茨城県取手市(県南)、守谷市、水海道市(県西):2004年07月17日(土)取材
常磐線で北上し、取手駅に着くと車窓左手に2両編成のちょっと変わった車両を見ることができます。
その車両が「関東鉄道常総線」。取手駅から下館(しもだて)駅をつなぐ私鉄路線なのです。
始発の取手駅からおよそ30分。気動車に揺られていると、水海道(みつかいどう)駅に到着します。
水海道では本日、「水海道祇園祭」が行なわれます。
茨城県水海道(みつかいどう)市にて、水海道市祇園祭が行なわれます(^^)。
『祇園祭』ってのは土浦市で行なわれる、土浦祇園祭しか知りません。
第一、水海道祇園祭がどこで行なわれるのかがわからず、水海道市のホームページを見るも、場所だとか時間だとかが一切書かれていないのです・・・(T▽T)。
常磐線取手駅から関東鉄道常総線が出ていますが、あの路線上に水海道駅があることは確認しております。他に水海道と名のつく駅はありませし、行ってみるしかなさそうですな・・・。
取手駅にて
最寄り駅から電車を乗り継ぎ、12時45分過ぎに常磐線の取手駅に到着しました。
常磐線1番線のホームからは、関東鉄道常総線のディーゼル車両が見えます。あれに乗るのかもです。っていうか乗ります(^m^)。
ホームの階段を上ると、関東鉄道に乗り継ぐための乗り継ぎ用改札があります。しかし、JRのきっぷしか持たない私は、一旦JRの改札をぬけることにします。
関東鉄道常総線に乗る
関東鉄道常総線の改札側にまわり、券売機できっぷを購入します。
裏側が黒い、磁気式のきっぷです。ローカル線なのに一応、現代風のきっぷなんですね(^^;)。改札も自動だし、軽いカルチャーショックを味わいます。
ローカル線なので、日立電鉄線のように、きっぷは手売りで、きっぷにはさみでも入れるものかと思っていました(カチカチ、パチン!ってやつ)。
取手駅から水海道駅までは630円区間です。
出発まで少し時間がありますが、改札を通ります。
関東鉄道常総線 取手駅の長いホームには、2両だけのディーゼル車両が出発を待っていました。
水海道駅行きの車両です。発車時刻は13時05分。まだまだ時間があるので、ホームを撮影したり、車両を撮影したりと、鉄分丸出しで時間を過ごします(’’*)。
取手駅を出発したディーゼル車両は、住宅街を走り抜けます。しばらくすると辺りは、自然豊かな風景に変わっていきます。
TX開業に向け、改装中の守谷駅
13時20分過ぎ。
車両は少し立派なホームに止まりました。まだ工事中ですが、明らかに立派な駅になろうとしています。ここが守谷駅です。来年の2005年秋に、秋葉原とつくばがつくばエクスプレス(常磐新線/TX)でつながります。関東鉄道常総線とつくばエクスプレスは、ここ守谷駅で交差する形になるのです。
もうすぐ過去と未来が交錯する駅になるのですね~(==)トオイメ。
駅名標の意匠が筑波鉄道に似ている
途中で止まっていく駅ホームに駅看板(駅名標)があります。どこかで見たことあるな~って思ったら、廃線となった筑波鉄道のホーム跡に残っているフレームと同じ形なんですね~(^^)。筑波鉄道もよくよく考えたら、関東鉄道だった時代もあり、同じ会社なので似ている部分があるのも当然ですね~。
13時30分過ぎ、車窓右手にディーゼル車両がたくさん現れました。そして一旦停止。
何もないところに、車両が止まりました。どうやら、いまどき珍しい、信号所のようです(^^;)。
昭和の雰囲気 水海道駅
程なくして、この列車の終点、水海道駅に到着しました。
たくさんの乗客が降りていくのを見送ったあとに、ゆっくり駅構内を撮影をします。あまりゆっくりしていたので、改札が閉まりそうになってしまいました(^^;)。水海道駅は自動改札ではなく、駅員による有人改札なんですね~。
床のタイルデザインが、土浦の中央通商店街と同じ・・・(^m^)。
こりゃ、本格的に昭和40年代の雰囲気をかもし出していますね~。
駅舎の中にコインロッカーに大きい荷物を預け、水海道祇園祭会場に向かいます。
【 初めて 関東鉄道常総線に乗車した話 】
東京、上野方面から下り普通常磐線で北上すること4,50分。利根川を越えて、まだ少し東京の香りを感じられる距離感の取手駅に到着すると、左手に突然ローカル線が現れます。
ふだん東京近辺にいらっしゃる方にとっては、「東京からこんなに近い場所なのに、珍しいローカル線がある!?」と思うことでしょう。
関東鉄道常総線の起点が、取手駅、下館駅となり、茨城県の南西部を南北に縦断する路線となっていることから、なかなか乗車する機会に恵まれない路線かもしれません。
しかし、2005年につくば-アキバをつなぐ、つくばエクスプレス(TX/常磐新線)が開業し、こちらは常総線 守谷駅とクロスしています。TXの開業により、(守谷駅が軸となりますが)通勤圏として茨城県県西部が見直されています。
沿線では利根川、小貝川、鬼怒川など河川の歴史や、平清盛、千姫、などの歴史が絡み合い、茨城県全体の中でもまた独特の文化、歴史を持つ地域となっています。
今回の旅は、「水海道祇園祭」を通し、県西の歴史に一歩踏み出した作品となっています。は、“次回”の更新にて発表となります(^^;)。
このページは、2004年07月17日に取材した内容に基づき、2004年11月07日に書かれています。本文は当時の原稿を加筆修正している関係で、初出典時と写真や表現が異なる場合がございます。