飯野屋旅館 古渡遭難事件
2005年(平成17年)03月。
平成の大合併により、茨城県江戸崎町、新利根町、東町、桜川村の3町1村は、稲敷市へと生まれ変わりました。
このお話は、2005年に誕生したばかりの稲敷市(いなしきし)で起きた、とある“遭難事件”での出来事です。
稲敷市の茨城百景碑の旅
この日、俺は、茨城県美浦村から始まる、茨城百景碑の探索を行なっていました。
旧江戸崎町地域で茨城百景の碑を探し、旧桜川村の古渡(ふっと)まで徒歩で探索のエリアを広げます。夏の日の夕方とは言え、18時を回ると、あたりは大分暗くなってきました。
古渡のバスが廃線で帰れなくなる:古渡遭難事件
JR土浦駅方面にバスで戻るため、事前にネットで調べてあった古渡地域のバス停まで行ってみます。すると、事前調査では存在していた、古渡のバス停は“廃線”で無くなっていました。。
仕方なく、再び江戸崎地域まで、日が落ちた暗闇の中を、徒歩で江戸崎のバス停「吹上」まで戻ります。
旧江戸崎町から旧桜川村地区に歩いてきたときと同じように田園風景の中をとぼとぼと歩かなければなりません・・・。道路には照明がぽつんぽつんとありますが、基本的にあたりは田んぼが広がる暗闇。30分ほど歩きます。不幸中の幸いとでも言いましょうか。ペンライト(高輝度LED)を持ってきていたのは、心の支えになりました・・・(TOT)。
古渡橋から江戸崎町市街地まで歩く
20時を回り、バス停「吹上」に到着。
JR土浦駅方面に戻る路線バスは、19時43分の最終が行ってしまった後でした。。ここ吹上からJR土浦駅まで歩いて戻るとすると、二時間以上かかります。。タクシーと言っても、こんなところでタクシーは捕まらない。
そのとき、
- 「吹上から江戸崎の市街地が近い」ことを思い出しました。
- また、江戸崎地域に「旅館」が点在していることも思い出しました。
- もし旅館に泊まれなくても、タクシー会社があったはずだから、最悪タクシーに乗って最寄り駅まで戻ることができる。
ふらふらになりながら、30分ほどかけて江戸崎市街地に向かうと、江戸崎では「江戸崎祇園祭」が行なわれていました!
江戸崎祇園祭 2005 の風景
飯野屋旅館を発見!
藁をもつかむ思いで、飯野屋旅館〔茨城県稲敷市江戸崎甲〕に入ります。。旅館の受付で本日宿泊できるか伺うと、部屋に空きがあるとのこと!! すぐさま宿泊を申し出ます。
もし帰れなかった場合、野宿を視野に入れていたので、気持ちがだいぶ楽になりました。
部屋設備:飯野屋旅館
旅館なので、予想通りの和室でした。
きれいに掃除されているので、安心しました。
廊下、玄関:飯野屋旅館
朝食と食堂:飯野屋旅館
この時間帯、他のお客さんがいなかったので、自分ひとりで朝食をいただきました。
いんげんの胡麻和え、魚の佃煮、赤みそ風味のみそ汁。とてもおいしかった~。いんげんの胡麻和えの食感、歯ごたえは、15年たった今でも覚えています。
お酒の料金表が貼られています。夜はお金を払えば、各種アルコールをいただくことができるのでしょう。
風呂:飯野屋旅館
※昨晩はくたくたに疲れていたので、入浴だけして風呂を撮影することを忘れていました。。
退出する:飯野屋旅館
稲敷市(江戸崎町)に宿泊するつもりがなかったので、荷物はナップサックとタオルだけ。
突然の訪問、宿泊だったのに、飯野屋旅館さんは快く受け入れてくださいました。ありがとうございました!
翌日の江戸崎祇園祭 2005
本日2005年07月23日は、江戸崎祇園祭のおまつり2日目。土浦市街地でも土浦祇園祭が行われます。江戸崎の祇園祭を眺めながら、路線バスに乗り、土浦駅方面に戻ります。
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レポート内容は取材時においての内容になるため、最新情報と異なる場合がございます。
稲敷の茨城百景巡りと江戸崎祇園祭 050723
古渡遭難事件 050722