2018年09月17日、常磐線水戸駅北口の丸井水戸店(茨城県水戸市)が49年間の営業をもって閉店しました。水戸駅、水戸市街地の顔のひとつであった丸井の撤退により、水戸駅周辺の経済がまた一歩弱まってしまいました。
《参考URL https://www.0101.co.jp/041/ 》
この丸井水戸店の閉店から、さかのぼること14年前の2004年01月。
常磐線土浦駅西口駅前にあった、丸井土浦店(茨城県土浦市)が閉店しました。
かつて、土浦駅前に丸井があったことを知らない人も多いことでしょう。
2018年現在、そのビルは雑居ビルとなっている
常磐線 土浦駅西口を出て、右手に見えるのは、複合式雑居ビルぷらっとです。
1、2階のパチンコ・スロット店KICON(キコーナ)から始まり、居酒屋飲食店、カラオケ店などが入ります。
アルカス土浦 / 土浦市立図書館 の開業
この付近は先日、図書館併設施設アルカス土浦が完成したこともあり、人通りの少ない土浦駅前でも割合、人通りが多いエリアです。
このアルカス土浦は、土浦駅周辺の物理的な閉塞感を解放する広場により、開放的な駅前空間を演出することに成功しています。
2003年当時の丸井土浦店
土浦をまちづくりや駅前経済、と言う目線で見るようになってから2年くらい経った、2003年夏の丸井土浦店。この時は、いつも通りの営業をしていました。
しかし、事態は急変します。
2004年(平成16年)01月を持って、丸井土浦店が閉店する、との情報が流れました。夏場、秋口の土浦の花火大会の頃までは良く訪問する土浦駅ですが、年末年始は訪れる機会が全くありません。
そして、2004年01月に、丸井土浦店に訪問する事になります。
丸井土浦店 閉店前日 2004年01月11日
閉店のご挨拶
平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
この度、丸井土浦店は誠に勝手ながら
平成16年1月12日(月)をもちまして、
閉店させていただくことになりました。
開店以来37年間のひとかたならぬ
ご愛顧に感謝申し上げまして、
閉店売りつくしセールを開催させていただいております。
尚、土浦店閉店後の商品のお問い合わせと、
月づきのお支払い及びキャッシングにつきましては、
丸井全店にて承らせていただきます。
引き続き丸井をご愛顧いただきますよう、
心よりお願い申し上げます。丸井土浦店 店長
古き(丸井)が去り、新しき(つくばエクスプレス)が訪れる
閉店日当日の2004年01月12日、土浦駅に降り立ちました。
歴史が入れ替わるように、土浦駅構内の待避線には新しい茨城のひとつである、つくばエクスプレス(TX)の車両が置かれていました。
丸井土浦店 閉店当日の店内の雰囲気
昨日から目をつけていた、「COMMECA DU MODE」の財布、スーツ、カラーシャツなどを閉店セール価格で購入します。
ガラケーのインカメラで撮影。
本当は店内を撮影してはいけないのでしょうけれど、もう15年近く前のことですし、時効というか、丸井土浦店自体が存在していないので。
丸井土浦店の外で待つ
“いつも通り”の19時30分で閉店になる予定ですが、待てども待てども、閉店の雰囲気になりません。
「それでは丸井土浦店、閉店します」
20時27分、最後のお客さんらしき人が丸井土浦店店内から出てきました。
たくさんの人たちがお店の外で待っていることに、このお客さんはビックリしているようでした。
そして同分、店の外で待っていた女性パート社員?らしき人や、その関係者が、店内から出てきた店長や社員に花束を贈ります。
丸井社員が入口前に横一列に並び、店長から挨拶がありました。
「それでは丸井土浦店、閉店いたします!」
「ありがとうございました!」
まわりにぱちぱちと拍手が起こりました。
そして、茨城から丸井は無くなった…
あれから15年近く経った2018年、丸井水戸店が閉店しました。
今現在、茨城県内に「丸井」は一店舗もありません。
このページは、2003年07月27日、2004年01月11日、12日、2017年に取材した内容に基づいて書かれ、2018年11月10日に公開されています。