石岡のおまつり/常陸國總社宮例大祭_~石岡はおまつりの旅18(初日)
今年(平成30年/2018)も、茨城県石岡市で「石岡のおまつり」(常陸国総社宮例大祭」が催されます。
常陸国総社宮〔茨城県石岡市総社〕は、大国主命(おおくにぬしのみこと)天神地祇(てんじんちぎ)6柱の祭神を合祀しています。“総社”の名は多くの神社の祭神を一カ所に集めて祀ったことに由来しています。
総社宮の神輿の露祓いを務めるのは、冨田のささら(冨田町)と土橋町・仲之内町両町の獅子です。石岡の祭りの3日間、多くの獅子、山車が石岡市内を練り歩きます。
09月14日(土)神幸祭 10:00~
09月15日(日)奉祝祭 10:30~
09月16日(月)還幸祭 14:00~
(雨天決行)
【動画 02:13】石岡のおまつり 2018 初日 ダイジェスト
常磐線 石岡駅に向かう
朝から天気が少々怪しい中、家を出ます。
今日(平成30年(2018))09月15日(土)からあさって17日(月・祝)まで、茨城県石岡市の常陸国総社宮を中心として 石岡のおまつり (常陸国総社宮例大祭)が催されます。
『関東の三大祭』と言われ、生粋の石岡人は盆暮れ正月に帰省しなくとも、この石岡のお祭りだけは帰省する。と言われてるほどです。
事前の調査によると、朝09:00から総社宮で 神幸祭 が催されると聞いており、それに合わせ石岡到着を目指します。常磐線の車両は通常普通車が空いていたので、グリーン車を使わず北上。土浦、神立、高萩、と北上、間もなく石岡駅。
08:30に石岡駅。さすがにこの時間に、石岡駅を降りる人はまばらです。
新しくなった石岡駅 駅舎と周辺
石岡駅前はまだ、歩行者天国になっていないようです。お祭りの出店はまだ準備し初めで、お祭りはまだこれから、といった感じ。
昭和39年、玉造に住んでいたタローは鹿島参宮鉄道に乗り、石岡駅で大きな音にびっくりし、飼い主家の園児と別れてしまいました。石岡市立東小学校に迷い込んだタローは、東小学校で飼われることになります。タローは毎朝2キロの道を石岡駅まで通い、改札口で主人を待ち続けました。
昭和56年、タローは18年の生涯を終え、東小学校でお別れの会を行なった後、佛生寺〔茨城県土浦市〕に埋葬されました。
タローの忠犬たる純粋無垢な姿を語り継ぐため、「みんなのタロー」像の設置が決まり、平成29年、新しい石岡駅前に「みんなのタロー」モニュメントが完成しました。
石岡の八間道路 / 御幸通り
石岡駅前から延びる六軒通り(このお祭り時は「御幸通り」と呼んでいる)を進んでいくと、石岡のおまつりの提灯。お祭り本部(祭礼本部)。
明治29年(1895)開業の石岡駅、大正13年(1924)に開通した鹿島参宮鉄道により、石岡駅周辺はたいへん賑わうようになりました。石岡駅前から国道をつなぐ道として計画されました。
昭和04年(1929)03月14日に発生した、石岡大火により石岡中心地の4分の1を焼失。同年10月21日に、大火からの復興を兼ね、盛大な開通式をもって、八軒道路は開通しました。
準備する、土橋町の幌獅子と獅子頭
土橋町の道を入っていくと、土橋町の○○では幌獅子がスタンバイしています。2つの獅子頭。
常陸国総社宮 例祭 / 神幸祭
ぽつぽつ雨が降ってきます。総社宮境内に入っていきます。
09:00になりましたが、祭礼は始まりません。見物客も当初は少ない。
分祀された社を見たり、トイレに行ったり、缶コーヒーを飲んだりして時間を待ちますが、始まらない。
10:00前になり、関係者がぞろぞろと集まり、祭礼が始まりました。
【動画 07:51】石岡のおまつり 神幸祭 奉納の舞 / 平成30年(2018)
11:00過ぎ、例祭が終わり、関係者は退席します。
隣の石岡小学校の敷地内にある建物内が関係者たちの詰め所になっているようで、皆さんはそこに移動するようです。
石岡のおまつりの町並みを散策する
午後の幌獅子総揃まで少々時間があるので、市街地を散策します。
丁子屋。
石岡の大火事(石岡市街地では、関東大震災よりも被害が大きかった)で被災を免れた建物。登録有形文化財。
金刀比羅神社 / 正岡子規の「水戸紀行」碑
金刀比羅神社。
あれ、拝殿が建て替わっている気がする。去年(平成28年/2017)も石岡に来たけど、気が付かなかったなぁ。
正岡子規の句が書かれた碑。
二日路は 筑波にそふて 日ぞ長き
正岡子規は江戸から水戸まで水戸街道を使い、旅をしました。
水戸紀行。我孫子、取手、藤代、土浦、石岡、長岡、水戸、大洗までを4泊5日で旅を試みています。
その際使用した宿「萬屋」(駅前通りと中町通りの交差点付近にあったらしい)に宿泊し、その折に詠まれた句です。
ファミリーマート石岡国府店で軽食
もうすぐお昼の12時。いつもは守木町のコンビニ、ファミリーマート石岡国府店で食料を調達し、コンビニ付近に座り込んでご飯を頂くのですが、今日はあいにくの雨。
コンビニの ひさしを借りて 調理パン。 旅人幸甚 石岡の昼食の句
冨田町 新しく作られた“ささら”で、ささらの舞
近くが冨田町。
冨田町近くに行くと、冨田のささらの出陣式に出会えます。雨のため、ささらにはビニルがかけられていましたが、三体のささらの写真を撮影させていただきました。
【動画 00:59】今年新調された、ささらの舞 冨田町 / 平成30年(2018)
今日気が付いたけど、隣の建物が地場の 日本酒ブランド『府中誉』本社なんですな。
金丸町に人形がない!
(ラーメン屋のあった通りを通り、)金丸町の会所。
雨が降っているし、弁財天の人形(本物)は山車に搭載していないはずだろうから会所にいるだろう、と思ってきましたが、弁財天の人形はいなかった。。
後に、金丸町の山車に何度も遭遇しますが、こちらの山車にも人形はいない。レプリカもいない感じだった。。どこに行ったのかしら??
鈴の宮 稲荷神社。
金丸通りと横川観光
いつもパンフレットの色が飛んでいる、横川観光前を通り、再び石岡駅前へ。
茨城獅子頭彫刻研究会展示会
六軒通りに出ますと、「茨城獅子頭彫刻研究会展示会」の店(臨時ブース?)があり、獅子頭等の展示即売会が行われています。
幌獅子の総揃い ~ 石岡小学校
時刻は13時を迎えようとしています。
石岡小学校の校庭で、『幌獅子の総揃』があります。
各町の幌獅子が、石岡小学校(総社宮)方向に向かっているようで、町内至るところで幌獅子たちに出会います。
石岡小学校の校庭には幌獅子が順次集まってきています。ある程度幌獅子がそろったところで数えてみたところ、25基の幌獅子がいることが分かりました。
幌獅子が揃ったところで、常陸国総社宮 宮司による露払い(?)。ここで宮司の手により、榊(さかき)が各町内に渡されるようです。
幌獅子総揃で責任者を前にして、記念撮影。
石岡の ふるさと歴史館
幌獅子が退出していく中で、小学校の脇をちらっと見ると、石棺や土塁の案内があります。ここ石岡小学校の敷地はその昔、府中城があったのです。(初めてここに府中城があった事実を知った。。)
しげしげ眺めていると、女性が近づいてきて説明を始めてくれました。
聞くとこちらの女性は、すぐ隣の ふるさと歴史館 の係りの方とのこと。
ふるさと歴史館も見ていってください。との事だったので行ってみます。
石岡の歴史の事はこれまであまり調べた事が無かったので、郷土資料を3冊ほど買う事にします。
常陸国分寺跡
常陸国分寺(跡)〔茨城県石岡市府中5丁目〕に訪問。ここに来るのは10数年ぶりだな。
現本堂西側に鐘楼基壇(金つき堂の基礎)があった事などを知る。また、七重の塔が寺域東側にあったのではないか、など。
講堂跡。金堂址。
石岡の左官の仕事
石岡市街地で幌獅子や山車の巡行
町内、駅前では各町の幌獅子が回遊しています。
19時過ぎまで堪能し、今日は帰路につく事にします。
今宵は帰ります
帰りは特急に乗って帰ります。
自分が利用する常磐線の駅(柏or我孫子)までだと、常磐線は特急を利用しても鈍行で行ってもあまり経過時間が変わらない事が多いです。しかし、今日の帰り(石岡→柏)だと特急利用の方が2,30分早いので、珍しく特急を利用しました。
特急は“ときわ”なので、車内販売は無し。約30分の旅。これが鈍行で帰ろうとすると、小一時間かかるので、特急料金1000円(チケットレス販売で900円)を払って30分ならお得ですね。
〔 この項おしまい 〕
>>「石岡のおまつり/常陸國總社宮例大祭_~石岡はおまつりの旅18(2日目)_180916」につづく
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