常磐線 廃線の『金山トンネル』を探す北上の旅2003《失敗編》_第1章2日目(3/3)~旧トンネルをついに見つける!

常磐線_廃トンネル_廃線_北上の旅

福島県いわき市:2003年04月06日(日)取材

 

常磐線の福島県側、旧トンネルを探しに来た一泊二日の2日目。

先ほど見つけた常磐線『金山トンネル』。あれは旧トンネル(旧隧道)ではなく、現行のトンネル。トンネル探しの腕試しとしてはまずまずでしょう。歩いてたどり着いた竜田駅から常磐線に乗り、広野駅に移動します。

今回の旅の最後は、広野駅から末続駅までの旧トンネルを探索します。

 

常磐線 広野駅に移動する

常磐線富岡駅から旧トンネル探しを行ない、たどり着いた竜田駅。
今度は、広野駅まで電車で移動する事にします。

常磐線 竜田駅の駅名標<br srcset=

竜田駅ホームから仙台方面を眺める。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 竜田駅の駅名標
竜田駅ホームから仙台方面を眺める。

夜の森桜まつりのポスター<br srcset=

夜ノ森駅前の桜は有名らしく、一度は行ってみたい。竜田駅駅舎内にて。” width=”500″ height=”375″> 夜の森桜まつりのポスター
夜ノ森駅前の桜は有名らしく、一度は行ってみたい。竜田駅駅舎内にて。

 

常磐線 広野駅 ~童謡「汽車の歌」の碑

14時19分、常磐線上りの電車で竜田駅を出発。同29分、広野駅に着きました。広野駅ホームにはあの有名な記念碑があります。

童謡 汽車の碑<br srcset=

広野駅ホーム。大和田建樹先生が久ノ浜-広野間の景観を作詞した物と伝えられ、大和田愛羅先生が作曲した、との事。” width=”500″ height=”375″> 童謡 汽車の碑
広野駅ホーム。大和田建樹先生が久ノ浜-広野間の景観を作詞した物と伝えられ、大和田愛羅先生が作曲した、との事。

♪今は山中、今は浜、今は鉄橋渡るぞと~
は、ここ広野駅から久ノ浜駅までの常磐線から観た風景をあらわしたものです。

常磐線 広野駅 駅名標<br srcset=

♪今は山中、今は浜~ のスタート、広野駅。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 広野駅 駅名標
♪今は山中、今は浜~ のスタート、広野駅。

常磐線 広野駅 駅舎<br srcset=

常磐線のこの辺りの地域は皆、こういう意匠の駅舎が多いです。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 広野駅 駅舎
常磐線のこの辺りの地域は皆、こういう意匠の駅舎が多いです。

 

東禅寺トンネル(136.44m)

広野駅改札を抜け、駅前のシャッター商店街を歩いていきます。

シャッター商店街<br srcset=

車社会において、駅前という立地は経済の中心として成り立たないのでしょう。。” width=”500″ height=”375″> シャッター商店街
車社会において、駅前という立地は経済の中心として成り立たないのでしょう。。

常磐線に沿ってカーブ<br srcset=

常磐線につかず、離れずな状態で歩いていきます。” width=”500″ height=”375″> 常磐線に沿ってカーブ
常磐線につかず、離れずな状態で歩いていきます。

踏切を渡り、畑(田んぼ)の中などを歩いていきます。常に常磐線の線路のあるところを意識しつつ、線路から離れないようにします。途中で川があったので、橋を渡るために迂回。橋を渡り、川沿いに歩いていくと、砂利道がなくなってしまいました。

河川工事中<br srcset=

災害復旧工事、との事。” width=”500″ height=”375″> 河川工事中
災害復旧工事、との事。

川岸が崩れている<br srcset=

こういう風に川岸が崩れる事ってあるんですね。” width=”500″ height=”375″> 川岸が崩れている
こういう風に川岸が崩れる事ってあるんですね。

川のかなり向こうが常磐線<br srcset=

川を渡る為、橋を渡ったら、いつの間にか常磐線からかなり離れてしまいました。” width=”500″ height=”375″> 川のかなり向こうが常磐線
川を渡る為、橋を渡ったら、いつの間にか常磐線からかなり離れてしまいました。

川沿いの道<br srcset=

先ほどの橋を渡り、常磐線の線路に向かう為、川沿いを歩いていきます。” width=”500″ height=”375″> 川沿いの道
先ほどの橋を渡り、常磐線の線路に向かう為、川沿いを歩いていきます。

人が通れるような草木の踏みならされた道がありましたので、そこを歩いていきます。どんどん進んでいくと、急にあたりが開け、車が利用しているような少し広い道に出ました。その道を歩いていくと、常磐線の線路が存在する方面に向かっています。いつの間にか常磐線の線路が目の前に。

 

廃屋<br srcset=

人の気配のしない、昭和のにおいのする建物。家畜小屋もあります。” width=”500″ height=”375″> 廃屋
人の気配のしない、昭和のにおいのする建物。家畜小屋もあります。

少し広い道に出る<br srcset=

しばらく歩いていくと、道が開けてきました。車が通れるくらい。” width=”500″ height=”375″> 少し広い道に出る
しばらく歩いていくと、道が開けてきました。車が通れるくらい。

!!遠くに見えるのは!?<br srcset=

車が通った形跡のある道に出ました。その遠くに見える物は・・・。” width=”500″ height=”375″> !!遠くに見えるのは!?
車が通った形跡のある道に出ました。その遠くに見える物は・・・。

 

常磐線に沿うようにして歩いていくと、トンネルが見えるではないですか!?。それが東禅寺トンネルです。

 

常磐線旧トンネル 東禅寺トンネル(広野駅方面)<br srcset=

つ、ついに常磐線の旧トンネルを発見する事ができました~(TT)。” width=”500″ height=”375″> 常磐線旧トンネル 東禅寺トンネル(広野駅方面)
つ、ついに常磐線の旧トンネルを発見する事ができました~(TT)。

トンネル内部<br srcset=

水たまりがあり、決して足場は良くありません。比較的内部が明るいのが救い。” width=”500″ height=”375″> トンネル内部
水たまりがあり、決して足場は良くありません。比較的内部が明るいのが救い。

トンネル内の待避場?<br srcset=

トンネル内で汽車が来てしまった時、ここに待避するのでしょう。” width=”500″ height=”375″> トンネル内の待避場?
トンネル内で汽車が来てしまった時、ここに待避するのでしょう。

 

距離は136.44mと短く、あっという間に通り抜けることができます。通り抜けると東禅寺というお寺がありました。

 

常磐線 旧トンネル 東禅寺トンネル(末続駅方面)<br srcset=

旧トンネルを攻略しました! まずは、一個目だぁ~(^O^)9。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 旧トンネル 東禅寺トンネル(末続駅方面)
旧トンネルを攻略しました! まずは、一個目だぁ~(^O^)9。

 

台ノ山トンネル(156.55m)/広野側

アスファルトの整備された道を歩き続けます。
常磐線を見失わないようにして、歩いていきます。基本的に、線路の脇に道路はありません。畑や田んぼをはさむ形で、道がありますので、かなり遠目に常磐線を見ながら歩くことになります。

アスファルトの道を歩く<br srcset=

写真左手(写真フレーム外)に常磐線の線路を確認しながら、歩き続けます。” width=”500″ height=”375″> アスファルトの道を歩く
写真左手(写真フレーム外)に常磐線の線路を確認しながら、歩き続けます。

特急スーパーひたちが通過<br srcset=

線路が近い移動だと、安心します。” width=”500″ height=”375″> 特急スーパーひたちが通過
線路が近い移動だと、安心します。

ある程度歩いたところで、一本の整備されていない道を見つけました。ここでも私はビビビときました。とくに看板とかあるわけではないですが、ここを入って行かなければならない気がしました。

一本の整備されていない道<br srcset=

この道を見たとき、何かしら心に響く物を感じました。ので、入ってみます。” width=”500″ height=”375″> 一本の整備されていない道
この道を見たとき、何かしら心に響く物を感じました。ので、入ってみます。

 

その道を歩いていきます。中に入っていくと、住宅が部分部分にあり、畑(田んぼ)があります。その中を進んでいくと、トンネルが見えるではないですか!?。それが台ノ山トンネル(現行)です。しかし、それは現行のトンネルで、旧台ノ山トンネルではありません。辺りをくまなく散策していくと、藪の中にトンネルらしきものを発見。道もありますので降りていきます。

台ノ山トンネル(現行:広野駅方面)<br srcset=

畑のあぜ道を歩き抜けると、眼下に台ノ山トンネルが確認できました。” width=”500″ height=”375″> 台ノ山トンネル(現行:広野駅方面)
畑のあぜ道を歩き抜けると、眼下に台ノ山トンネルが確認できました。

整備されていない道を更に進む<br srcset=

道なりに更に歩いてみます。” width=”500″ height=”375″> 整備されていない道を更に進む
道なりに更に歩いてみます。

常磐線台ノ山トンネルの上に出ました<br srcset=

先ほど遠目に見えた台ノ山トンネルの上に出ました。右手の茂みに旧線路がある。” width=”500″ height=”375″> 常磐線台ノ山トンネルの上に出ました
先ほど遠目に見えた台ノ山トンネルの上に出ました。右手の茂みに旧線路がある。

更に下りて常磐線を回り込む<br srcset=

道なりに更に進むと、常磐線線路を回り込む事になります。” width=”500″ height=”375″> 更に下りて常磐線を回り込む
道なりに更に進むと、常磐線線路を回り込む事になります。

藪はこの季節、枯れているので推し進められそうなのですが、とげのある草が進行をさまたげ、奥まで進むことは非常に困難です。かなりがんばってみましたが、トンネル入り口まで進むことは無理のようです。ここは撤退することにしましょう。

常磐線の旧線路側に下りられそう<br srcset=

かき分けられている藪を発見。ここから下の級線路に下りる事ができそうです。” width=”500″ height=”375″> 常磐線の旧線路側に下りられそう
かき分けられている藪を発見。ここから下の級線路に下りる事ができそうです。

常磐線 旧トンネル 台ノ山トンネル(広野駅方面)<br srcset=

藪の向こうにうっすらと旧トンネル 台ノ山トンネルが見えるのですが、きつい藪ととげに断念します。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 旧トンネル 台ノ山トンネル(広野駅方面)
藪の向こうにうっすらと旧トンネル 台ノ山トンネルが見えるのですが、きつい藪ととげに断念します。

それでも上から写真は取れますし、トンネル上部のレンガも身近に撮影できましたから、良しとしましょう。

藪の中の側溝に足を突っ込む<br srcset=

藪の中には旧線路の側溝があったようで、足を突っ込んでしまいました。。” width=”500″ height=”375″> 藪の中の側溝に足を突っ込む
藪の中には旧線路の側溝があったようで、足を突っ込んでしまいました。。

台ノ山トンネル上部のれんが<br srcset=

旧トンネルの台ノ山トンネルの全貌を見る事はできませんでしたが、トンネル上部のレンガは間近に見る事ができました。” width=”500″ height=”375″> 台ノ山トンネル上部のれんが
旧トンネルの台ノ山トンネルの全貌を見る事はできませんでしたが、トンネル上部のレンガは間近に見る事ができました。

 

台ノ山トンネル(156.55m)/末続側

山の中を抜けるアスファルトの道を進みます。

台ノ山トンネルの反対側に出られます。
遠目に台ノ山トンネルの出口が見える気がしますが、こちらのほうはさらに草木が高くそびえ、進むのを困難にしています。今回はこちら側もあきらめることにします。

アスファルトの道を歩き、台ノ山トンネルの反対側を目指す<br srcset=

トンネルが通れないのなら、その上を通ればよい。” width=”500″ height=”375″> アスファルトの道を歩き、台ノ山トンネルの反対側を目指す
トンネルが通れないのなら、その上を通ればよい。

台ノ山トンネルの反対側に回り込む<br srcset=

草木が高くそびえており、こちら側から台ノ山トンネルにアクセスする事は困難。今回はあきらめます。” width=”500″ height=”375″> 台ノ山トンネルの反対側に回り込む
草木が高くそびえており、こちら側から台ノ山トンネルにアクセスする事は困難。今回はあきらめます。

 

夕筋トンネルは見つからない

山道を歩いていると、国道6号に合流したので国道を歩きます。
国道は車のために整備されてはいますが、人が歩くには適していません。国道側の夕筋トンネル(国道)を見つけました。おそらくこの近辺に、常磐線の夕筋トンネルがあるのでしょうが、まったく見当がつきません。先を急ぎます。

山道アスファルトに戻る<br srcset=

台ノ山トンネル(旧トンネル)へのアクセスはあきらめ、末続駅に向かう為、道を急ぎます。” width=”500″ height=”375″> 山道アスファルトに戻る
台ノ山トンネル(旧トンネル)へのアクセスはあきらめ、末続駅に向かう為、道を急ぎます。

夕筋トンネル(国道)<br srcset=

国道6号側の夕筋トンネル。この近くに、常磐線の夕筋トンネルがあるはずなのですが。。” width=”500″ height=”375″> 夕筋トンネル(国道)
国道6号側の夕筋トンネル。この近くに、常磐線の夕筋トンネルがあるはずなのですが。。

 

末続トンネル(国道6号)

さらに進んでいくと、今度は末続トンネル(国道)に続きます。末続トンネルは距離が270m近くあり、長いトンネルです。歩きでトンネル内を通過すると、車が自分のすぐ脇をびゅんびゅん通り過ぎますし、怖いです・・・。
トンネルを抜けると、末続駅の看板を見つけることができました。

末続第2トンネル(国道6号)<br srcset=

やはりこの近くに、常磐線の末続トンネルがあるはずなのですが、今回は見つけられず(TT)。” width=”500″ height=”375″> 末続第2トンネル(国道6号)
やはりこの近くに、常磐線の末続トンネルがあるはずなのですが、今回は見つけられず(TT)。

案内板に「末続駅」の文字<br srcset=

末続駅の文字に、ひと安心。道を間違えていたら、もどらなければなりませんからね。” width=”500″ height=”375″> 案内板に「末続駅」の文字
末続駅の文字に、ひと安心。道を間違えていたら、もどらなければなりませんからね。

 

常磐線 末続トンネル(350.94m)

末続駅方面に向かっていくと、当然のように見失っていた常磐線と再開します。

で、その線路を広野駅方面に戻るようにして歩き始め、民家や畑を抜けていくとトンネルがあるではないですか!?

それが、常磐線旧トンネルの、末続トンネル(広野駅方面)です。

常磐線 末続駅方面に歩きます<br srcset=

もしかしたら、旧トンネルが見つかるかもしれない、と言う淡い期待を持ちながら、末続駅方面に向かいます。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 末続駅方面に歩きます
もしかしたら、旧トンネルが見つかるかもしれない、と言う淡い期待を持ちながら、末続駅方面に向かいます。

常磐線の線路に再会<br srcset=

遠くに山があるって事は、その下にはトンネルがあるはず!” width=”500″ height=”375″> 常磐線の線路に再会
遠くに山があるって事は、その下にはトンネルがあるはず!

常磐線 旧トンネル 末続トンネル<br srcset=

山に向かって歩いていったら、末続トンネルを発見してしまいました! 左が現行トンネル。正面右が旧トンネルです。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 旧トンネル 末続トンネル
山に向かって歩いていったら、末続トンネルを発見してしまいました! 左が現行トンネル。正面右が旧トンネルです。

 

現在の末続トンネル(現行)と、旧末続トンネルはほぼ同じ位置にあり、旧トンネルはは現在も保守用の道路として利用されているようで、歩くことが非常に楽です。

常磐線 旧トンネル 末続トンネル(末続駅方面)<br srcset=

ゴシック調なデザイン。レンガで作られており、ローマ風です。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 旧トンネル 末続トンネル(末続駅方面)
ゴシック調なデザイン。レンガで作られており、ローマ風です。

トンネル内はこれまでのトンネルと同じように、内部照明がありませんから、真っ暗。特にこの末続トンネルは270mの長さがありますから、暗闇の部分が長く怖いです・・・。こういう情報は前もって知っていたので、家から持ってきたライトを点灯させます。それでも怖い(><)。

トンネル内部は真っ暗<br srcset=

トンネルは全長270mと長く、カーブを描いているので、出口の光が見えません。” width=”500″ height=”375″> トンネル内部は真っ暗
トンネルは全長270mと長く、カーブを描いているので、出口の光が見えません。

天井は黒く汚れている<br srcset=

蒸気機関車時代(SL)のすすの汚れがこびりついているのでしょう。” width=”500″ height=”375″> 天井は黒く汚れている
蒸気機関車時代(SL)のすすの汚れがこびりついているのでしょう。

ひんやりとしたトンネル内に、私の歩く音が聞こえます。

基本的にトンネル内の道は整備されていません。砂利道であったり、水溜りがあったり、といった感じです。天井にライトを向けると、黒く汚れているような気がします。これは蒸気機関車のすすがこびりついているのかもしれません・・・。

トンネルネタで、幽霊が出るとかそういった話がありますが、私には在りし日の旧常磐線の機関車の音が聞こえてきそうな。そんな気がしました。

 

常磐線 旧トンネル 末続トンネル(広野駅側)<br srcset=

長いトンネルを抜けました。今回訪れた旧トンネルの中で、最長でしたね。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 旧トンネル 末続トンネル(広野駅側)
長いトンネルを抜けました。今回訪れた旧トンネルの中で、最長でしたね。

 

長い長いトンネルを抜けると、まだ道は続きます。脇の常磐線に、スーパーひたちが通過します。このあたりは、民家はありません。ずーっと木々で覆われていた視界が、ここで一旦開け、海が見えます。ああ、これが、「今は山中、今は浜」の、「浜」なんだなーって気がしました。

 

スーパーひたち<br srcset=

向こう(広野駅方面)から、スーパーひたちがやってきました。” width=”500″ height=”375″> スーパーひたち
向こう(広野駅方面)から、スーパーひたちがやってきました。

♪今は浜~<br srcset=

これまで常磐線の車窓が山道だったのに、急に視界が開けました。この風景を見て、「♪今は浜~」と歌ったのでしょう。” width=”500″ height=”375″> ♪今は浜~
これまで常磐線の車窓が山道だったのに、急に視界が開けました。この風景を見て、「♪今は浜~」と歌ったのでしょう。

 

常磐線 夕筋トンネル(206.48m)

そう思いながら歩き続けると、再びトンネルが見えてきました。今度のトンネルが夕筋トンネルです。ここも同じように、新トンネルと旧トンネルが平行に並んでいますので、簡単に見つけることができるでしょう。

夕筋トンネル(末続駅方面)<br srcset=

末続トンネルからすぐに、夕筋トンネルが見えてきました。” width=”500″ height=”375″> 夕筋トンネル(末続駅方面)
末続トンネルからすぐに、夕筋トンネルが見えてきました。

線路脇に黄色い箱<br srcset=

これは電気設備なのかな? それとも、滑り止めの砂袋とか入っているのかな?” width=”500″ height=”375″> 線路脇に黄色い箱
これは電気設備なのかな? それとも、滑り止めの砂袋とか入っているのかな?

 

トンネルの入り口のレンガからは、自然の木が割って出てきており、年月の長さを感じさせてくれます。距離のあまり長く無い、旧夕筋トンネルを抜けます。

 

常磐線 旧トンネル 夕筋トンネル:末続駅方面<br srcset=

丸いアーチ状のデザイン。レンガを割って、樹が出てきています。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 旧トンネル 夕筋トンネル:末続駅方面
丸いアーチ状のデザイン。レンガを割って、樹が出てきています。

 

夕筋トンネルを出る<br srcset=

だいぶ日も暮れてきましたね~。感慨深い物があります。” width=”500″ height=”375″> 夕筋トンネルを出る
だいぶ日も暮れてきましたね~。感慨深い物があります。

常磐線 旧トンネル 夕筋トンネル:広野駅方面<br srcset=

デザインは一転して、ゴシック調のがっちりしたデザインになりました。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 旧トンネル 夕筋トンネル:広野駅方面
デザインは一転して、ゴシック調のがっちりしたデザインになりました。

これで一応、広野駅-末続駅間の4トンネルを攻略したことになりました。
本来の目標は、さらに末続駅の先(末続駅-久ノ浜駅間)も攻略する予定でした。しかし、すでに日は落ちつつあります。今回の常磐線旧トンネルの旅はここで終了しようと思います。

 

常磐線 末続駅で総括

常磐線 末続駅に到着する頃には、だいぶへとへとになっていました。

末続駅に向かう<br srcset=

道がアスファルトになったので、駅が近い。” width=”500″ height=”375″> 末続駅に向かう
道がアスファルトになったので、駅が近い。

常磐線 末続駅 駅舎<br srcset=

薄汚れたような感じがしますが、地元民が作り上げた手づくりの駅なのです。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 末続駅 駅舎
薄汚れたような感じがしますが、地元民が作り上げた手づくりの駅なのです。

常磐線 末続駅 駅舎正面<br srcset=

無人駅です。きっぷを売っていません。きっぷは電車内で購入します。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 末続駅 駅舎正面
無人駅です。きっぷを売っていません。きっぷは電車内で購入します。

今日は、きちんとした昼食も摂っていないし・・・。無人駅である末続駅の駅ベンチに荷物を置き、駅トイレ脇にある水道で手を洗い、顔を洗います。昨日買ってあったキットカットを食します。
駅内部には、末続駅誕生の写真が飾られています。

時間がゆっくりと流れています。

駅窓口はある<br srcset=

昔は駅員のいる駅だったのでしょう。” width=”500″ height=”375″> 駅窓口はある
昔は駅員のいる駅だったのでしょう。

末続駅の看板<br srcset=

駅ができた時から使われている駅名標。” width=”500″ height=”375″> 末続駅の看板
駅ができた時から使われている駅名標。

整理券を取るスタイル<br srcset=

乗車駅証明書発行機。バスの整理券と同じく、下車する時の証明。” width=”500″ height=”375″> 整理券を取るスタイル
乗車駅証明書発行機。バスの整理券と同じく、下車する時の証明。

整理券はこんな感じ。電車内の車掌さん、もしくは到着駅の窓口で精算します。

整理券はこんな感じ。電車内の車掌さん、もしくは到着駅の窓口で精算します。

末続駅の歴史の写真<br srcset=

地元民による、手づくりの駅舎であることが、写真で学習できます。” width=”500″ height=”375″> 末続駅の歴史の写真
地元民による、手づくりの駅舎であることが、写真で学習できます。

どちらの写真も、寄贈者は鯨岡利子様と記載されています。

どちらの写真も、寄贈者は鯨岡利子様と記載されています。

 

電車が来るまでの40分程度の間、時間の流れを楽しみます。ああー、これが地方の時間の流れなんだなーって気がしました。
駅舎や駅ホームを撮影しておきます。

常磐線 末続駅 駅舎

常磐線 末続駅 駅舎

 

常磐線 旧トンネルの旅(第1章)が終わる

まもなく電車がまいります。
跨線橋(高架橋)を渡り、2番線ホームに行きます。電車がまもなく入線してきます。これにて今回の常磐線旧トンネル訪問の旅を終了することにします。帰りは仙台まで出て新幹線か特急を使う予定でしたが、時間が合わないこともあり、各駅停車で常磐線を南下して帰ることにしました。

常磐線 末続駅 駅名標<br srcset=

だいぶ日が落ちてしまいました。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 末続駅 駅名標
だいぶ日が落ちてしまいました。

どっぷり日が暮れる<br srcset=

電車を待ちます。こんなに時間をゆっくり感じる機会はありません。” width=”500″ height=”375″> どっぷり日が暮れる
電車を待ちます。こんなに時間をゆっくり感じる機会はありません。

いわき駅で乗り換え、さらに常磐線を南下していきます。
訪れていない常磐線の旧トンネルを想いながら、再び来よう、そう思いました・・・。

 


Re:ぶらり茨城(2018年10月26日記載)

常磐線金山トンネル北上旅2003 第1章

常磐線で福島県に入った2日目。やっと、常磐線の廃線跡にある、旧トンネルを発見する事ができます。

この作品で訪問しているエリアは、つい先日まで東日本大震災の影響で、立ち入り制限のあった富岡駅や、竜田駅です。そこからさらに南下して、広野駅から末続駅の区間のトンネル旅でした。

完全に「感」と「体力」だけに頼った廃線跡を巡る散策でした。自分の場合、初見はあまり事前情報を仕入れないで突入し、二度目移行の訪問時に情報を入れて深めていくやり方なのです。よって、どうしても最初は行き当たりばったりの旅になってしまいます。

その辺は、過去作品『潮来シリーズ』の
潮来(いたこ)~返り討ち編 《初回》
潮来 ~霞ヶ浦リベンジ編 《2回目》
がすべてを物語っています。。

このページについて

このページは、2003年04月06日に取材した内容に基づき、2004年03月04日に書かれています。本文は当時の原稿を加筆修正している関係で、初出典時と写真や表現が異なる場合がございます。