出張秩父夜祭りの旅22 初日 | 秩父夜祭2022 宵宮 221202

出張 秩父夜祭りの旅22_初日_秩父夜祭_2022_中町屋台

出張秩父夜祭りの旅22 初日 | 秩父夜祭2022 宵宮 221202

 

プロローグ ~「秩父夜祭」に訪問しようとしたきっかけ

埼玉県立歴史と民俗の博物館 企画展「銘仙」

埼玉県立歴史と民俗の博物館(埼玉県さいたま市大宮区)で開催された「銘仙(めいせん)」。期間〔令和04年(2022)10月15日~12月04日〕

歴史と民俗の博物館 企画展「銘仙」(2022年撮影)

歴史と民俗の博物館 企画展「銘仙」(2022年撮影)

銘仙(めいせん):先染めした生糸で織られた織物(2022年撮影)

銘仙(めいせん):先染めした生糸で織られた織物(2022年撮影)

大正時代から戦前にかけて養蚕業が盛んだったころ、流通させることのできない規格外の絹糸を使い、先染めした糸で織った織物は「銘仙」と名付けられました。北関東を中心に流行し、埼玉県の秩父で織られた銘仙も「秩父銘仙」と呼ばれ、ひとつのブランドとして確立していました。

博物館クルー 唐破風による秩父のお囃子の実演

11月14日に歴史と民族の博物館に赴いたところ、博物館クルーの「唐破風(からはふ)」という団体が日本無く地域のお囃子を演奏する「野外ステージ」を行なっていました。タイミング良く、第三部を拝見、拝聴することができました。その演目の中で「秩父屋台囃子」が演じられました。

博物館クルー「唐破風(からはふ)」による、秩父屋台囃子、秩父音頭などの演奏(2022年撮影)

博物館クルー「唐破風(からはふ)」による、秩父屋台囃子、秩父音頭などの演奏(2022年撮影)

太鼓のリズミカルな連続音。大太鼓が打ち鳴らす様。すり鉦。笛の音。
茨城県内のお囃子はいろいろ聴いてきましたが、この「秩父屋台囃子」のリズミカルで力強いお囃子は初見です。また、ひとつまえに演奏された「秩父音頭」はちょっと昔の人だと学校の授業などで必須だったそうです。近代になって「浦和音頭」などが登場しましたが、それまでは「秩父音頭」は埼玉では代表的な音頭だったそうです。

12月04日に「秩父夜祭」の本祭が行なわれ、山車が団子坂を上る様子や、花火(スターマイン)が打ち上がる様などを説明されました。

令和04年の「秩父夜祭」に訪問することにした

一度この「秩父夜祭」に参戦したく予定を整えることにしました。
12月02日の「宵宮」、03日の「大祭」の二日間、訪問することにしました。秩父に宿泊することも検討したのですが、もともと宿泊施設の少ない秩父駅周辺。駅周辺の宿泊施設の空きは、すでに埋まっていました。また、秩父駅から離れた近隣の大きい町の宿泊施設も予約がすべて埋まってしまっていました。仕方なく、両日それぞれ、日帰りでアクセスすることにしました。

 

秩父夜祭会場 西武秩父駅へ向かう

12月02日、「秩父夜祭」宵宮 当日。
最寄り駅からJR武蔵野線で新秋津駅。徒歩でJR新秋津駅から西武池袋線 秋津駅に向かい、所沢駅まで各駅停車に乗ります。所沢駅から特急ちちぶ(ラビュー)で、終点西武秩父駅に向かいます。
今日は平日。特急券を買っていなかったので、特急乗車駅となる所沢駅構内で特急券を購入します。改札階の駅員窓口で特急券の売場を聞くと、乗り場ホームの真ん中ほどに特急券の自動券売機がある、とのこと。

西武鉄道 所沢駅 | 特急券自動券売機 (2022年撮影)

西武鉄道 所沢駅 | 特急券自動券売機 (2022年撮影)

紙の特急券 | 自動券売機では座席指定はできない(2022年撮影)

紙の特急券 | 自動券売機では座席指定はできない(2022年撮影)

特急券をスマホから購入する場合は、座席指定ができます。しかし、特急券を自動券売機で購入する場合、(窓側、通路側は指定できますが)座席の位置は自動的に割り振られるようです。

特急ラビューは窓が広く、眺めが良い。午前中の日差しがまぶしかったけど、カーテンを閉めることができたので窓側で良かった。

特急車内は半分も埋まっておらず、隣の席も空いていて快適。コンセント(100V?)も肘掛けの下にあります。

特急座席のテーブル | 車内販売はありません(2022年撮影)

特急座席のテーブル | 車内販売はありません(2022年撮影)

西武鉄道 西武秩父線 の車窓から(2022年撮影)

西武鉄道 西武秩父線 の車窓から(2022年撮影)

特急ラビューは、所沢駅から約1時間で終点西武秩父駅(盲腸駅)に到着。
まあるい先頭車のデザインが画期的。ワイパーの設計がたいへんそう。

西武鉄道 特急ラビュー 茨城県日立市出身の建築家妹島和世のデザイン(2022年撮影)

西武鉄道 特急ラビュー 茨城県日立市出身の建築家妹島和世のデザイン(2022年撮影)

西武秩父駅 特急有人改札(2022年撮影)

西武秩父駅 特急有人改札(2022年撮影)


駅前の秩父観光情報館のところにコインロッカー。小サイズで400円/回。夕方もう一度荷物を取りに来る計画で、夕方まで使わない荷物をロッカーに預け、荷を軽くします。

西武秩父駅 駅前の秩父観光情報館 コインロッカーがある(2022年撮影)

西武秩父駅 駅前の秩父観光情報館 コインロッカーがある(2022年撮影)

秩父夜祭の交通案内図が無料配布されている(2022年撮影)

秩父夜祭の交通案内図が無料配布されている(2022年撮影)

 

団子坂 調査

団子坂の一本南の坂。将来的にこっちを祭で使いそう(2022年撮影)

団子坂の一本南の坂。将来的にこっちを祭で使いそう(2022年撮影)

こちらがあの「団子坂」。驚くほど狭く、短い坂(2022年撮影)

こちらがあの「団子坂」。驚くほど狭く、短い坂(2022年撮影)

まずは団子坂の見学。「唐破風」の方が「急な坂だけど、びっくりするほど短い」と称されていました。実際行くと、本当に短い。が、角度は驚くほど急です。25度とも言われています。ロードバイクでも11パーセント勾配できつくなってくるのに、こんな坂を山車が上れる(引っ張り上げる?)のは絶対に見学したい。団子坂上りは明日03日。

動画:団子坂をちょっと上ってみる

 

 

秩父神社 御旅所

御旅所と背景には武甲山(2022年撮影)

御旅所と背景には武甲山(2022年撮影)

秩父神社 御旅所に祀られる妙見様の使いの亀(玄武)(2022年撮影)

秩父神社 御旅所に祀られる妙見様の使いの亀(玄武)(2022年撮影)

団子坂をを上った先が広場のようになっている。実質、秩父市役所の駐車場みたいな感じです。この一角に、秩父神社 御旅所(おたびしょ/秩父市市指定史跡)があります。

秩父神社の祭神である妙見様と、武甲山の神様である龍神様との逢瀬の場として、ここ御旅所が存在するのです。そしてこの御旅所には、秩父神社の使いである亀(「亀の子石」と呼ばれる)が祀られています。

 

御花畑駅 立ち食い

秩父鉄道 御花畑駅

秩父鉄道 御花畑駅。副駅名として芝桜駅とも呼ばれるそうです(2022年撮影)

秩父鉄道 御花畑駅。副駅名として芝桜駅とも呼ばれるそうです(2022年撮影)

御花畑駅駅舎内。ICカードに対応した改札(2022年撮影)

御花畑駅駅舎内。ICカードに対応した改札(2022年撮影)

御旅所から秩父神社方面に歩くと、秩父鉄道の御花畑駅があります。駅舎、待合室とも、田舎のローカル線のような味わいがあります。御花畑駅の近くにある公衆トイレは、ウォシュレットで嬉しい。俺っちは、ウォシュレットが無いと痛くなっちゃう派なので、助かります。

立ち食いそば 花結

立ち食いそば 花結。一瞬、飲食店と認識できなかった(2022年撮影)

立ち食いそば 花結。一瞬、飲食店と認識できなかった(2022年撮影)

天ぷらうどん。うどんが太い。一本ずつ食べる感じ(2022年撮影)

天ぷらうどん。うどんが太い。一本ずつ食べる感じ(2022年撮影)

その駅前には、立ち食いそば屋。
そばかうどんか、どちらが良いのか伺うと、どちらもアリとのこと。うどんは太いですよ。とのことだったので、天ぷらうどんを注文します。たしかにうどんは太い。コシが無い。この「コシが無い」のは、埼玉関連のうどんでは多く見うけられます。俺っちはコシの無いうどんになれているので、悪くないと思います。


御花畑駅の駅前に、200円/日のロッカーを見つける。こちらなら予算400円あれば、2回(200円x2回)出し入れができる。

 

馬場通り

小池煙草店 | ゴシック建築のようなたたずまい(2022年撮影)

小池煙草店 | ゴシック建築のようなたたずまい(2022年撮影)

宮前 | ロッジのような建物。青いのは銅板か?(2022年撮影)

宮前 | ロッジのような建物。青いのは銅板か?(2022年撮影)

秩父鉄道御花畑駅から秩父神社方面に北上すると、商店街のようになります。地名は馬場町。通り名を「馬場通り」と言います。馬場通りは秩父市の中央商店街。明治末に織物(秩父銘仙!)により、商い通りができました。

 

秩父神社

今日02日は、6基ある屋台・笠鉾のうち、上町屋台、中町屋台、本町屋台の3基が出ているそうです。

上町屋台がお宮参りをしていた

秩父神社 拝殿に向かって上町屋台が張り付いている(2022年撮影)

秩父神社 拝殿に向かって上町屋台が張り付いている(2022年撮影)

上町屋台 | 舞台に着物を着た女の子が座っています(2022年撮影)

上町屋台 | 舞台に着物を着た女の子が座っています(2022年撮影)

秩父神社に到着。境内に入ると目の前に上町屋台が拝殿に向かって貼り付いています。「お宮参り」という行事です。

上町屋台 | 屋台の下「てこ棒」を外しています(2022年撮影)

上町屋台 | 屋台の下「てこ棒」を外しています(2022年撮影)

上町屋台 | 境内に入ってくる中町屋台を待ちます(2022年撮影)

上町屋台 | 境内に入ってくる中町屋台を待ちます(2022年撮影)

上町屋台の下で、何やらごそごそやっています。屋台の下に「てこ棒(ギリとも、ギリ棒とも言う)」を入れています。その中を、大通り方面から中町屋台が入ってくる。

中町屋台のお宮参り

中町屋台が秩父神社境内に入ってきた(2022年撮影)

中町屋台が秩父神社境内に入ってきた(2022年撮影)

中町屋台 拝殿の前でギリ廻しで方向転換(2022年撮影)

中町屋台 拝殿の前でギリ廻しで方向転換(2022年撮影)

中町屋台が秩父神社境内に入ってきました。上町屋台と入れ替わり、秩父神社拝殿の方に向かいます。中町屋台は拝殿の方に向くため、ギリ廻しを行ないます。

ギリ廻しで方向転換をした中町屋台が拝殿に進む(2022年撮影)

ギリ廻しで方向転換をした中町屋台が拝殿に進む(2022年撮影)

拍子木を打ち鳴らすと、お囃子の演奏を止め、参拝します(2022年撮影)

拍子木を打ち鳴らすと、お囃子の演奏を止め、参拝します(2022年撮影)

屋台・笠鉾の囃子手は何と言っているの?

「オー」とも「ほぉー」とも言っているように聞こえる。屋台・笠鉾に乗った囃子手は「ホーライ」と言っているそうです。「ホーライ」とは「 蓬莱山(ほうらいさん)」のホーライ。

奉納 神楽

神楽殿 | 奉納神楽が演じられています(2022年撮影)

神楽殿 | 奉納神楽が演じられています(2022年撮影)

本日だけで、11座演じられるそうです。神楽の拝見だけで、一日充実させることができます。

「天の岩戸開き」とか「大蛇退治(おろちたいじ)」などは別所で拝見したことがあるなぁ~。

 

大通り

都市計画により、道路が広くなった

「都市計画道路」として幅員が広がりました(2022年撮影)

「都市計画道路」として幅員が広がりました(2022年撮影)

秩父山地を背景に、道路が広がった(2022年撮影)

秩父山地を背景に、道路が広がった(2022年撮影)

大通りに出ます。この大通りはもともと道路幅(幅員)の狭い道路だったようです。工事前の幅員は9.0メートルだったものが、拡張工事により16.0メートルに広がりました。

工事期間は「平成19年度(2007)から令和04年度(2022)」となっており、今年令和04年度(2022)中に完成することになります。新型コロナウイルス(COVID-19)で、秩父夜祭は2年行なわれていませんでした。今回の秩父夜祭は道路拡張後、初の開催となるのです。

 

上町屋台 曳き踊り(所作)

上町屋台 | 曳き踊り(所作)舞台上で三味線と歌舞伎が演じられる(2022年撮影)

上町屋台 | 曳き踊り(所作)舞台上で三味線と歌舞伎が演じられる(2022年撮影)

地方(ぢかた)の三味線と、立方(たちかた)の踊りによる、日本舞踊。曳き踊り(所作)。日本舞踊は、花柳 志寿代(はなやぎ しずよ)が指導。長唄三味線は杵屋正十郎が指導。

大通りの風景

本町の會所(2022年撮影)

本町の會所(2022年撮影)

本町 寄付の紙(2022年撮影)

本町 寄付の紙(2022年撮影)

中町の會所。のれんに「大正十三甲子年」とある(2022年撮影)

中町の會所。のれんに「大正十三甲子年」とある(2022年撮影)

ここに内容を
雷神堂(2022年撮影)

雷神堂(2022年撮影)

中町屋台収蔵庫(2022年撮影)

中町屋台収蔵庫(2022年撮影)

地蔵川石橋の石(石の由来)

地蔵川石橋の由来(2022年撮影)

地蔵川石橋の由来(2022年撮影)

江戸時代の秩父夜祭では六台の屋台・笠鉾を御旅所へ曳き上げる際、途中にあった地蔵川を渡る必要がありました。しかし橋が無かったため、お祭りのたびに川を埋め立てて渡っていました。
明治09年に永久橋を架けましたが、その際使われた石の一つです。

 

再び 秩父神社 (15:30)

秩父神社の神輿。菊のご紋が見える(2022年撮影)

秩父神社の神輿。菊のご紋が見える(2022年撮影)

再び、秩父神社の境内に戻ります。先ほどは見られなかった、秩父神社の神輿。神輿には皇室の「菊のご紋」が見えます。

「乳銀杏(ちちいちょう)」(2022年撮影)

「乳銀杏(ちちいちょう)」(2022年撮影)

「お元気三猿」よく見・よく聞いて・よく話そう(2022年撮影)

「お元気三猿」よく見・よく聞いて・よく話そう(2022年撮影)

 

西武秩父駅 駅前温泉 祭の湯

15時30分から18時前までは、屋台・笠鉾は休憩に入るようです。
俺っちも、夜の花火撮影の撮影の準備のため、腹ごしらえをします。西武秩父駅まで戻ります。

西武秩父駅 駅前は出店で賑わう(2022年撮影)

西武秩父駅 駅前は出店で賑わう(2022年撮影)

姫豚味噌わらじかつ丼 1480円

姫豚味噌わらじかつ丼 1480円

西武秩父駅に併設された商業施設「西武秩父駅前温泉 祭の湯」。温泉私設とは別にフードコートがあり、自動券売機で食券を買います。チケットに表記された番号で呼ばれます。「姫豚味噌わらじかつ丼」 1480円。

 

花火を撮影しに来たけど 18:00~

今日02日の花火は、19時から20時の間に約500発打ち上げられます。明日03日の花火の打ち上げ数の方が多いようですが混雑を考え、今日02日の花火を撮影します。

市役所の「花火観覧エリア」(2022年撮影)

市役所の「花火観覧エリア」(2022年撮影)


市役所の駐車場で花火撮影のスタンバイをするも、駐車場にはだれも人が来ず。02日の花火の打ち上げ時間は19~20時まで。花火の総打ち上げ数が約500発で少ないためか、打ち上げも間延びしている感じ。

Twitter による動画

 

 

幸甚

今日02日は、山車の巡行が20時まで。花火の終了時間も20時です。なので、花火の撮影では無く、屋台・笠鉾の撮影を優先すべきだったと後悔しました。

秩父神社 御旅所

明日(03日)の団子坂曳き上げ会場である御旅所を経由。各町の代表が御旅所参りをしておられます。記念撮影をお手伝い。

各町の代表が御旅所参り。記念撮影を手伝う(2022年撮影)

各町の代表が御旅所参り。記念撮影を手伝う(2022年撮影)

御旅所前の飲食屋台。特等席だな(2022年撮影)

御旅所前の飲食屋台。特等席だな(2022年撮影)

団子坂を御旅所方面から撮影(2022年撮影)

団子坂を御旅所方面から撮影(2022年撮影)

団子坂を御花畑駅方面から撮影(2022年撮影)

団子坂を御花畑駅方面から撮影(2022年撮影)

 

帰宅は 西武鉄道 特急ラビュー

明日03日も来ますが、宿泊の宿が取れなかったので本日は帰宅。西武秩父駅から特急ラビューに乗車。帰りの特急も空いていた。ベルクで買ってきた見切り品のプリンアラモードを食べながら、帰途につきます。

泊まれるなら泊まりたかったが帰宅します(2022年撮影)

泊まれるなら泊まりたかったが帰宅します(2022年撮影)

ベルクで買ったプリンアラモード(2022年撮影)

ベルクで買ったプリンアラモード(2022年撮影)



 

いばらきだいすき セカンドシーズン

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翌日12/04、『秩父夜祭 大祭』につづく