茨城鉄道藤井駅と,とろんこ橋~台風19号 水戸市藤井町,岩根町の被災状況 令和元年10月19日
令和元年(2019)10月12日から13日にかけて東日本を通過した台風19号。
被害に遭われました方々に、お見舞いを申し上げます。
台風19号は茨城県を縦断する那珂川を氾濫させ、水戸市飯富町界隈を被災させました。
水戸市街地から国道123号を北上していくと、台風19号の氾濫被害により衝撃を与えた、飯富町に入ります。
飯富町からさらに北上すると、藤井町に入ります。
国道123号右手に、セブンイレブン水戸藤井町店があります。
かつて茨城鉄道〔御前山駅-赤塚駅〕が走っていたとき、このセブンイレブンの敷地に「藤井駅」がありました。
また、この近所には大相撲で関脇に在した、水戸泉関(水戸泉政人)の成果がありました。
国道123号から一本裏手、セブンイレブンの裏には藤井川が流れます。
セブンイレブンの場所から藤井川沿いを200メートルほど北上すると、橋が架かっています。
とろんこ橋――。
藤井駅は、近隣で採れたゴボウの出荷や、那珂川の砂利搬出にも利用されていました。
藤井川をまたぐ引込線で、砂利をトロッコに積んで運搬していた名残から、この橋を「とろんこ橋」と呼ぶようになりました。
今回、台風の被害に遭われてしまった藤井町、岩根町の住宅地に入っていきました。
私が思っていたよりも河川の氾濫による被害は大きく、道路面から2メートル近い高さまで水かさがあふれたようで、電柱や建物の壁に、被災当時の水かさの跡を確認することができました。
ただ、被害のあまりのリアルさに私自身言葉を失い、現地で実際に被災された方にお話を伺うことはできませんでした。
本当に、一日も早い住居などの物理的回復と、被災に遭われた方の心身の回復をお祈り申し上げます。
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〔参考文献〕
「茨城鉄道 -今も思い出の中を走ってる-」編集・発行 水戸市立博物館
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