(1985年)04月17日、科学万博-つくば’85(国際科学技術博覧会/EXPO’85)は開幕一ヶ月を迎えました。
当初、1日5~6万人に低迷した客足も、春休みに入ってからは10万人台を記録。04月02日には17万人と、万博協会が想定したピーク時の20万人に迫る勢いだといいます。
04月26日からは開場時間が2時間半延長される上、過去の博覧会が後半の1,2ヶ月で入場者が急増される傾向にあるとのこと。協会は会期中2000万人の目標達成に自信を深めております。
- 交通事情
予想外にマイカーが少なく、車の流れはスムーズとのこと。
協会は当初、鉄道5割、マイカー4割、団体バス1割と見込んでいましたが、実際はほぼ3分の1ずつ。
マイカー専用駐車場は、20~40%の利用率にとどまっています。 - バスの最終便
午後4~5時台に退場する客が多いとみて、バスの最終便を閉門30分後の午後7時半に設定しましたが、閉門ギリギリに帰る客が多いようです。
そこで春休み期間中は最終バスが出た後も、2~3000人の積み残し客が出るようになり、午後8時ころまで運行ダイヤを延長しました。 - 待ち時間、3時間以上も
人気パビリオン前の長蛇の列は、10館で3時間以上の待ち時間を記録しました。特に人気のNEC館、富士通館ではGWをめどに、整理券の導入を検討中。
すでにサントリー館など3館では、この方式を採用して好評を博しております。 - 会場周辺のお店は閑古鳥
会場周辺にできた約500のお店の大半は閑古鳥が鳴いているようです。いったんゲートを出た観客の財布のひもは固く、「一時休業」や「転売先募集」が続出。
北ゲートの約50店のうち、4割近くがシャッターを下ろしています。
このページについて
このページは、1985年04月17日の新聞記事(新聞社不明)を元に、2003年06月25日に初出典された記事です。
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初出典タイトル:「長蛇の列」に整理券導入を検討