前回、「茨城の観光地のひとつである霞ヶ浦。土浦の観光を考える時に、霞ヶ浦を切り離す事はできない。霞ヶ浦を考える時に、潮来をはずす事もできない。この目で潮来を確認しないで、潮来を切り離す事は危険な行為」と自覚し、潮来まで訪問しました。
しかし、その訪問はワタクシKOUJINN(旅人)に、“返り討ち”と言う形でキビシイ現実を見せつけてくれました。
→ 【 潮来(いたこ)~返り討ち編 】
リベンジします。
成田駅まで
事前に乗るべき電車(09:50発)に合わせて早起きをしようとしたら、寝坊。潮来駅までの乗り換えがスムーズにできる電車(10:30発)に予定を変更し、乗ることします。
最寄り駅で「18きっぷ」の2回目にハンコを押してもらい、ちょうど入ってきた電車に飛び乗ります。進行方向左手のドアに場所をとり、流れゆく景色を眺めます。
我孫子駅で成田線に乗り換えます。
成田線はロングシート。立ち乗り客が出ず、座席も余っている程度の乗車率で、快適です。ここにきて寝不足がたたり、うつらうつらしながら成田駅まで行きます。
成田駅のカレーライス
お昼12時を少し回ったところで成田駅に到着。
潮来方面に向かう佐原駅行きの電車(これも成田線)は出発まで20分ほどあります。時間がお昼時なので、昼食にしましょう。18きっぷを改札に見せて改札を出まして、成田駅外の駅そばにてカレーライスを食します。ご飯が硬め、カレーがちょい辛で、私好み。
カレーライスをたいらげ、駅のコンビニで飲み物を買い込み、再び改札の中に入っていきます。
先ほどまで佐原行きの電車内はがらがらでしたが、何人か乗客が乗り込んでいます。ボックス席の空きを見つけたので、陣取ります。やっぱり旅はボックス席に限りますなー。
成田駅を出発した電車は、30分ほどで佐原駅3番線に到着。続いて乗換える、0番線ホームに鹿島線の電車が待っています。乗換えの時間があまりないようなので、ちょっと駆け足。
鹿島線でもボックス席を陣取ることに成功です!
佐原駅から3つ目の駅が、潮来駅です。
鹿島線 潮来駅に再来
13時23分、潮来駅に到着。
潮来に来るのは2度目になります。前回は乗り換えや時間のとり方に失敗して、夜の到着でした。ですので、昼の時間に来たのは今回が初めてになります。
潮来駅改札を抜けると、右手に駅前ロータリーが広がります。「ようこそ潮来へ」の大きな看板もあります。さすが観光地ですね~。前回は何を思ったか、この「ようこそ潮来へ」の看板を見ておきながら、反対方向に歩き始めてしまい、道に迷い自滅しました・・・。今回こそ、霞ヶ浦を拝んでやります!!!!
潮来もまた、車社会のようです。駅前には県道101号が走っています。その県道を道なりに歩くと川があり、橋が架かっています。そこにも「ようこそ水郷潮来へ」の看板が設置されています。
その川は前川といい、あやめ園のひとつである前川あやめ園。
川をよく見ると、舟がたくさん設置されています。まだあやめの季節でないためか、舟は営業をしていないものばかりです。
常陸利根川
遊覧船乗り場の看板を見つけたので、橋を渡り左折します。
観光客はまったくいませんが、舟は営業をしているところもあります。実際、営業している舟の前を通ったら、「舟は要りますか?」と声をかけられました。しかし、今回の訪問は舟に乗ることではないのです・・・。気持ちだけ受け取り、進んでいくと、常陸利根川が目の前に広がりました。ところで利根川と常陸利根川って違うのかな~??。
常陸利根川沿いを霞ヶ浦方面に歩いていきます。
宴会用の舟があったり、釣りをしている人がいたり。
川の右手には、旅館やホテルがたくさんあります。人気がしないのですが、経営は大丈夫なのか心配になります。あやめのころは繁盛するのでしょうけれど、今みたいな季節はどうしているのかしら?。
潮来ふるさと館まで歩きましたが、霞ヶ浦が見える場所までには程遠いようです・・・。こりゃだめだと思い、一度潮来駅に戻ります。確か潮来駅前の観光案内所にレンタル自転車があったはずです。
潮来駅の観光案内所でレンタサイクルを借りる
潮来駅前の観光案内所で自転車を借ります。必要事項を記入し、1000円を渡します。自転車返却時に500円返してくれるので、実質500円で借りることができます。
あやめの咲いていない 前川あやめ園
自転車を借りてから行動範囲が広がり、時間にも心にも余裕ができてきました。潮来駅から近かった、前川あやめ園に立ち寄ってみます。
潮来ふるさと館
やっぱ自転車は最高ですなー。あっという間に、先ほどの潮来ふるさと館までたどり着きました。
白鳥とカルガモ
さらに自転車を進めていきますと、また川にぶつかります。橋を渡るのですが、そのとき、白鳥を餌付けしている場面を見ることができました。へぇー、こんなところに、あんな大きな鳥がいるんですねー。自然動物だと思います。ほかにもカルガモと別の白鳥が一緒になって泳いでいるところも見られたし、少し感激♪。
広がる霞ヶ浦を見て、リベンジを果たす!
北利根橋の下のトンネルをくぐり、自転車道はいったん常陸利根川から離れていきます。
自転車道が再び常陸利根川に近づいていって、丘を登ると、そこにひろーーーい霞ヶ浦が広がりました。思わず「おー」と声を出してしまいました。
潮来とは反対側になる土浦入りの霞ヶ浦は地形上、こんなに広がって見えません。土浦入りから見る霞ヶ浦は、地形がとんがった奥のほうだから、狭く見えるのです。
しかし、いま見ている光景は、怖いほど広いです。飲み込まれそうなほど広い霞ヶ浦。すごい・・・。
永山消波施設
もう少し進むと、環境を取り戻すためのプロジェクト、「永山消波施設」を見ることができます。
波の影響で削り取られた川岸を、自然の力で回復させようとする試みのようです。防波堤を築き、ヨシ原を保全し、アサザを自然発生させて育成する、というのが簡単な流れ。しかし、自然はすぐには回復しないでしょうから、時間をかけてのプロジェクトになろうかと思われます。
潮来駅に戻り、帰宅の途につく
潮来方面からの霞ヶ浦を見ることができたし、今回の目的は達成しました。潮来駅に戻ります。
潮来駅の観光協会で借りていた自転車を返却。
16時26分の鹿島線で潮来駅から成田駅まで戻り、成田線で我孫子駅、常磐線で柏駅に行きます。柏駅で降り、珍来で餃子定食を食べました。
【 GoogleMapが無かった。ストリートビューも無かった。 】
この作品を取材したのは、今から15年前の2003年03月になります。
その5ヶ月ほど前の2002年11月に潮来に訪問しましたが、その時、悪条件が重なり潮来への訪問は遅れ、終いには潮来で遭難しかける!?という、大失態を犯していました。 → 潮来(いたこ)~返り討ち編(2002年11月)
前回の旅も、今回のこの旅も、目的はただひとつ。
「潮来から霞ヶ浦を見てみたい。」
ただ、それだけでした。
今(2018年)は、GoogleMapもあれば、ストリートビューで行った事がない国ですら、簡単に行く事ができます。(行った気になれます)
ただしかし、この時代にはそれが無かった。
ネット上で見る地図機能はありましたけど、GoogleMapほど詳細な情報は出てこなかったし、ストリートビューもこの旅の3年後(2007年)にサービスが始まっています。
昨日(2018年10月20日)、石岡市柿岡の柿岡地磁気観測所は、年に1度の施設無料公開日でした。午前と午後に、地磁気観測所の所長、職員による講演会がありました。午後の部で「世界地磁気探検~地磁気を描いた歴史上の人たち」の講演があり、その中でこういう表記がありました。
「体を張る人 or 頭を使う人」
「体を張る人」を「行動型」と表記し、それは「探検家」であったり、「機器開発者」というタイプに区分していました。
「頭を使う人」は「思考型」と驚喜し、「哲学者」「数学・天文学者」と区分していました。
どちらも真実を追い求めるには必要な要素です。しかし、今の世の中、ちょっとネットで調べただけで「やった気になり」終わってしまい、「真実、事実」を目で確かめない人が多い聞かします。それはちょっと危険だな、といつも思います。
私、KOUJINN(旅人)は、常に足を使って行動し、目で事実をきちんと見る。まずそこを大事にしたい、と思いました。
このページは、2003年03月08日に取材した内容に基づき、2003年03月21日に書かれています。本文は当時の原稿を加筆修正している関係で、初出典時と写真や表現が異なる場合がございます。