綱火_小張松下流の旅18
茨城県つくばみらい市(旧・伊奈町)の小張愛宕神社〔茨城県つくばみらい市小張〕では今日(2018年08月24日)、綱火(つなび)が催されます。
12年前の2006年に一度、小張の綱火を観に行ったことがあります。
2006年は、つくばエクスプレス(TX)が開業した年の翌年。陸の孤島だった【つくば,筑波,Tsukuba】(つくばみらい市)が、つくばエクスプレスの開通により、よりいっそう近くなった年でした。
平日のため、早退してTXみらい平駅に向かう
さて本日平成30年(2018)08月24日(金)は、暦の上では平日です。仕事があります。仕事が終わってからの、『綱火』訪問となります。
綱火は19時から催されることは確認済み。実際に綱火を観ようとすると、19時よりも早めに現地に到着していなければなりません。
「綱火 小張松下流」が行われる小張愛宕神社は、TXみらい平駅から歩いて訪問できる事は確認しています。たしか12年前のあの時も、TXみらい平駅から歩いて小張愛宕神社へ訪問したはず(?)です。
10数年前に、松下流綱火に訪問している
なぜ記憶が曖昧なのか、と言いますと、2006年頃から2011年頃まで撮影した写真データーが入ったHDDが壊れてしまい、バックアップも取っていなかった為、当時の情報をデーターで確認できないのです。。
小張は松下流 綱火(2006年08月24日)
http://ibarakinews.blog39.fc2.com/blog-entry-321.html
つくばエクスプレス みらい平駅
先の通り、今日は平日で仕事です。
「ちょっと訳あり」と申請し、17時過ぎに会社を早退させていただきます。その足で、つくばエクスプレスに飛び乗ります。
18:14 みらい平駅着。
平成15年のTXみらい平駅周辺(開業前)
みらい平駅そのもので下車するのは、つくばエクスプレスが開業した年(2005)年と、前回の綱火で訪問した2006年以来じゃないかしら? と思ったら、TXが開業する前の平成15年(2003)に、まだ未完成で工事中のTXみらい平駅に訪問していました(↓の動画をご参照)。
【動画 00:24】2003年のつくばエクスプレス みらい平駅
TXみらい平から板橋不動尊(2005年12月29日)
http://ibaraki-daisuki.main.jp/burari/2005/051229_01_itabashi_hudouson_060820.htm
綱火会場 小張愛宕神社に向かう
駅前の木が風で大きく揺れている。台風一過で、少し風が強い。
みらい平駅前のピアシティみらい平を眺めるようにして、駅前の大通りを道沿いに歩きます。
TXみらい平駅から小張方面へ歩んでいくと、住宅街が形成されています。「陽光台」という地名で、TXの開業に合わせ誕生した新興住宅地のようです。新興とは言っても、TXが開業して13年近く経過していますので、まったく新品、というわけでもないでしょう。
茨城は車社会。一人一台車を所有する、くらい車社会です。
陽光台から常磐線取手駅行きの路線バス(バス停)があったので、少しびっくりします。TXみらい平駅付近の住宅地で、路線バスは成立するのか!!と思って時刻表を見ると、朝夕(昼)の通勤、通学向け路線であり、少々納得します。
バスの本数が非常に本数が少ない。家族の方が、自家用車で最寄り駅までお迎えに行くことも多々なんだろうな、と推測します。
台風一過の小張地区は空が紫だった
小張愛宕神社方面に抜けるであろう、たんぼ道を通過。
空が紫色に染まっています。風がめっちゃつよいです。こんなに風が強くて、本当に綱火が行なわれるのか不安になります。
その風に乗って、お祭り囃子が聞こえてきます。
小張 愛宕神社に到着
道路(県道127号沿い)に警備員さんがいらしたので、「ここからですか?(入って良いのですか)」とお聞きすると、こちらは綱火の舞台の裏口のようで、「向こうから入ってください」と丁寧に促されます。
別の警備員さんのいるところまで歩くと、どうやらこちらが入り口のようです。岡野酒店の前を通ると、神社につながります。
神社前には、出店が10軒ほど?出ています。へぇ~、こんな小さなお祭り(失礼!)でも、出店が出るんですねぇ~。と感心します。
時間は18時30分を回っています。あと30分で綱火が始まってしまう!
神社の鳥居前には、大きな旗が掲げられています。
旗には「平成一三年 愛宕氏子中」とあります。
「崇敬加具津知命」。
境内に入ると左手に綱火の舞台、右手に拝殿です。
綱火 小張松下流
流ちょうなマイクアナウンス。
『綱火』全体のフォーマットは、
1)奉納花火が数発打ち上がる
2)横綱火(よこ・つなび)が会場を横断往復する
3)綱火の演目が行なわれる(約10分くらい)
となっています。
『3』の『演目』は三種行なわれ、今回の小張の綱火では、
・二六三番叟。 にろくさんばそう。
・大利根川の舟遊山。 おおとねがわのふなゆうさん。
・桃太郎 鬼ヶ城の戦い。 ももたろう おにがじょうのたたかい。
となっています。
サイトの後半(下部)で、短く編集した“ダイジェスト版”も用意してありますので、併せてご参照ください。
【動画 11:03】綱火 小張松下流 / 第一幕 二六三番叟
【動画 09:58】綱火 小張松下流 / 第二幕 大利根川の舟遊山
【動画 11:04】綱火 小張松下流 / 第三幕 桃太郎 鬼ヶ城の戦い
第一幕 二六三番叟
第二幕 大利根川の舟遊山
第三幕 桃太郎 鬼ヶ城の戦い
【動画 04:18】綱火 小張松下流 / 平成30年(ダイジェストVer.)
メモ:小張 松下流の綱火について
横綱火の調子が良くなかった
今回の小張流は、横綱火の調子が余り良くなく、右手(下手)から来る横綱火が途中で止まってしまい、左手(上手)まで行かずに再び右手に戻る事が何度か続いてしまいました。
奉納花火が境内からは視認できなかった
奉納花火は各演目の前に、五発ほど打ち上がります。
打ち上がる前に、奉納してくださった方のお名前をマイクで読み上げ、その後、花火が上がる仕組みです。舞台から向かって右手に打ち上がるのですが、右手は大きな木々に阻まれ、打ち上がった花火全体をきれいに観る事はできませんでした。。
人形には霧吹きのように、口から水を拭きかけます
演目が始まる前。
綱火の火が燃え移る可能性がある為、職人が水を口に含み、綱火の演目に使用される人形に、霧吹きのようにして人形に水を拭きかけます。よく考えると、清潔感と言う意味では、あまりきれいな物ではないですね(^^;。
最終演目が終わったのは、21時30分近く。綱火は結構遅い時間まで行なわれるのですねぇ。
演目終了後、使わなかった?花火をいくつか消化します。
小張愛宕神社 境内を散策
来社したときに挨拶できなかった、愛宕神社拝殿に挨拶。
狛犬
「綱火」の碑
境内には、「綱火」の碑があります。
松下流綱火は小張城主松下石見守重綱公が考案したもの。当時は戦に勝ったときに演じられていたが、武士から農民に引き継がれ、毎年愛宕神社の奉納行事となった。昭和51年05月04日に、綱火は国の重要無形文化財に指定された。
神輿と奉納金掲示板
21時40分ころ、神社を出ます。
境内は、すっかりつくばみらい市市民(伊奈町民)はいなくなってしまい、出店は後片付けを行なっています。
民家の玄関に提灯
民家の玄関に、お手製の提灯。
TXみらい平から帰宅する
22時、みらい平駅に到着。静かなみらい平駅を後に余韻を残し、つくばエクスプレスで帰宅の途につきます。
次はあさって26日(日)の、高岡愛宕神社で行なわれる綱火です。
《 この項おしまい 》
>> 綱火_高岡流の旅18 へ続く
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