋,脇川,十指川
茨城百景 070 釣の十六島と横利根の閘門
包含風景:水神,上ノ島,役前,ごぜ沼,ばなな川,石納,大重橋等の釣場
輪行で千葉県入りをする
さいたま市の最寄り駅で輪行準備。
輪行旅を行なうのは、コロナウイルス問題が表立ってきたころの、04月以来です。
JR我孫子駅ホームで弥生軒。
朝食は食べてきたので、麺はパスさせてもらい、唐揚げ単品(190円)をいただきます。
我孫子駅から成田線。小林駅で下車します。
小林駅を起点に、自転車旅を始めます。
茨城百景 包含風景 巡り
茨城百景が制定された昭和25年から約70年が経過し、当時をしのばせる風景が無くなっていたりします。
そのため、今回訪問した“茨城百景の包含風景とされる場所”については、私の誤解、間違いなどが含まれている可能性があります。
今後も調査を行ない、より精度を高めていきますので、あらかじめご理解のほど、お願いいたします。
若草大橋有料道路は、自転車は20円。
茨城百景 包含風景 浄玄橋
茨城百景 包含風景 堂前橋
茨城百景 包含風景 柴崎の堰
昭和56年の台風15号により、小貝川が決壊しました。その溢水は新利根川に入り、大量の粗大ごみが柴崎堰(木製)へ絡みつき、柴崎堰も決壊してしまいました。
その後、昭和57年に新しい柴崎堰が完成しました。負担金は、河内村、新利根村、竜ヶ崎市(龍ケ崎市)が全額負担しました。
平井家住宅
平井家住宅〔茨城県稲敷市柴崎〕は、国指定重要文化財。
寄棟造り、茅葺きでつくられ、古い建築物として知られています。
茨城百景 包含風景 金江津
茨城百景 包含風景 脇川
茨城百景 包含風景 幸田
茨城百景 新利根川の釣場
幸田橋の北側に茨城百景 新利根川の釣場 はあります。
(本編の後に登場される)稲敷市歴史民俗資料館の担当者様曰く、この茨城百景碑の角度は、新利根川の視線の先に富士山が見えるそうです。
その富士山と新利根川の川のラインを総合して、茨城百景の風景となっているとのこと。
コンビニでお昼
お昼時刻を過ぎておりますので、最寄りのコンビニで調達することにします。
毎度のことながら、土地勘のない食事で申し訳ございません。。
稲敷市立歴史民俗資料館
かなり以前から気になっていた、稲敷市立歴史民俗資料館〔茨城県稲敷市八千石〕。
館内は撮影禁止なので、展示物を拝見しながらぐるりと館内を回ります。稲敷エリアは平成の大合併もあったし、水田(新田)や霞ケ浦の埋め立て、浮島を陸続きにした政策など、地名、地形に歴史がある地域です。
何らかの資料を入手していこうと、事務所でお話を聞くことになりました。
お話を伺うと、かつての稲敷の地では、
- 3年に一度の水害。稲作がだめになってしまう。
- 実際には、鯉や鮒を捕ることで生計を立てられた。
(鯉の洗い。→ ヘルペス問題) - 水神地区には、鯉の洗いを出す食堂があった。しかし、コロナの影響で廃業した。
などなど、資料館のご担当者様に地域の歴史を伺ったり、茨城百景の包含風景のことについて、教えていただきました。
資料を購入していくことにします。
- 稲敷市立 歴史民俗資料館館報 第2号(200円)
- 平成28年度冬季企画展 稲敷の景観 -変化する道・水辺・交通-
資料館を出て、駐輪場で出発の準備をしていると、先ほどの担当者様がやってきて、「さきほどの“ばなな川”ですが・・・」と、更なる情報をご提供いただきます。
担当者様から「時間があれば、館内で地図を見ながら案内できます」という趣旨でご提案をいただきます。
しかし、時刻は14時30分。
今日の天気予報だと、15時30分ころから雨が降り始めると聞いています。
夏になり、日は長くなりましたが、降雨には勝てません。。
残念ながら、後ろ髪を引かれる思いで、ご提案を辞退させていただきます。ごめんなさい。。。
子どもいきいき自然体験フィールド100選
稲敷市歴史民俗資料館の敷地内には、子どもいきいき自然体験フィールド100選「No.85 新利根川」のプレートがありました。
茨城百景 包含風景 巡り
茨城百景 包含風景 ばなな川 / 曲川 ぐるかわ / 大重橋
ばなな側も、曲川も、いずれも埋め立てられました。
先ほどの資料館の担当者さんがおっしゃっていたことを踏まえ、地域のお母さんに「この辺りに曲がった川があって、”ばなな川”と呼ばれていたらしいのですけど、ご存じですか?」とインタビューしますが、分からないということでした。
茨城百景 包含風景 水神
新利根川、東側の入口となる、水神地域。
新利根川が整備される前は、川岸には情緒ある建物が並び、趣のある風景だったそうです。
茨城百景 包含風景 役前
「佐原の町並み」を観に行くことにします
15時30分ころ、本日の終着予定地点である、JR佐原駅前まで到着しました。
降る降ると予報されていた雨が降らないので、佐原の町並みまで行ってみます。佐原の町並みには過去、3,4回以上は来ています。
佐原の町並みには観光客がおり、賑わっています。
後から気がづいたのですが、今日07月12日(日)は、例年であれば「佐原の大祭(夏祭り)」が行われている日、だったのですね!
伊能忠敬旧宅
伊能忠敬旧宅を見学。
この佐原の町並み界隈には、いくつかの伊能忠敬像が設置されています。(例:町並み観光駐車場)
その中で、伊能忠敬旧宅内に設定されている、こちらの像が一番、伊能忠敬に近しいイメージに仕上がっている、とのこと。※駐車場の像は、ちょっと太っているようにも見えます。
伊能忠敬の身長は、160センチ前後と伝えられています。当時の男性の平均身長が157センチと言われていたので、当時としては少し身長が高かったことになります。
香取市の観光協会の方(佐原町並み交流館のガイドの方?)に、日本地図の三大巨匠、伊能忠敬や間宮林蔵、長久保赤水のことについてお話を伺います。
また、佐原の大祭のことや、山車、お囃子について、佐原町並み交流館にてビデオを観ながら教えていただきます。
小野川には、お囃子の準備をした舟が浮かびます。
どうやら、有志小江戸さわら会による、(予定にない)「疫病退散」のためのお囃子舟が出されるようです。
お囃子の初めに、厳かに奏でられる演奏が「さんぎり(砂切、三切)」であることを、ガイドの方に教えていただきました。「さんぎり」というお囃子は言葉として聞いたことがあるし、知っていましたが、お囃子の前後に奏でられる演奏だったとは、初めて知ることができました。
笛、太鼓、金物はメインの一人のみで演奏されます。
ガイドの方に、自転車に乗りながらJR佐原駅まで町を案内いただき、送っていただきます。
佐原公園(諏訪下公園)の伊能忠敬の銅像も、ガイドさん曰く、「良くできている銅像」とのこと。
輪行で時間を稼いだお陰で途中下車する余裕が生まれた。
佐原駅。
かなり前に新駅舎になったと聞いていたが、新駅舎になってからは初めての訪問。
伊能忠敬先生の銅像を見に行く。🔶日本三大『測量/地図』偉人
長久保赤水 先生
伊能忠敬 先生 🌟
間宮林蔵 先生#ロード鹿島神宮提灯まち18 pic.twitter.com/uFvEVy2fkU— 旅人幸甚 @新治郡千代田村 (@brand_kas) September 2, 2018
JR佐原駅から帰ります
JR佐原駅。
駅前で輪行準備をしていると、タクシーの運転手さんが話しかけてきます。「こちらの駅舎も、新しくなって云々~」と話をします。この駅舎も完成して10年くらい経つのですね。
佐原駅の駅舎が完成したのは、東日本大震災が発生した2011年。02月ころ完成し、駅舎を引き渡した後に被災し、駅舎の一部が壊れてしまったそうです。
震災が発生した2011年は、茨城県だとJR日立駅の駅舎〔茨城県日立市〕が完成した時期ですね。
稲敷市民俗資料館で教えていただいたことや、佐原の観光ガイドの方に教えていただいたことを反芻しながら、成田線はゆっくりと成田駅を離れます。
今回の、ロードバイクルート
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〔 この項、おしまい 〕