つくばエクスプレス(常磐新線)開業前 つくば駅見学会 040731

つくばエクスプレス(常磐新線)開業前 つくば駅見学会

茨城県牛久市つくば市県南):2004年07月31日(土)取材

つくばエクスプレス(常磐新線) つくば駅見学

(2004)07月31日に、つくばエクスプレス(常磐新線)開業前のつくば駅見学会が行なわれました。もともとは「レールウォーク」と称して、つくば駅から研究学園駅までの線路上を徒歩で歩くイベントでした。

この「レールウォーク」への参加ははがき申込みによる抽選方式であり、私は抽選に漏れていました。抽選にもれた中から、つくば駅だけを見学する二次抽選があり、それには当選していました。

暑い夏の日々が続く中、「見学当選券のハガキ」を握り締め、TX開業前のつくば駅に向かいました。


つくばエクスプレス開業前の「つくば駅見学会」

前に応募してあった『つくばエクスプレスのレールウォーク』の募集は、残念ながら抽選からはずれてしまいました。その企画の「残念賞」と言うわけではないのですが、開業前の「つくば駅構内を見学する」特別企画に参加することはできるようで、申し込んだ往復はがきの復路はがきには「特別企画 つくば駅見学会」の参加のご案内が書かれていました。
これは行くしかあるまい(^皿^)ウシシシ。

つくば駅見学会は午前10時から11時までが受付けです。
「つくばセンターから徒歩1分」の、つくばエキスポセンター近くの中央公園で受付を行なっているようです。

 

ひたち野うしく駅からつくばセンターへバスで向かう

朝7時に起床。
8時に家を出れば、10時の受付には間に合います。ゆっくりだらだら準備をしていたら、時刻はまもなく9時というところ。少し急いで最寄り駅に向かいます。

つくばセンターに行くためには、現状では常磐線でひたち野うしく駅まで行き、ひたち野うしく駅から出ているバスでつくばセンターに向かうのが私にとって一番の近道です。

10時25分頃、ひたち野うしく駅に着きます。
やばいにゃ~、あと30分くらいで受付終了の11時になってしまう(==;)。

ひたち野うしく駅 東口<br>つくばセンターに向かうバスを含め、ひたち野うしく駅のバス発着場は東口にあります。

ひたち野うしく駅 東口
つくばセンターに向かうバスを含め、ひたち野うしく駅のバス発着場は東口にあります。

バスの中からひたち野うしく駅東口周辺を撮影<br>駅周辺の開発は進まず、夏の雑草が生い茂ります。バスの中で焦っても仕方ありません。。

バスの中からひたち野うしく駅東口周辺を撮影
駅周辺の開発は進まず、夏の雑草が生い茂ります。バスの中で焦っても仕方ありません。。

バスは軽い交通渋滞に巻き込まれながら、つくばセンターを目指します。
11時ジャストにつくばセンターに到着。
我先にバス代の500円を回収ボックスにいれ、軽い駆け足で中央公園に向かいます。

 

 

ぎりぎりの到着。果たして受付はしてくれるのか!?

中央公園に着いたのは、11時ちょっとすぎ。
軽く走ったのと、暑い日差しのため、ちょっとくらくらします(@@;)フウフウ。
もしかしたら「もう受付は終了しました」と言われるのを覚悟し(これは自分が悪いから、怒る理由も無い)、おめおめと誰も並んでいない受付カウンターに行きます。

中央公園(つくばセンター)<br>受付カウンター前には整列用のロープが張られていますが、誰もいません。。。

中央公園(つくばセンター)
受付カウンター前には整列用のロープが張られていますが、誰もいません。。。

「レールウォークつくば大会」のアーチ<br>「レールウォークつくば大会」と記されており、ちょっとしたお祭り気分です。

「レールウォークつくば大会」のアーチ
「レールウォークつくば大会」と記されており、ちょっとしたお祭り気分です。

すると、「ハガキはお持ちですか?」と、聞いてきてくれました(TOT)。これって受付してくれるっていう意味ですよね。。「ハイ持っています! イヤー、受付終了の11時を回っているし、てっきり受付してくれないかと思いましたよ~」といらないことを言いつつ、ハガキをかばんの中から取り出します(^^;)。

受付を済ませ、「レールウォークつくば大会」と書かれたバルーンのアーチをくぐり、“案内標識”どおりに歩いていきます。
行き着いた先は、コンクリートで固められた、階段の入り口でした。
つくば駅は地下駅です。地上に大きな駅舎は存在しないのです。

案内標識に誘導される<br>中央公園からは、つくば駅見学会のための案内標識が取付けてあり、その標識通りにつくば駅に向かいます。

案内標識に誘導される
中央公園からは、つくば駅見学会のための案内標識が取付けてあり、その標識通りにつくば駅に向かいます。

つくばエクスプレス つくば駅(完成前)<br>誘導どおりに歩くと、つくばセンターの交差点まで出てくることになります。

つくばエクスプレス つくば駅(完成前)
誘導どおりに歩くと、つくばセンターの交差点まで出てくることになります。

つくば駅 ホームに下りる階段<br>階段前までくると、警備員さんが案内してくれました。

つくば駅 ホームに下りる階段
階段前までくると、警備員さんが案内してくれました。

 

開業前のつくばエクスプレス(TX) つくば駅 見学

親切な警備員さんの案内を受け、階段を降りていきます(#^^#)ドキドキ。すでに見学を終えた、親子だとかが階段を上ってきます。

つくば駅改札への階段を下りていく

つくば駅改札への階段を下りていく

降りていった地下鉄駅構内は、ひんやりとしています。内部はコンクリートが打ちっぱなしの状態で、いかにも工事中といった印象です。しかし、照明などは最終的に使うであろう状態の設備が入っていて、「これで完成なんです」と言われたら、(´・ω・`)づ旦「へー」って言ってしまいそうです(^^;)。

 

つくば駅 改札階

パネルが展示中<br>つくばエクスプレス沿線の駅、すべての説明がパネルによって表わされています。

パネルが展示中
つくばエクスプレス沿線の駅、すべての説明がパネルによって表わされています。

柱の上部<br>この柱の斜めのカッティングが、意匠なのか、それとも工事中なのか。完成を待ちましょう。

柱の上部
この柱の斜めのカッティングが、意匠なのか、それとも工事中なのか。完成を待ちましょう。

 

来年(2005)秋開業予定のつくばエクスプレスですし、完成前の駅なんてそう見れるものではありませんから、丹念に撮影して進んでいきます。

改札が設置される予定のフロア<br>写真左の手くぼみに自動券売機が設置され、左手奥の階段に正面に自動改札機が設けられるそうです。

改札が設置される予定のフロア
写真左の手くぼみに自動券売機が設置され、左手奥の階段に正面に自動改札機が設けられるそうです。

天井<br>骨組みのフレームが見えますが、部分的に警鐘板(仕上げ?)がはめてあります。

天井
骨組みのフレームが見えますが、部分的に化粧板(仕上げ?)がはめてあります。

トイレとエレベーター<br>写真中央には洗面所が入り、右手奥にはホーム階へ通じるエレベーターがあります。

トイレとエレベーター
写真中央には洗面所が入り、右手奥にはホーム階へ通じるエレベーターがあります。

ホーム階へ下りる階段<br>左手にはエスカレーター。正面には広告が入る電光掲示板が工事中です。

ホーム階へ下りる階段
左手にはエスカレーター。正面には広告が入る電光掲示板が工事中です。

 

つくば駅 ホーム階

さらにひとつ下の階層になるホーム階、ホームまで見学することができました(^^)。

つくば駅 ホーム階<br>つくば駅は盲腸駅の終着駅。ここでもパネルが用意され、子どもたちが説明員さんの話を聞いています。

つくば駅 ホーム階
つくば駅は盲腸駅の終着駅。ここでもパネルが用意され、子どもたちが説明員さんの話を聞いています。

つくば駅のパネル<br>つくば駅の工事の工程などを写真やイラスト(3Dパース)を用いて表わしています。

つくば駅のパネル
つくば駅の工事の工程などを写真やイラスト(3Dパース)を用いて表わしています。

ホームには自動扉が設置されます<br>線路に落下するのを防ぐための設備。国土交通省が自動扉の設置を指導しているそうです。

ホームには自動扉が設置されます
線路に落下するのを防ぐための設備。国土交通省が自動扉の設置を指導しているそうです。

 

ホームの先、秋葉原方面を眺める<br>東京秋葉原方面。線路の向こうから、今にもつくばエクスプレスの車両が入ってきそうです。

ホームの先、秋葉原方面を眺める
東京秋葉原方面。線路の向こうから、今にもつくばエクスプレスの車両が入ってきそうです。

ホーム階や先ほどの改札階などにパネルが設置され、いかにも見学会といった感じです。たださらっと見て回るだけなら、20分もあれば終わってしまうような内容も、写真を丹念に撮りながらだと、40分くらいかかりました(^^;)。

ホームの柱、防護シートには走り書きのメモ<br>設計図、図面には現れない現場で発生する数字を計算している跡が見て取れます。

ホームの柱、防護シートには走り書きのメモ
設計図、図面には現れない現場で発生する数字を計算している跡が見て取れます。

一部天井パネルは取り付け前<br>電光掲示板や空調などの設備が入る部分は、まだ仕上げのパネルが入っていません。

一部天井パネルは取り付け前
電光掲示板や空調などの設備が入る部分は、まだ仕上げのパネルが入っていません。

 

つくば駅 改札階

再び、改札階にもどる<br>階段を上り、ホーム階から改札階に戻ります。

再び、改札階にもどる
階段を上り、ホーム階から改札階に戻ります。

天井に意匠オブジェ<br>発券機の天井部分になるのでしょうか。アールを描いた意匠が見て取れます。

天井に意匠オブジェ
発券機の天井部分になるのでしょうか。アールを描いた意匠が見て取れます。

つくばエクスプレス 各駅の紹介パネル<br>つくばエクスプレス茨城県内全駅のイラストが、パネルで展示されています。

つくばエクスプレス 各駅の紹介パネル
つくばエクスプレス茨城県内全駅のイラストが、パネルで展示されています。

TXで用いられているケーブルのサンプル<br>TXで使われている、様々な規格のケーブル見本が置かれています。

TXで用いられているケーブルのサンプル
TXで使われている、様々な規格のケーブル見本が置かれています。

つくばエクスプレス 茨城県内 全駅のパネル

つくばエクスプレス 守谷駅

つくばエクスプレス 守谷駅

つくばエクスプレス みらい平駅

つくばエクスプレス みらい平駅

つくばエクスプレス みどりの駅

つくばエクスプレス みどりの駅

つくばエクスプレス 万博記念公園駅

つくばエクスプレス 万博記念公園駅

つくばエクスプレス 研究学園駅

つくばエクスプレス 研究学園駅

つくばエクスプレス つくば駅

つくばエクスプレス つくば駅

つくば駅 見学会場を出る

つくば駅の見学を終え、地上に出ます。

天井のせり出し部分が気になります<br>ああいう天井がフラットではなく、突起物が出ているのを見ると気になります。

天井のせり出し部分が気になります
ああいう天井がフラットではなく、突起物が出ているのを見ると気になります。

階段の手すり<br>手すりは仕上げレベルだろうけど、壁面はこのまま打ちっ放しなのか、表面に加工されるのか、そう言うのが気になります。

階段の手すり
手すりは仕上げレベルだろうけど、壁面はこのまま打ちっ放しなのか、表面に加工されるのか、そう言うのが気になります。

つくば駅見学会を終了します<br>なかなか見ることのできない、完成前の駅を見ることができました。

つくば駅見学会を終了します
なかなか見ることのできない、完成前の駅を見ることができました。

 

中央公園に戻る

中央公園に戻り、テナントの筑波ハムでソーセージ(250円)を購入し、池のあるところで座って軽く食事をします。

中央公園に戻る<br>公園内には出店が出ており、筑波ハムのソーセージをいただきます。

中央公園に戻る
公園内には出店が出ており、筑波ハムのソーセージをいただきます。

筑波ハムのソーセージ<br>つくばのイベントのときは必ず参戦してくれる筑波ハムさん。おいしいです。

筑波ハムのソーセージ
つくばのイベントのときは必ず参戦してくれる筑波ハムさん。おいしいです。

 

見学会の受付の際にいただいたビニルバックの中身をチェックします。

中には「ティッシュ」「つくばエキスポセンターのパンフレット」「つくばエキスポセンターの割引券」「つくばエキスポセンターの招待券」「つくばエクスプレスのパンフレット」「つくばエクスプレスの下敷き」「沿線みどころマップ」「うちわ」が入っていました。

つくば駅見学会のカード<br>午前の部のほか、午後の部も行なわれます。

つくば駅見学会のカード
午前の部のほか、午後の部も行なわれます。

つくばエクスプレス開通 2005年秋!!<br>常磐新線時代から長かった、開通の歴史がまもなく明けます。

つくばエクスプレス開通 2005年秋!!
常磐新線時代から長かった、開通の歴史がまもなく明けます。

TX 駅名が確定する<br>茨城県内の駅を含め、一分の駅では仮称で決まっていませんでした。

TX 駅名が確定する
茨城県内の駅を含め、一分の駅では仮称で決まっていませんでした。

つくばエキスポセンター 招待券<br>大人300円の入場料が無料になるチケット。プラネタリウム券もついています。

つくばエキスポセンター 招待券
大人300円の入場料が無料になるチケット。プラネタリウム券もついています。

エキスポセンターの「招待券」と「割引券」が一緒に入っている理由が分かりませんが、ただ(無料)でエキスポセンターに入れるのなら久しぶりに行ってみるかと、エキスポセンターに向かいます。

 

つくばエキスポセンター

ワスボット君、風を見る木、日本列島地図、4つの通りのモニュメント、H-IIロケット、ゆるぎ石など、昭和60年(1985)に開催された 科学万博つくば’85 の遺構たちを見学します。

科学万博の名残たち

ワスボット(WASBOT)君<br>科学万博を強烈に思い出させてくれる、自動演奏ロボット。現在は動きません。

ワスボット(WASBOT)君
科学万博を強烈に思い出させてくれる、自動演奏ロボット。現在は動きません。

風を見る木<br>風が吹くと、羽根の部分が風を受けくるくる回りましたが、現在は回りません。

風を見る木
風が吹くと、羽根の部分が風を受けくるくる回りましたが、現在は回りません。

日本列島<br>科学万博開催当時は、世界地図規模でプレートがありましたが、移設の際、関東近郊のみ保存されています。

日本列島
科学万博開催当時は、世界地図規模でプレートがありましたが、移設の際、関東近郊のみ保存されています。

モニュメント<br>内部のランプは点灯しませんが、4つのモニュメントは現存しています。

モニュメント
内部のランプは点灯しませんが、4つのモニュメントは現存しています。

ゆるぎ石<br>真ん中の石は50トンもあります。手で揺らすことで、ゆらゆらと揺れます。

ゆるぎ石
真ん中の石は50トンもあります。手で揺らすことで、ゆらゆらと揺れます。

サイエンスショー<br>「飛ぶのはどちら?」と称して、ゴム風船を使った実験を行なっています。

サイエンスショー
「飛ぶのはどちら?」と称して、ゴム風船を使った実験を行なっています。

館内を散策。入口正面のステージでは「サイエンスショー」が行なわれていて、子供たちが目を輝かせてステージを見ているのを見て、いい感じに感動します(^^)。

 

サンクルーザー

サンクルーザーのところで興味ありげに見ていたら、担当のお兄さんが「観ていかれますか?」みたいな絶妙の接客。思わず「はい」と言ってしまいまして、次の回を見学することになりました・・・(^^;)。

サンクルーザーは太陽を見学するための宇宙船?に乗っている設定のアトラクションです。入船するときにグレーの立体めがねを渡されます。船の席は12席程度。

サンクルーザー 整理カード<br>次の時間で見学できるようです。担当のお兄さん、絶妙の声かけです。

サンクルーザー 整理カード
次の時間で見学できるようです。担当のお兄さん、絶妙の声かけです。

立体に見えるためのめがね<br>過去に、富士通ドームシアターで利用したことがあります。

立体に見えるためのめがね
過去に、富士通ドームシアターで利用したことがあります。

あれー?どこかでこんなシチュエーションがあったな~ってデジャブ現象に浸っていたら、科学万博つくば’85の富士通館のことを思い出しました。確か富士通館もこういった催し物を出していたはずですし、2年前の富士通シアタードームで「ユニバース」とかをこうした3Dめがねで観たな~って思いました。

サン・クルーザー 内<br>ぶれて見える映像は、「立体めがね」を通して見ると立体の映像として浮かび上がってきます。立体に見えるようにするためには、見る側にもちょっとコツがいります。

サン・クルーザー 内
ぶれて見える映像は、「立体めがね」を通して見ると立体の映像として浮かび上がってきます。立体に見えるようにするためには、見る側にもちょっとコツがいります。

サンクルーザーの上映時間は10分程度。
まあ、このくらいの時間規模で行なうのが、今風で良いでしょう(^^)。満足♪

ほどほどにして、つくばセンターに戻ります。つくばセンターから土浦駅行きのバスに乗り込み、土浦駅に行きます。
この後は、牛久駅に行ってうしくかっぱ祭りを取材しなければなりません。

休憩中のテクノ筑丸君<br>閉館時間が近づくと、テクノ筑丸君は職場放棄?をしてしまいます・・・。「どこから来たの~?」。

休憩中のテクノ筑丸君
閉館時間が近づくと、テクノ筑丸君は職場放棄?をしてしまいます・・・。「どこから来たの~?」。 →「03 つくばエキスポセンター 初代テクノ筑丸 ロストの危機」《関連リンク》

 

 

 


Re:ぶらり茨城(2019年02月23日記載)

【 つくばエクスプレス 開業前のつくば駅見学会 】

2005年につくばエクスプレス(常磐新線/TX)が開業する前年の2004年夏。まだ工事中だったつくばエクスプレス沿線の、ウォーキング大会が企画されました。

かなりの人気企画だったようで、ワタクシも往復はがきで申し込みましたが落選。その落選者に対して企画されたのが、この「つくば駅見学会」だったのです。

完成前とは言え、つくば駅構内の様子は、このときから現在の様子を感じることができます。

いつもの事ながら、動画を撮影しておりましたのでUPしてみます。なお、2004年当時の貧弱な撮影機材環境であるため、解像度は恐ろしく低いです。

このページについて

このページは、2004年07月31日に取材した内容に基づき、2004年11月30日に書かれています。本文は当時の原稿を加筆修正している関係で、初出典時と写真や表現が異なる場合がございます。