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KOUJINN_T
常磐線 廃線の『金山トンネル』を探す北上の旅2003《失敗編》_第1章2日目(2/3)
福島県いわき市:2003年04月06日(日)取材
常磐線が電化される際に、線路上に架線を張る事になりました。
SL時代に使われていたトンネル(隧道)は高さが狭く、架線を張るスペースはありませんでした。
架線を張る為にトンネルを拡張するよりも、新しくトンネルを掘った方が早い。と言う事で新しくトンネルが掘られ、架線が張られ、常磐線には電車が走るようになりました。
その時、狭い旧トンネル、旧線路は破棄されました。
そんな常磐線の、旧トンネルを追い求める廃線巡り旅の2日目です。
常磐線 いわき駅の朝
7時に起床。ビジネスホテル東洋です。
昨日びしょびしょだったジーパンやシャツも乾きました。一番心配だった靴も、外側内側どちらも乾いています(^^;。よかったー。
どしゃぶりだった雨も止みました。
ホテルをチェックアウトし、常磐線いわき駅に向かいます。昨日と打って変わって良い天気。” width=”500″ height=”375″> いわき駅周辺の朝
ホテルをチェックアウトし、常磐線いわき駅に向かいます。昨日と打って変わって良い天気。
8時半にチェックアウト。ぶらぶらしながらいわき駅に向かいます。まだ時間的に早いせいか、人通りも少なめ。駅前にマクドナルドがあったので朝食に朝マック。
いつもの慣れ親しんでいる味の方が安心ですし、おいしいのです(^^;)。” width=”500″ height=”375″> 朝食に朝マック
いつもの慣れ親しんでいる味の方が安心ですし、おいしいのです(^^;)。
以前は平(たいら)駅と呼ばれていましたが、市の合併で駅名が変更されました。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 いわき駅 駅舎
以前は平(たいら)駅と呼ばれていましたが、市の合併で駅名が変更されました。
いわき駅の改札は、鉄板の有人改札です。” width=”500″ height=”375″> いわき駅の改札は有人改札
いわき駅の改札は、鉄板の有人改札です。
いわき駅の駅ビル、Yan-Yan(ヤンヤン)。歌うスタジオ? まだ開店前のようです。
改札を抜け、下りホームに下ります。行き先案内で、仙台行きはまだ良いものの、“青森方面”という表現にはびっくり。” width=”500″ height=”375″> いわき駅 下りホームに下りる
改札を抜け、下りホームに下ります。行き先案内で、仙台行きはまだ良いものの、“青森方面”という表現にはびっくり。
09時18分発、原ノ町駅行き。まもなく発車します。” width=”500″ height=”375″> 原ノ町駅行きの電車
09時18分発、原ノ町駅行き。まもなく発車します。
常磐線 富岡駅に向かう
09時18分の下り、原ノ町駅行きの電車に乗り、向かうは富岡駅。
富岡駅から竜田駅に向かう道中に、金山トンネルがあるので、金山トンネルを探すつもりです。
10時近くに、電車は富岡駅に到着。
常磐線富岡駅ホーム。あちらがいわき駅方面です。” width=”500″ height=”375″> あちらからやってきました
常磐線富岡駅ホーム。あちらがいわき駅方面です。
富岡駅から竜田駅方面の間に、探すつもりの金山トンネルがあります。” width=”500″ height=”375″> 富岡駅 駅名標
富岡駅から竜田駅方面の間に、探すつもりの金山トンネルがあります。
常磐線には、このような待避線?を構える駅が多くあります。” width=”500″ height=”375″> 富岡駅 待避線
常磐線には、このような待避線?を構える駅が多くあります。
ここ富岡駅からいわき駅方面に南下するように戻り、金山トンネルを目指します。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 富岡駅 駅舎
ここ富岡駅からいわき駅方面に南下するように戻り、金山トンネルを目指します。
常磐線の線路は、富岡駅だけ海寄りに近づいて設けられているんですね。” width=”500″ height=”375″> 駅前の周辺地図の看板
常磐線の線路は、富岡駅だけ海寄りに近づいて設けられているんですね。
常磐線を南下するように歩きます
富岡駅の駅ホームと駅舎を撮影し、竜田駅方面に戻るように歩き始めます。歩き始めは駅前なので、住宅や商店街が続きます。踏み切りを越えると次第に住宅はまばらになり、畑(田んぼ)が多くなってきます。
駅前の細い道路を歩き、踏切を越えます。” width=”500″ height=”375″> 踏切
駅前の細い道路を歩き、踏切を越えます。
小高い丘があったので、上って常磐線を確認。ここからトンネルは見えません。” width=”500″ height=”375″> 常磐線を確認する
小高い丘があったので、上って常磐線を確認。ここからトンネルは見えません。
ただひたすら歩き続けます。トンネルはまだまだ先のようです。” width=”500″ height=”375″> アスファルトな道
ただひたすら歩き続けます。トンネルはまだまだ先のようです。
線路に沿って歩いていけば、迷う事はないでしょう。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 線路脇の砂利道
線路に沿って歩いていけば、迷う事はないでしょう。
川を渡ります。” width=”500″ height=”375″> 小さな川と小さな橋
川を渡ります。
遠くの山を飲み込むような雲です。” width=”500″ height=”375″> 大きな雲
遠くの山を飲み込むような雲です。
道がだんだん、あぜ道となってきました。” width=”500″ height=”375″> 川沿いを歩く
道がだんだん、あぜ道となってきました。
更に進んでいくと、枯れた田んぼに廃屋が。” width=”500″ height=”375″> 廃屋
更に進んでいくと、枯れた田んぼに廃屋が。
「八幡神社基本田の碑」と書かれています。” width=”500″ height=”375″> 八幡神社
「八幡神社基本田の碑」と書かれています。
こちらのほうに、金山トンネルがあるような気がしました。” width=”500″ height=”375″> 山道を発見
こちらのほうに、金山トンネルがあるような気がしました。
盛り土で入れないようになっています。が、枕木と言い、これは怪しい。。。” width=”500″ height=”375″> 盛り土の向こうに枕木
盛り土で入れないようになっています。が、枕木と言い、これは怪しい。。。
昨日の雨で地面はぐちゃぐちゃ。右手の崖が崩れてもおかしくありません。。” width=”500″ height=”375″> ぬかるんだ下り道
昨日の雨で地面はぐちゃぐちゃ。右手の崖が崩れてもおかしくありません。。
遠くにトンネルが見えます! この区間のトンネルは、金山トンネルしかないはず!” width=”500″ height=”375″> 常磐線の線路 発見、再開
遠くにトンネルが見えます! この区間のトンネルは、金山トンネルしかないはず!
常磐線 金山トンネル(現行・富岡側)発見!
遠くに、金山トンネル(現行)を発見しました。
しかし、旧線の金山トンネルの位置がまったくわかりません・・・。
現在いる位置から、あの金山トンネルの入り口はかなり遠いので、一時荷物をこの場所に置きます。時刻表で電車が来ない時間を調べて、ダッシュで金山トンネルを撮影してきました。ふうふう、ひさしぶりのダッシュだ・・・。
常磐線 金山トンネル(現行/富岡駅側)
今現在使われている、この金山トンネルとは別に、廃棄された旧線の金山トンネルがあるはずなのですが、発見する事ができず!
旧・金山トンネル(旧隧道側)は見つけることができなかったのですが、とりあえず先を急ぐことにします。再び山道を戻り、歩き始めます。
どんどん山奥、奥地に入っていくので心配でしたが、たいていこういう場合は、本線であろう道路を歩き続ければ何とかなります。実際、山を上りきり、そのまま下り道までまーっすぐに歩き続けたら、目的の竜田駅の文字が表記された地元の看板地図を見つけることができました。
歳徳神社
歳徳神社を通り過ぎてすぐ。
竜田駅に向かう為歩いているのですが、方角はあっているのでしょうか?” width=”500″ height=”375″> 山道を下る
竜田駅に向かう為歩いているのですが、方角はあっているのでしょうか?
この道で方角はあっているようです。竜田駅の文字に救われます(^^;)。” width=”500″ height=”375″> 竜田駅の文字がある看板
この道で方角はあっているようです。竜田駅の文字に救われます(^^;)。
あの線路を伝っていけば、金山トンネル(竜田駅側)がありそうです。” width=”500″ height=”375″> スーパーひたち号
あの線路を伝っていけば、金山トンネル(竜田駅側)がありそうです。
橋を渡るときに、常磐線が見えました。おそらくあのあたりに旧・金山トンネルの反対側出口があるはずです。行ってみますかー(^^。
金山トンネル(現行・竜田駅側)発見!
住宅がある道を通り過ぎ、突き進んでいくと金網がありました。保守用の道があります。
住宅街の道を進むと、金網。常磐線の線路があります。” width=”500″ height=”375″> 金網に突き当たる
住宅街の道を進むと、金網。常磐線の線路があります。
電車が来ないのを確認し、トンネルの方面に歩いていきます。” width=”500″ height=”375″> 保守用の道路
電車が来ないのを確認し、トンネルの方面に歩いていきます。
その道をまっすぐに進むと、金山トンネル(現行)を見つけることができました。ここでもやはり、旧・金山トンネルは見つけられません。しばらく粘りましたが、まったく見当がつかないので、戻ることにしました。
こちら側の出入り口を押さえたので、金山トンネル(現行)はコンプリートです。” width=”500″ height=”375″> 金山トンネル(現行/竜田駅側)
こちら側の出入り口を押さえたので、金山トンネル(現行)はコンプリートです。
金山トンネルの左手に目をやると、すごい茂み。なにか感じる物がありましたが、この時はこれ以上の事はしませんでした。” width=”500″ height=”375″> 金山トンネル(現行/竜田駅側)の左手
金山トンネルの左手に目をやると、すごい茂み。なにか感じる物がありましたが、この時はこれ以上の事はしませんでした。
お花が添えられ、ペットボトルのお茶や、燃え尽きた線香もあります。” width=”500″ height=”375″> 金山トンネル 線路脇にはお墓?
お花が添えられ、ペットボトルのお茶や、燃え尽きた線香もあります。
常磐線 竜田駅に向かう
しばらく畑や田んぼが続く通りを歩くと、竜田駅の文字がある交通標識を発見。
橋の下には、牛が放たれています。” width=”500″ height=”375″> 竜田駅に向かう途中
橋の下には、牛が放たれています。
萩平橋を渡り、竜田駅方面へ。” width=”500″ height=”375″> 萩平橋(はぎたいらばし)
萩平橋を渡り、竜田駅方面へ。
この界隈でめだつ大きな施設。” width=”500″ height=”375″> 楢葉北小学校
この界隈でめだつ大きな施設。
やっと、町の中、って感じがしてきました。” width=”500″ height=”375″> 交差点
やっと、町の中、って感じがしてきました。
竜田駅に到着。
次の電車が14時19分です。電車が来るまでまだ40分くらい時間があります。駅と駅周辺を撮影。駅前の酒屋で飲み物とポテトチップを購入し、昼食代わりにします。
常磐線の線路と共に、竜田駅の文字。” width=”500″ height=”375″> 竜田駅の文字が見えます
常磐線の線路と共に、竜田駅の文字。
竜田駅の駅前には、酒屋さんがあります。こちらで飲み物とポテトチップを購入。” width=”500″ height=”375″> 小松酒店
竜田駅の駅前には、酒屋さんがあります。こちらで飲み物とポテトチップを購入。
広野方面の電車が来るまでまだ時間があります。駅前の商店でお菓子を購入。” width=”500″ height=”375″> 常磐線 竜田駅
広野方面の電車が来るまでまだ時間があります。駅前の商店でお菓子を購入。
次へ>> 常磐線北上の旅 第1章【完】 ~2日目:旧トンネルをついに見つける!
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Re:ぶらり茨城(2018年10月25日記載)
【 常磐線 富岡駅 】
2011年03月11日、東日本大震災が発生して津波が起き、富岡駅の駅舎は津波で流されてしまいました。津波で流された後の富岡駅は、災害のすさまじさを物語っていました。
現在(2018年)は富岡駅も駅舎が新しく建てられ(場所が移動されているようです)、着実に常磐線の欠けたパズルは復活の道を歩んでいます。
今回この作品をリメイクするに辺り、初版の作品より多めに富岡駅の風景写真を追加しました。あの時の富岡駅が心の中でよみがえる、そんな感じを願って写真を選定しました。
さて、相も変わらず軽く遭難しながら、常磐線の旧トンネル 廃線跡 散策の旅を行なっています。今(2018年)となってはインターネットで情報は簡単に集まるし、スマホで地図はすぐに分かるし、方向もナビしてくれます。今回の作品の廃線旅は、それほど難易度があるように見えませんが、当時はネットの情報が少なく、現地で地図を確認するのも難儀で大冒険な感じでした。
この旅をした2003年はまだ、常磐線の旧トンネルや常磐線の廃線巡りをネットに上げている人は少なかったんじゃないでしょうか? ワタクシ、こう見えて「予習する」のがあまり好きじゃなくて、事前に情報を入れないで旅する事が結構あります。ポイントポイントの「点」を調べる事はあっても、「線」は引かない。そんな旅のスタイルです。
今だったら、スマホで地図をぐりぐりしながら、スキップで旅を完遂できてしまうんだろうなぁ。この程度の旅なら。
このページについて
このページは、2003年04月06日に取材した内容に基づき、2003年05月07日に書かれています。本文は当時の原稿を加筆修正している関係で、初出典時と写真や表現が異なる場合がございます。