科学万博 つくば’85(国際科学技術博覧会/EXPO’85)では、入場者数を数えるため、ゲートごとに赤外線ビームを設置していました。入場者が赤外線ビームを通過(遮断)すると、入場者を一人に数えます。
しかし、入場者が団子状態になって入場すると1カウントとして扱われる事がありますし、退場する際に通過しても、「入場者」として1カウントされてしまう「ゴースト(ゆうれい)」現象が出ました。さらに、「傘」を一人に数えてしまうミスが発生してしまうことも分かりました。
このため、入場時に団子状態を防いだり、ゴースト退治のためにセンサーの記憶部品の交換で対応しました。
他にも協会職員や売店従業員らパス入場者が観客用改札口から入場しないよう、徹底させました。
チェックのため、改札口で係員が述べ150回実際に人数を数え、同じ時間帯の機械の数え方のクセを調べました。
ここまで読むと入場者数が間違っていたって事は、このあとの2000万人入場達成!などは間違いなのではないのか?と思われるかもしれません。が、それは安心してください。
先ほどの機械のクセなどを考慮して、ミスの幅が小さいことが分かりました。この結果をもとに係数をかけて修正。公式入場者数として「決定」したそうです。
このページは、1985年04月01日の新聞記事(新聞社不明)を元に、2003年06月25日に初出典された記事です。
本文は当時の原稿を加筆修正している関係で、初出典時と写真や表現が異なる場合がございます。
初出典タイトル:入場者のカウントミス !?