さいたま市に移設された、ひたちなか海浜鉄道の旧車両 キハ22形223
埼玉県のさいたま市と川口市の間の、さいたま市緑区の新興住宅地。埼玉高速鉄道(埼玉スタジアム線)浦和美園駅を最寄りとする眼科「ほしあい眼科」〔埼玉県さいたま市緑区〕の敷地内には、茶色い塗装の古めかしい車両(電車、汽車、気動車)が静態保存されています。
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気動車「EF8110」、「EF6645」 ~ほしあい眼科
ほしあい眼科の敷地内には、ほかにも流山鉄道の車両先端部分や、客車や寝台車両を牽引したであろう気動車「EF8110」や「EF6645」が、眼科の駐車場敷地内に静態保存されています。
気動車 キハ22形(221、222、223)の現在
あるとき、我が茨城のひたちなか海浜鉄道の阿字ヶ浦駅近くに、ほしいも神社ができたことを知りました。また、阿字ヶ浦駅構内に、気動車「キハ222」の引退車両を利用した、「ひたちなか開運鉄道神社」なるものが建立されたことも知りました。
ひたちなか開運鉄道神社の本殿?として利用される車両が「キハ222」であり、これは「キハ22形」と呼ばれ、ひたちなか海浜鉄道では3両(221、222、223)使用されている(いた)ことを知りました。
で、なにげなくその「キハ22型」の3両を調べていたら、そのうちの1両が、この「ほしあい眼科」にある車両であることを、知ったのです!
車両型番 | |
キハ221 | 2009年に撤去、解体。 |
キハ222 | ひたちなか海運鉄道神社 として利用。(2021年より拝殿として利用) |
キハ223 | 羽幌炭礦鉄道カラーに塗装変更された上、2009年12月17日に搬出され、ほしあい眼科に移築、静態保存されている。 |
キハ22形 221 と キハ22形 222
- キハ22形221は、2009年に撤去、解体されました。
- キハ22形222は、2021年に「三鉄ものがたり実行委員会」のクラウドファンディングにより、阿字ヶ浦駅構内のホームにて「ひたちなか開運鉄道神社」のご神体として活用されています。
キハ22形 223
キハ223は車両本体を羽幌炭礦鉄道カラーに整備、塗装し直したあと、現在はほしあい眼科〔埼玉県さいたま市緑区〕にて静態展示されています。眼科の敷地内を経由して、キハ22形223の 保存車 車両内に入る(見学する)ことができます。
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北海道 羽幌炭礦鉄道「キハ22形」の歴史
時代(1900年中盤頃まで)が主燃料を石炭としていた時代、日本各地には多くの炭鉱がありました。
北海道にも道内各地に炭鉱があり、取れた石炭は鉄道で運ばれました。今でこそ北海道内を走るJR線は廃線などで路線がかなり減りましたが、かつて国鉄の時代、北海道内には網目のように線路が敷かれていました。路線は非電化だったため。SLや気動車が石炭を載せた車両をけん引して走っていました。
北海道の炭鉱のひとつ『羽幌炭鉱(はぼろたんこう)』。
羽幌炭鉱で産出された石炭を運ぶために建設された鉄道が『羽幌炭礦鉄道(はぼろたんこうてつどう)』でした。羽幌炭鉱鉄道は1941年に開通。1970年に炭鉱が閉山されたため、同路線は廃止(廃線)となりました。
『羽幌炭礦鉄道』(1941-1970)で導入された気動車のうち、キハ22形が昭和35年(1960)から昭和41年(1966)にかけて富士重工業にて製造され、旅客輸送に使用されました。キハ22形はキハ221、キハ222,キハ333と3両作られましたが、羽幌炭礦鉄道が廃止されたあと、茨城交通(現・ひたちなか海浜鉄道 2008-)に譲渡されました。
ひたちなか海浜鉄道 阿字ヶ浦駅 。
ホームは北海道の 遠軽駅 を連想させる。#鷲子祇園祭の旅19 pic.twitter.com/dZ6WOv1X37
— 旅人幸甚 @新治郡千代田村 (@brand_kas) July 15, 2019
地図:ほしあい眼科
住所:〒336-0967 埼玉県さいたま市緑区美園6丁目9−10
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